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山好き的日々@京都北山

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2014年 01月 19日

濁河温泉・兵衛谷大橋下-今シーズン初アイスクライミング

【日 付】 2014年1月19日(日)
【天 候】 曇り時々晴れ
【山 域】 木曽
【メンバー】N野、T野、kitayama-walk


 この週末はどこに行こうかと思案していた。biwacoさんに聞くと、1/18に三峰山に行くという。私は1/18は所用があるので1/19にしか行けない。biwacoさんに連チャンを頼もうと思っていたところ、京都比良山岳会のN野氏から濁河温泉にアイスクライミングに行きませんかとのお誘いがかかった。まさに「渡りに舟」で「はいはい」と二つ返事でOKしてしまった。メンバーは同山岳会最強のクライマーと言われるT野さんも一緒だという。T野さんとは昨年2月に御嶽山に一緒に登り、8月には貫井谷を遡行した経験もある。ということで今シーズン初アイスクライミングに行くことにした。気合いを入れて「ロッジ」でアイスバイルも購入した。やる気満々である。

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兵衛谷大橋下でアイスクライミング



 しかし、気になることがあった。それは、18日夜から寒気が入り込み、日本海側のみならず太平洋側にも相当の積雪が予想されるという天気予報だった。これまで濁河温泉には御嶽山登山などで2回行ったことがあるが、国道41号線から延々と山道の県道を走った記憶があり、かなりの積雪で濁河温泉まで行けないのではないかという心配だった。3:30京都を出発すると、彦根から関ヶ原あたりでもうかなり吹雪いていて前方が見づらい状態になる。除雪車が出ていて低速走行を余儀なくされる。

 東海北陸道から国道41号線に出ると、路上には雪があり、運転も慎重にならざるを得ない。やがて飛騨小坂から県道437号に入り、濁河温泉まで延々約40㎞の山道を走っていくことになる。予想どおり次第に積雪が増えてくるが、4WDのレガシーにスタッドレスタイヤを履いているので少々の雪なら走ることができる。ところが、除雪車を起こすと途端に積雪量が増えて、何度かスタックしそうになった。何度もバックしながら切り返してスタックを免れることができた。濁河温泉は標高1800mであり、県道はどんどん上っていくばかりかと思いきや、途中で下り道もあった。そこには何と「すべるぞ」という笑えない警告表示がいくつもあり、これにビビリながら、実際にも滑りながらも、何とか目的地に着いた。濁河温泉の大きなホテルである「旅館御岳」の少し手前に右に入る道があり、兵衛谷大橋の手前に市営駐車場があった。ここに駐車することにしたが、すでに10:30になっていた。外気温はマイナス10℃である。かなり寒い。だからこそ氷が発達していてアイスができるのだ。

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 「すべるぞ」というエグい警告標識

 濁河温泉のアイスクライミングは、この兵衛谷大橋の直下にあった。橋の右手から谷に下っていくことになるが、懸垂下降しないと谷に下りることができない。こんな天候の日なのに、すでに2グループ約10人のクライマーがいた。いい場所は取られていたので、最も右端の場所にロープを張ることにした。ここではトップロープを張ることになる。T野さんがリードして、アイススクリューで支点を作りながら登っていく。しばらくするとトップロープを張り下りてきた。続いてN野氏が登る。次は私の順番だ。しかし、これがかなりバーティカルになっていて、ちょっといやらしい氷の付き方になっている。途中まで登ったが、それ以上登れず、下ろしてもらった。次いで、1グループが早く帰ったので場所を移動して、橋の真下に再びトップロープを張った。ここなら私でも登れそうだ。ということで、確保してもらいながら数回登った。NOMICというバイルは氷の刺さりがよい。しかし、数回登っていると、さすがに腕が疲れてきて、氷を叩くバイルの狙いもぎこちなくなる。途中で休み休みしながら登るが、まだ慣れていないので休み方も苦労する。夢中になってやっているうちに14:30になっていた。そろそろ引き上げる時間だ。懸垂下降して谷に下りたので最後は氷を登り返すことになる。最後の力を振り絞って何とか登り返すことができた。

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 T野さんの華麗な登り
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 N野氏のクライミング
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 T野さんのクライミング

 帰り支度を終えると15:00になっていた。本当は濁河温泉に浸かって帰りたいところだが、濁河温泉への県道はこの時期夜間通行止めになるので、ゲートが閉まるまでに戻らなければならない。濁河温泉の入浴はあきらめて下呂温泉に入ることにして県道を引き返したが、除雪してあったので行きとは比べものにならないほど雪道も快適に走ることができた。「すべるぞ」の警告標識にビビることなく、ゲート閉鎖前に飛騨小坂に戻ることができた。ここから下呂温泉まではまだかなり距離があったが、途中で飛騨川温泉「しみずの湯」(600円)という案内(国道から1㎞)を見て、ここに立ち寄ることにした。しょぼい温泉かもとあまり期待していなかったが、お客も多く、施設もきれいで、アルカリ性単純泉ながら泉質もよい。おまけに露天風呂にサウナもあった。今回はハンドルキーパーをN野氏が引き受けてくれたので、湯上がりに生ビールはなかったが、瓶ビールでグビグビっとやった。18:00に温泉を出発し、京都には22:00に帰ってきて、烏丸御池の「酔心」で反省会をやってようやくお開きになった。丸一日の行動で疲れたけれど、楽しい一日を過ごすことができた。

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 飛騨川温泉「しみずの湯」

by kitayama-walk | 2014-01-19 23:03 | その他


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