2009年 03月 28日
3/27藤原岳では吹雪かれたところ、夕方になっても山は雲に覆われていて、夜には雪になるだろうと予想されました。また、3/28の天気予報では、鈴鹿は午前はよく晴れて、午後からは雲が広がるとのことでした。このコンディションでは、最後の雪山を楽しめるのではないかという期待がふくらみ、御池岳に登ってみることにしました。 ただ御池岳に登るのではおもしろくないので、今回はコグルミ谷から御池岳(丸山)に登り、ボタンブチ、天狗鼻から、テーブルランドの西縁を歩いて、鈴北岳に向かい、そこからヒルコバから鈴ヶ岳に登り返し、さらに茶野まで縦走して、大君ヶ畑に下るというコースを設定してみました。今回は登山口と下山口が離れていることから、車2台で行くことにしました。 今回もF田氏と同行の山行ですが、縦走のため車2台で午前6時半に出発しました。京都東ICから名神高速に入ると、今日から高速料金1000円がスタートした割りにはまだそんなに車の量は多くない感じです。彦根ICで高速を降りると料金は950円でした。R306を通って鞍掛峠をめざします。まずは、鞍掛峠(トンネル)の手前に最終集落である大君ヶ畑(おじがはた)の登山カード箱がある下山口の路肩(かなり広いので駐車には余裕があります)に1台車をデポしました(予定どおりならば、ここに着地するはず)。 御池橋の冬期通行止めゲートがあるカーブのところには、すでに車3台が駐車していました。ここから鞍掛尾根に上がるか、それとも御池谷を詰めてヒルコバに上がるか、はたまた茶野に登るのか、と想像しながら通過しました(この車の1台がbiwacoさんのものと後に判明しました)。ここからR306は蛇行しながら鞍掛トンネルまで上っていきますが、次第に付近の山が白くなっているがわかってくると、今日は予想どおり雪山山行になるとの期待が広がってきました。鞍掛トンネルを越えた左側の駐車地にはまだ3台ほどしか駐まっていませんでしたが、峠を下りコグルミ谷登山口から少し下ったところの駐車地にはもう10台くらい駐まっていて満車状態です。何とか車を駐めて、コグルミ谷登山口までR306を少し戻ります。 コグルミ谷登山口には、道標と石碑があるのですぐにわかります。これも後で気づいたのですが、旧道が崩落したため、登山口は谷の左岸(右手)から右岸(左手)に変わっていました。以前の記憶のまま、左岸から入ると、「あれ、道はどうなっている?」と。慎重に崩落箇所を通過して、本来の登山道に戻りました。このコグルミ谷は伏流なのか涸れ谷になっていますが、土石流のせいか、かなり荒れていて岩が散乱しています。おおむね左岸に沿って登っていくことになります。 やがてタテ谷・鈴北岳への分岐と通過し、左岸にある荒れた岩道を登っていくと、右岸に渡る箇所があり、渡ったところにベンチがあり、「コグルミ谷付近に咲く花」という説明板が立ててあります。ここが水場(長命水)になっていて、今日も水が出ていました。このあたりで5㎝くらいの積雪がありました。 長命水からは、コグルミ谷を右岸に渡渉し、さらにその先から再び渡渉し返すように左手に行くと、山腹のトラバースとなってきます。今日は積雪があるので慎重に足を進めました。やがて五合目の標識を通過し、次第に明るくなってくる稜線を見上げながら登っていくと、県境稜線になっているカタクリ峠(六合目)に到着しました。 カタクリ峠からは右折して県境稜線を緩やかに登っていきます。やがて七合目を過ぎると、小さな谷を渡り、山腹をトラバースするようにしていく、小高い尾根(県境尾根)を跨いで下っていきます。下ったところが八合目で真の谷に下る分岐となります。御池岳・鈴北岳の方向に進むと、すぐに御池岳と鈴北岳の分岐点に来ます。ここで御池岳(丸山)に向かいます。 御池岳(丸山)をめざして小さな谷沿いに登っていくと、先行者がいました。雪が次第に深くなってきて、20~30㎝ほどありますが、ツボ足で十分歩けます。やがて九合目を通過すると、右手に回り込んで樹氷を見ながら登り切ると、午前9時50分に丸山(1247m)の山頂に到着しました。次第に雲が増えてきて曇りがちの天気になってきました。それでも、山頂からは伊吹山が眺望することができました。 丸山からはボタンブチに下りていきます。丸山周辺は地理がわかりにくくなっていて、南に下って天狗鼻に下ることもできますが、まずは奥の平の方向に進むと、やがて樹林帯から抜け出て、笹原の向こうに奥の平が見えてきました。 奥の平から笹原の中をわずかに下ると、もうテーブルランドの西縁になっているボタンブチに着きました。今日は、ここからの景色もよく見えました。 ボタンブチから天狗鼻まではわずかです。この崖端には岩が突き出ていて、これが天狗の鼻を思わせるのでしょうか。 天狗鼻を後にして、テーブルランドの西縁を西北方向に歩いていきます。樹氷のある樹林帯の中を抜けたり、雪原に出たりしながら、多少のアップダウンをしながら進むと、石灰岩の岩塊の集まった眺望のよい場所に出てきました。どうやらここが夕日のテラスのようです。風もないことから、ここで昼食タイムとしました。 夕日のテラスからさらに進んでいくと、次の眺望のある岩塊の集まったところに出てきました。ここが西ボタンブチのようです。ふと足元を見ると黄色いものが。そう、フクジュソウが雪の中から顔を出していました。1つあればほかにもあるはずと思い、周辺を探すとけっこうたくさんフクジュソウがありました。 ひとしきりフクジュソウを鑑賞してから、鈴北岳をめざします。途中で霊仙山や伊吹山が見えるところもあったり、雪原の向こうに御池岳(丸山)を見ながら、元池のそばを通過して、鈴北岳までやってきました。 鈴北岳にはたくさんの登山者がいました。ここからの眺望は、御池岳(丸山)はもちろん、藤原岳、霊仙山と伊吹山などが見渡せました。風がきついのでしょうか、樹氷もしっかりとエビのしっぽになっていました。 鈴北岳からは、北西方向に進み、鈴ヶ岳をめざします。すでに踏み跡がたくさんついていました。ヒルコバから鈴ヶ岳にかけては、フクジュソウのたくさん咲いているところなので、フクジュソウがお目当ての登山者であろうと思いました。しかし、この雪ではどうでしょうか? ヒルコバに下る途中でも、いくつか雪の上にフクジュソウが顔を出していました。 ヒルコバから鈴ヶ岳は急登になっています。今日は、地面がぬかるんでいて、滑ること滑ること。もう半分どろどろです。しかし、この鈴ヶ岳の南斜面の上部には結構たくさんのフクジュソウが咲いていました。南斜面ということで雪が溶けていてフクジュソウの花も開花していました。 何とも滑りながら鈴ヶ岳に到着しました。ここは残念ながら展望がないので、通過点になってしまいます。ここから茶野までは稜線を外さないように進むことになります。途中で送電線の鉄塔が2つありますが、2つ目の鉄塔のところが桜峠で展望がよく、霊仙山と伊吹山、また三国岳や烏帽子岳なども眺望することができます。 桜峠からは、小さなアップダウンがありますが、P938を越えると、まもなく茶野に到着しました。P938から茶野(938m)に至るところは、樹木がなく、畑のようになっていました。 茶野自体は、石灰岩の岩塊が集まっているところですが、ここも眺望はよいところです。 さて、茶野からは、尾根筋を北に下り、大君ヶ畑をめざします。まずは尾根を外さないように進み、鉄塔の手前で右に下って作業道に出ることになります。稜線から外れるあたりが不鮮明となっていて、植林帯の中に突っ込んでいきました。GPSで作業道の終点をポイントとして確認してあるので、ここをめざして下ってきました。少し広いところに下ってくると、「公社営林地」の看板があったので、間違いないと確信し、あとは作業道を下っていくと、最後は車をデポしておいた地点にドンピシャと下りてくることができました。 <コースタイム>090328晴れ 810コグルミ谷登山口 835長命水 905カタクリ峠 950御池岳(丸山) 1015ボタンブチ 1030天狗鼻 1100夕日のテラス(昼食)1140 1155西ボタンブチ(撮影)1210 1220鈴北岳1240 1310ヒルコバ1320 1335鈴ヶ岳 1405桜峠 1425茶野 1520大君ヶ畑下山口
by kitayama-walk
| 2009-03-28 23:17
| 鈴鹿山系
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