山好き的日々@京都北山

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2012年 03月 03日

妙理山・七々頭ヶ岳-余呉トレイル周辺

【日 付】 2012年3月4日(土曜)
【天 候】 晴れ
【山 域】 湖北(余呉トレイル)
【メンバー】 単独行

【コース】 六所神社-P419-P549-▲東妙理山-▲妙理山-南尾根分岐-P671-▲710.3-P701-七々頭ヶ岳-P474-六所神社

 湖北の山で、これまで登ったことのある山は、伊吹山、横山岳、金糞岳、墓谷山、静ヶ岳、山本山、小谷山くらいですが、いずれも無雪期でした。これまで積雪期に登りたいと思っていましたが、実現できていませんでした。最近、余呉トレイルクラブが余呉トレイル(高島トレイルに続く中央分水嶺)を整備していることから、湖北の山に注目していました。そして、最近ネットでよく見かけるブナの素晴らしい妙理山が気になっていたことから、いつかこの山に登ってみたいと思っていました。

 検討したコースは、椿坂峠から大黒山に登り、鯉谷-妙理山-東妙理山-菅並(六所神社)に縦走するコースですが、これは置き車をしないと単独では無理です。また菅並から東南尾根をピストンするだけではおもしろくないので、帰りは南尾根を下り妙理川を隔てた七々頭ヶ岳を周回するコース設定にしてみました。雪量・雪質にもよりまずが、8時間あれば十分に歩けるコースと考えました。

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 正面に見えるのが妙理山(右手向こうの白いのが上谷山です)



<アクセス>京都東IC-(名神)-米原JTC-(北陸道)-木之本IC-R365-県道285-菅並(六所神社)

 妙理-「妙」とは、言うに言われぬほど優れていること、「理」は、ことわり、物事の筋道、道理のこと。つまり、「妙理」とは、すぐれて奥深い道理、常人には計り知れない不思議な真理。ここまでは想像がつきますが、何やら仏教用語的な感じがします。ちょっと調べてみると、この山の麓にある洞寿院(とうじゅいん)は、室町時代前期に如仲(にょちゅう)禅師により開山され、この地で「白山妙理権現」(白山の山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神)を感得されたことから、妙理の地名がついたと言われています。

 今朝は6時に出発するべきところ、寝坊してしまい、1時間ほど遅れて出発しました。出発時、京都市内はまだ小雨がぱらついていました。今日は晴れなんじゃない!と多少落胆しながらの出発です。栗東を過ぎたあたりから明るくなってきたものの、鈴鹿方面はまだ厚い雲に覆われています。しかし、彦根あたりから、雲がなくなり、米原JTC手前では白い伊吹山がくっきりと見えてきました。北陸道に入ると、青空が広がってきて、金糞岳や横山岳が見えてくると、俄然テンションが上がってきました。

 木之本ICを下り、R365を余呉方面に向かって直進し、余呉支所のところで右折して県道285に入ると、やがて赤子山スキー場の麓にあるウッディパル余呉を通過します。下丹生、上丹生と二つの集落を通過すると、正面に七々頭ヶ岳が見えてきます。2つのトンネルを抜けると菅並集落に入ってきます。菅並にはケヤキの大木があり、ここから横山岳の西尾根ルートの登山口があります。さらに少し行くと、道路右手に朱色に塗られた小さな妙理橋があり、これを渡ったところに六所神社があります。今回は、この神社の右手に車を駐めさせてもらいました。ちょうど先着した車が1台あり、60台の夫婦と男性ガイド(多分)の3人がワカンを装着していました。

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 妙理橋を渡ったところにある六所神社
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 妙理橋から七々頭ヶ岳を望んでいます

 身支度を整えて、最初からスノーシューを履いて出発しました(8:20)。六所神社の右裏手から急斜面に取り付きます。尾根に出るまでは急登になっていますが、前日に降った雨で雪面が固くなっているので、スノーシューのクランボンを食い込ませることにより、ブナのある斜面をガシガシと登っていくことができます。あっという間に尾根に出ると、早くも左手に東妙理山と思われる山が白く光っています。P419を過ぎると、右手には横山岳n西尾根、そして安蔵山とその向こうには谷山、さらに左千方に続く稜線が飛び込んできました。

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 いきなりの急登で、ちょっと面食らうかも知れませんが、尾根に出るまでのちょっとの辛抱です
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 尾根に出ると傾斜は緩やかになります
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 P419を通過します
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 左手に見えるのは東妙理山と思われます
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 右には横山岳と西尾根が見えます
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 P419を過ぎると、ブナの木がたくさん出てきます
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 若木が多いけれど、巨樹もあります
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 宿り木をたくさんつけています
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 左手に七々頭ヶ岳が見えます
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 右手に安蔵山(900.1m)、その向こうに谷山、それから左千方(1196.8m)に続く稜線-左千方は雲に隠れています

 500mを過ぎたあたりから尾根は左にカーブしていきますが、次第に尾根が広がってきます。行く手には青空があり、白い雪とのコントラストが眩しい。傾斜は緩やかで、スノーシューで快適に歩を刻んでいきます。ブナ林の中を縫うように進むと、いつの間にかP594は通過していました。やがてCa700あたりで左に大きく曲がっていきます。振り返って見ると、おお、左千方に懸かっていた雲がとれているではありませんか。噂に聞く左千方の姿は印象的でした。左千方の左には三国岳があり、さらに三周ヶ岳(多分)が見えています。また左千方の右にも岐阜県境の山である神又嶺、猫ヶ洞、土蔵岳などが並んでいました。広がったブナ林の尾根が次第に狭まってくると傾斜が出てきて、これを登ったところが東妙理山でした。ここには三等三角点がありますが、雪に埋もれてわかりません(点名:妙理、標高746.73m)。これといった特徴のないピークなので、山名プレートがなければ、そのまま通過してまいそうなところです。それでも尾根の右端からは、安蔵山の右側、北東方向に白く光った山が見えています。これが上谷山でした。

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 P594付近は尾根が広がっています
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 振り向くと、左千方に懸かってた雲が取れていました-左千方の左右には岐阜・滋賀の県境の山々が並んでいます
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 左千方をズームアップして見ると、左に三国岳と三周ヶ岳が見えます
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 少し急な坂を登ったところが東妙理山でした
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 尾根の平坦地になっている東妙理山-山名プレートがなければ通過してしまいそうです
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 上谷山が白く光っています
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 上谷山をズームアップ

 東妙理山からは、ほぼ真西に向かって緩やかに登っていき、小ピークを越えて、再び登ります。ほぼ登り切ったあたりで振り返ると、眼下に丹生谷の菅並の集落を見下ろすことができます。そして、高度も850mを越えており、横山岳と金糞岳が堂々たる雄姿を見せ、墓谷山と七々頭ヶ岳もはっきりと見ることができます。ここから右に大きくカーブして北西に進みます。尾根がまだ結構広く、緩やかに登っていきます。そして、最後は細い尾根を登り、雪庇になっているところを踏み越えると、そこが妙理山の山頂でした(11:20)。灌木に囲まれた変哲のないピークです。しかし、積雪があって盛り上がっているため、東方向に展望があり、横山岳と金糞岳、そして登ってきた妙理山の東南尾根がよく見えます。なお、妙理山山頂直下に東方面の眺望がよい展望地があります。

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 東妙理山から小ピークを越え再び登ります
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 横山岳と金糞岳、そしてうっすらと伊吹山が見えます-眼下には菅並集落
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 ズームアップして見ると伊吹山と確認できます
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 妙理山への登りです
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 妙理山山頂の雪庇
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 妙理山山頂も山名プレートがないとわかりにくいところです
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 妙理山から横山岳や金糞岳を望む

 妙理山で少し休憩した後、少し引き返します。まだ正午前なので、七々頭ヶ岳への周回も十分可能な時間であろと判断し、先ほどの北西に方向を変えた地点まで戻ります。ここから南尾根を下っていくことになりますが、この尾根にはトレースは全くありませんでした。多少の不安もあるのですが、まだ時間的に早いので七々頭ヶ岳に向かいます。最初は急斜面の降下になるので、スノーシューを滑らしながら下ります。P671よりもう少し下ったところが最低鞍部になっています。鞍部がCa640mなので250mほど下ることになります。樹木の間を縫うように下りますが、時折左手が開けて、横山岳や金糞岳を見ることができます。最低鞍部からの登り返しも、ザラ目の雪ながら、スノーシューだとそう沈むこともないので、歩行速度はそう落ちることはありません。いつの間にか四等三角点710.3(点名:椿坂)を過ぎていました。その少し登ったところに展望地があったので、ここでランチタイムにしました(12:55-13:35)。

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 南尾根を下っていくと、行く手にはこれから辿る稜線と七々頭ヶ岳が見えています
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 東には横山岳と金糞岳、そして登ってきた妙理山の東南尾根が見えます
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 P671はまだ鞍部ではありません
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 鞍部からの登り返しですが、左端は雪庇になっているので要注意です
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 展望地から北方向の眺望です
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 どん兵衛とオムライスおにぎり1個とアワワです

 青空の下のランチタイムは心地よかったですが、先があるので、あまりゆっくりもしていられません。30分あまりで切り上げて七々頭ヶ岳をめざすことにしました。地形図を見ると、七々頭ヶ岳までは多少のアップダウンがあるものの、700m前後の尾根歩きになっています。注意すべき点は、すぐ先の広尾根になっている新谷山(662m)との分岐点を左に行くことです。ここは間違わないように東南に向きを確認して進みます。相変わらずトレースはありませんが、スノーシューだと10㎝くらいの沈みで済むので快適に歩くことができます。やがて、左には三方ヶ岳や行市山の向こうに湖西北部の山々である赤坂山、三国山、乗鞍岳と思われる山や敦賀の野坂岳や岩籠山なども見え、また余呉湖の向こうに賤ヶ岳や山本山、そして琵琶湖に浮かぶ竹生島も見えます。P701の手前では、北方面の展望が開け、登ってきた妙理山の東南尾根の向こうに上谷山、左千方が、そして横山岳がドンと鎮座しています。行く手には、めざす七々頭ヶ岳、墓谷山、その向こうには金糞岳や白倉岳、その右にはうっすらと伊吹山が見えています。まさに今日を締めくくる圧巻の眺望です。

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 七々頭ヶ岳に向かって快適な尾根歩きが続きます
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 今日歩いてきた東南尾根-東妙理山-妙理山のラインと、その向こうに白い上谷山が見えています
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 少し右に寄ると、上市山と左千方が同時に視界に入ります
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 さらに右に寄ると、左千方と横山岳が見えます-横山岳の西尾根と三高尾根を認識することができます
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 行く手正面には、七々頭ヶ岳、その左に墓谷山、その向こうに金糞岳と白倉岳、その右にはうっすらと伊吹山が見えます

 P701を下降していきますが、途中、ジグザグになった登山道のようなところを通過します。広くなった鞍部まで下ると、今度は緩やかに登り返していきます。次のピークから一旦鞍部に下り、そこから右方向に少し登り返します。ブナ林の中をひと登りすると建物が見えてきました。これが七々頭ヶ岳の山頂にある西林寺のお堂(観音堂)でした(15:00)。もう一つの祠は屋根下まで雪に埋まっていました。西に少しいったところに三角点(点名:七頭ヶ岳、標高693.14m)があるらしいのですが、雪に埋もれてわかりませんでした。

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 尾根から妙理川を見下ろしたところ、あの大橋が見えていました
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 七々頭ヶ岳直下の鞍部からはブナ林の中を登ります
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 七々頭ヶ岳山頂にある西林寺の観音堂
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 この辺りに三角点があるらしい(雪に埋もれてわかりません)

 さて、山頂で一休みして下山にかかります。最後の詰めを誤らないようにしなければなりません。下山点は六所神社の向かいです。七々頭ヶ岳の山頂から、先ほどの鞍部まで引き返します。鞍部から北東に延びる尾根を下ります。最初は急坂になっているので、スノーシューでは少し手こずります。やがて緩やかな傾斜になると歩きやすくなり、正面には横山岳が見え、右手には墓谷山がピークを重ねて伸び上がっています。左手には妙理山へ続く東南尾根が見えています。途中ヤセ尾根を通過するところもありますが、そのままどんどん下っていくとP474の尾根端にやってきます。一般登山道はここから右手に下りて菅並の登山口に降りることになりますが、ここで左手の尾根を下ることにしました。この尾根を下ったところがちょうど六所神社になっているからです。途中、シャクナゲの枝が邪魔をするところもありましたが、雪で覆われているため、難なく下りて行くことができ、最後は県道に出ると、その先に妙理橋がありました。

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 下山道になっている尾根は慎重に下ります
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 正面に横山岳が見えています
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 右にはピークを重ねて突き上げる墓谷山、その向こうに金糞岳
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 左には妙理山と東南尾根
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 ヤセ尾根は慎重に通過します
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 P474から左の尾根に下ります
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 六所神社めざして一直線に下ります
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 六所神社前の県道が見えました
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 妙理橋を渡ってゴール!(16:00)
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 この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平20業使 第438号)

<コースタイム>
820六所神社 855P419 935P549 1015東妙理山 1120妙理山1140 1220P671 1255▲710.3(昼食)1335 1430P701 1500七々頭ヶ岳 1540P474 1600六所神社


by kitayama-walk | 2012-03-03 23:04 | 湖北・福井・美濃・飛騨・加賀 | Comments(4)
Commented by mten at 2012-03-07 18:07 x
お疲れ様でした。単独行で相変わらずすばらしい山行やってますね。
恐れ入ります。。。私は無雪期に七々頭でなく新谷山へ抜けましたが、東南尾根のえらい藪で整備もほとんどできませんでした。
余呉トも高島トレイルと同じように多くの山好きの方に歩いていただけることはうれしいことです。
こちらは軟弱にも同日に北山の雲取山ウオークで遊んでたくらいですから・・・。
4月末に三国岳から左千方を踏んで谷山、安蔵山のテン泊でのスルー予定があるのですが、仕事日程とのからみから悩んでま~す。
Commented by kitayama-walk at 2012-03-08 01:05
 mtenさん、こんばんは。
 天気に恵まれたおかげで、いい山行になりました。でも、いつもコース設定には悩んでしまいますが、それもまた楽しみのひとつですね。今回
コースはもっと歩かれてもいいように思います。余呉トレイル周辺の山にも興味がありますので、これからの残雪期にはもっと登ってみたいと
思っています。妙理山から見た上谷山や左千方にも登ってみたいですね。

 GWの三国岳-左千方-谷山-安蔵山ですか。まだ少し残雪があるかも知れませんが、もうヤブが出てきている頃じゃないでしょうか。い
や、まだ大丈夫かな。取り付きは岐阜側からでしょうか?興味あるコース設定ですね。
Commented by biwaco06 at 2012-03-12 22:29
3日は好天でしたね~!(^^)! シュー散歩に持ってこいのルート見たいですね。それでも250mのアップダウンはゲンナリでしょう(@_@;)
4月下旬ならまだ雪は大丈夫でしょう。広野ダムから、車デポしてのテン泊縦走になるでしょうね。岐阜側の林道が通れるのはは5月下旬でしょうか…。やってみたいプランです。
Commented by kitayama-walk at 2012-03-13 22:14
 そうですね。眺望がいいので、スノーシューハイクにはもってこいのコースです。おまけに天気に恵まれればいうことありません。250mのア
ップダウンは大したことはありませんよ。さくさくを進むことができますから。

 夜叉ヶ池までのアクセスは、福井県側からの方が早く林道が開通するのですね。いつ頃でしょうか? でも、雪のあるうちに、奥美濃のヤブ
山を歩いてみたいです。土蔵岳・猫ヶ洞というのはどうでしょうか?


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