山好き的日々@京都北山

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2008年 10月 13日

水平歩道を欅平へ (最終日)

 裏剱・仙人池の山旅最終日は、阿曾原温泉から、旧日本電力が黒部電源開発のために穿った水平歩道11.6㎞を歩きます。この道は、黒部渓谷の左岸の絶壁を「コ」の字にくりぬいて作られており、70~100cm程の幅しかありません。標高約1000mの等高線に沿って水平に伸びています。水平歩道は日電歩道とも呼ばれますが、正確には、日電歩道は仙人ダムから黒部ダムまでの16.6㎞を言いますが、両方を合わせて日電歩道と呼ぶこともあるそうです。
 
 戦後、関西電力が黒部ダム建設の条件として、水平歩道を含めて登山道を毎年整備することが義務づけられたため、今日まで維持管理されている。水平歩道は歩行に困難を伴いますが、その難易度は日電歩道よりも少なく、一応一般向けコースとされていますが、一歩足を踏み外すと数百メートルの絶壁の下に転落し、救出も収容も困難を極める難コースであり、実際に毎年、数件の転落事故が起きているとのことです。
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 黒部渓谷の垂直の岩盤をコの字型に抉って作られた水平歩道

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by kitayama-walk | 2008-10-13 23:15 | その他 | Comments(2)
2008年 10月 12日

池の平・仙人池から阿曽原温泉へ (3日目)

 前日の雨も夜半には上がり、星空が出ていました。今回の裏剱探訪のハイライトである3日目は好天に恵まれるであろうと期待が膨らみました。予想どおり、3日目は朝からよく晴れていました。まだ日の出前から小屋の外に出て、日の出を待ちます。徐々に陽が昇ってきて、八ッ峰がモルゲンロートに染まり始めると、何とも美しい光景が展開してきました。やはり、この時期にこの山奥まで時間をかけてやってきただけの甲斐があったと思わずにはいられませんでした。
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 池の平から八ッ峰を見上げています

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by kitayama-walk | 2008-10-12 23:45 | その他 | Comments(4)
2008年 10月 11日

剱沢から池ノ平へ (2日目)

 裏剱への道-2日目は、いよいよ日本三大雪渓のひとつである剱沢雪渓を下り、真砂沢を経て、二股から仙人新道を登り、仙人峠から池ノ平小屋をめざします。
 
 剱沢雪渓では、10月に入ったこの時期は雪渓が最も小さくなったとはいえ、クレバスや崩壊地もあり、慎重な歩行が求められます。少なくとも軽アイゼンは必携のところでした。また、仙人新道は400mのしんどい急登になっています。
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 仙人新道から三ノ窓雪渓と紅葉の三ノ窓尾根を望む

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by kitayama-walk | 2008-10-11 23:11 | その他 | Comments(13)
2008年 10月 10日

裏剱への道 (初日)

 前から行ってみたいと思っていた裏剱。写真で見る仙人池からの八ッ峰の鋭鋒が何とも言えないくらい美しい。この光景を自分の目で見てみたい。そんな思いを実現する山旅になりました。

 初日は室堂から剱沢へ。2日目は剱沢を下り、真砂沢から仙人新道を経て池の平へ。3日目は仙人池から仙人温泉を経て阿曽原温泉へ。最終日は旧日電歩道を歩いて欅平へ。ピークはひとつもないのですが、雪渓と峡谷を辿って、剱岳から黒部渓谷へと長大なトレッキングとなりました。

 「それは鑢(やすり)で磨き上げられたような鋭い岩峰であった。立山連峰のどの山とも似ていなかった。劔岳だけが地質学的に成因を異にした山のように思われた。浄土山も、雄山も、大汝山も、別山もすべておだやかな表情をしていた。劔岳だけが奥まった一角で肩をいからし、近づく者を威嚇しているようであった。」-これは、新田次郎「劔岳-点の記」に記された、柴崎芳太郎が初めて劔岳を見たときの描写です。
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 別山乗越から剱岳を望む

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by kitayama-walk | 2008-10-10 23:57 | その他 | Comments(2)