2009年 04月 03日

フクジュソウの見納め山行-霊仙山

 今週末(4/4-5)の天気予報は悪いけれど、4/3は概ね晴れというので、何とか休暇を取って、今シーズン最後のフクジュソウの見納め山行と称して、霊仙山に登ってきました。山仲間のF田氏が3/21に登ったときはたくさん咲いていて最盛期だということだったので、ちょっと峠を越えているとは思いながらも、その後の花冷えの気候が続いたことを考えると、まだ何とかもっているのではないかと希望的観測のもと登ることにしました。

 これまで霊仙山には3回登ったことがありますが、いずれもフクジュソウの咲く季節ではありませんでしたので、今年は何が何でもこの季節にと思っていました。フクジュソウがあるのは西南尾根なのですが、前には最高点から廃村今畑に下ったので、今回は逆コースをとることにしました。登山口は廃村榑ヶ畑で、汗ふき峠から一旦廃村今畑に出て、笹峠-近江展望台-西南尾根-最高点-三角点峰-経塚山-お虎ヶ池-お猿岩-汗ふき峠-榑ヶ畑登山口というコース設定です。
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 近江展望台から西南尾根を望む



 午前6時30分京都を出発し、名神から北陸道分岐の米原ICで下り、醒ヶ井養鱒場に向かいます。上丹生の登山口への分岐を通過し、さらに養鱒場も通過して、林道に入ります。途中、舗装が途切れて地道になっている部分があるものの、車での通行は十分可能な林道です。養鱒場から10分ほどで榑ヶ畑の登山口に到着しました。ここは林道がヘアピンカーブしているところで、手前に車10台くらいが駐められるスペースがあります。午前8時過ぎにはすでに7,8台の車が駐車していました。
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 榑ヶ畑登山口の標識-ここに駐車できます

 身支度を整えて出発です。まず東屋の横から樹林帯の中に入ると、すぐに苔むした石垣が出てきます。ここが廃村榑ヶ畑です。ここにも人の生活があったのだろうと思いながらも廃屋は1軒もありません。しばらく行くと、建物が2軒見えてきました。手前の小さいのが大阪府立今宮工高山岳部の山の家、その向こうに「山小屋かなや」です。この時期はまだ人は常駐していないらしく、ドリンク類が冷やしてあり、無人販売になっていました(ちなみに缶ビールは350円でした)。
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 廃村榑ヶ畑の苔むした石垣
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 山小屋かなやの建物
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 かなやのドリンク無人販売所
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 かなや作成の霊仙山登山説明図

 かなやから山沿いに登りが始まりますが、5分ほどで汗ふき峠に着きました。わずかな距離なので、汗を拭くようなものでもないと思うのですが。ここは榑ヶ畑登山道の二合目になりますが、榑ヶ畑登山道は下りに使うことにし、ここでは落合・今畑方面に向かうべく、この峠を下りました。
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 汗ふき峠が見えてきました
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 榑ヶ畑登山道の二合目にあたる汗ふき峠

 汗ふき峠からは右手に下っていきます。ちょっと急なので慎重に下ります。すぐに右手に折れたところに「河内風穴50分」の標識があるので、これに従って樹林の中の道を下っていきます。この登山道は大洞谷に沿って落合・今畑の集落まで続いています。途中に三角点のような石柱があったので、何かと思ったら「芹川起点」と書いてありました。大洞谷は芹川となって琵琶湖には流れ込んでいるのです。
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 汗ふき峠からトラバース気味に下っていきます
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 河内風穴50分の標識
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 樹林の中の道を行きます
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 芹川の起点を示す石柱

 やがて落合の集落に出てきました。ここには電線が来ており、人家にはまだ人が住んでいるものと思われます。落合神社を過ぎたあたりから、道路の路肩に駐車した車が出てきました。もちろん、登山者の車です。今畑の登山口までには10台以上の車がありました。
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 落合の集落に着きました
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 落合神社にお参りしてきました

 さて、今畑登山口から取り付いて、ちょっと急な坂道をジグザグしながら登って行くと、廃村今畑に出てきました。ここは完全に廃村になっていますが、数件の建物が残っています。この廃村にもフクジュソウが咲いていました。
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 今畑登山口の標識
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 廃村今畑に残る建物(手前の建物はお寺)

 廃村集落を抜けると、急登になってきて尾根に出てきました。途中にブナの出てきますが、植林の中の掘れた溝道をジグザグを切りながら登っていきます。やがて二次林に変わってくると、左手に西南尾根の南端は見えてきました。
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 急坂を登って尾根に出てきます
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 西南尾根の南端が見えてきました

 登山道は次第に傾斜が緩くなり、石灰岩なども出てきて、右手から尾根が合流して、そろそろ笹峠かなと思っていると、きれいなプレートを発見しました。ここが笹峠かどうかはっきりしませんが、もう少し下ったところの広場のようになったところが笹峠にふさわしいようです。
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 きれいな笹峠のプレート
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 笹峠と思われる広場のようなところ

 小さな広場からは灌木の中を緩やかに登っていくと、西南尾根への登りが見えてきました。灌木がなくなり、石灰岩の岩塊が露出した急斜面を登っていきます。前日の雨で湿った地面は滑りやすく難儀しましたが、やがて西南尾根の南端にあたる近江展望台に到着しました。
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 灌木の中から西南尾根の南端が見えています
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 これから急登にかかります
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 石灰岩の露出した急斜面を登っていきます
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 もうあと少しで西南尾根に出ます
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 途中で振り返ると正面に鍋尻山が見えています

 近江展望台からは、これから歩き西南尾根が延びているのがよくわかります。また、南には、御池岳がドンと鎮座していて、圧倒されてしまします。
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 近江展望台から西南尾根を眺望する(真ん中の小ピークが南霊山)
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 南には御池岳、その左に藤原岳、手前にはヨコネ

 さて、近江展望台から西南尾根を歩くことになりますが、石灰岩の敷き詰まった尾根は歩きにくく、多少右の山腹を歩くことになります。このあたりからフクジュソウが見られるようになりました。花は開き過ぎたものが多く、黄色も少し色あせたような色になっていました。それでも、たくさん咲いていたので、まだレアなものを探して歩きました。
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 事前に入手していた情報では、フクジュソウは西南尾根の尾根芯よりも左側(西)の斜面、特に池の周辺にたくさん咲いているとのことだったので、尾根より西側に回り込んでみました。すると、情報どおり、たくさんのフクジュソウが咲いていました。太陽もポカポカと照ってきたので、フクジュソウに囲まれて昼食タイムにしました。
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 たくさん咲いているフクジュソウの中で昼食にしました(岩に腰掛けて)
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 尾根の西には小さな池があり、その周辺にもたくさんのフクジュソウが咲いていました。池の近くに下りて行こうとして、滑ってしまい、お尻がどろんこになってしまいました。前日の雨がよく乾いておらず、地面は滑りやすくなっていました。
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 小さな池の周辺にたくさんのフクジュソウが咲いていました
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 尾根芯の西側を進むと、霊仙山の三角点峰と最高点峰とが並んで見えてきました。石灰岩が露出している斜面ですが、ここはさほど滑りやすくなかったので、そのまま進みました。やがて尾根芯に出て南霊山を通過し、最高点をめざしました。
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 左が三角点峰、右が最高点峰
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 尾根芯に戻りました
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 尾根芯から南方向を眺望しています-藤原岳と御池岳、その手前には烏帽子岳、三国岳、ヨコネ、さらに手前にコザト

 南霊山からは、尾根芯を辿り、岩尾根を登って、笹原の中の切り開き道を行くと、最高点に出てきました。眺望は遮るものがない360度パノラマが広がっていました。
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 北方向には伊吹山が見えます-その左にうっすらと能郷白山と白山
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 南方向には御池岳が見えます
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 西南尾根を振り返っています
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 三角点峰の方向を見ています

 最高点峰から一旦鞍部下り、登り返して三角点峰まで行きました。ここからの眺望も抜群です。ただ、今日は少し霞んでいてイマイチでした。
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 霊仙山の三角点峰から北方向の眺望
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 最高点の方向を眺めています
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 南方向の眺望

 さて、三角点峰からは一旦鞍部に下り、登り返して経塚山(北霊山)に来ました。ここから、榑ヶ畑登山道を通って下ることにしました。
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 経塚山(北霊仙)から北方向の眺望
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 最高点峰(左)と三角点峰(右)

 下山は、お虎ヶ池、お猿岩を経て、どんどんと下っていきます。登山道はかなり整備されているので安心して歩くことができました。
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 お虎ヶ池には「霊山神社」の鳥居があります
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 お猿岩からは琵琶湖の眺望があります
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 五合目が見晴らし台になっています
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 四合目
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 三合目
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 榑ヶ畑登山口まで戻ってきました

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 この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平20業使 第438号) 

<コースタイム)090403晴れ
825榑ヶ畑登山口 840汗ふき峠 905落合神社 915廃村今畑 950笹峠 1030近江展望台1045 1120南霊山手前付近(昼食)1220 1340最高点1350 1400霊仙山1410 1420経塚山1430 1440お虎ヶ池 1445お猿岩 1500五合目 1510汗ふき峠 1520榑ヶ畑登山口


by kitayama-walk | 2009-04-03 23:39 | 鈴鹿山系 | Comments(12)
Commented by 三太夫 at 2009-04-07 21:00 x
 kitayama-walk さん、こんばんわ。
 先日の再会、本当に奇遇でした。
 私たちは、あれから中道でキレットまで、ここから本谷に降りました。健脚のあなたのこと、途中で追い越されるとおもっていたが、どうしたわけか会えずじまいでした。裏道駐車場に、あなたのらしい高級車を見つけ、下山は未だと知って、ゲートまで戻って5時過ぎまでお待ちました。でも、結局、お会いできずに帰途に就いたしだいでした。
Commented by じんじん at 2009-04-07 22:26 x
元気に残っていてくれましたね
ここのところの寒の戻りが花をもたせたのでしょうね
西南尾根は日当たりが良いので、例年は一番先に咲くのですが
いまも元気ですね ミスミソウは終わっていたでしょうか?
Commented by go_n_ta at 2009-04-08 09:26 x
とうとう金曜日に実行してしまいましたか^^。
三太夫さんと再会されたんですね。
お互いに山行頻度が高い,ということなんでしょうね。
Commented by kitayama-walk at 2009-04-09 01:33 x
 三太夫さん、こんばんは。
 4/5御在所岳での再開は本当に奇遇でした。あのとき、三角点に向かって追いかけるように歩いていると、二人連れの女性登山者が歩いていて、その一人の顔が姫さまに似ているのでちょっと会釈をして、その前を見ると、男性が地面に向かって何やらしているのが見えました。ひょっとして三太夫さん?と思いながら近づいていくと、案の定、三太夫さんでしたね。

 あの後の行動は、1430御在所岳1440 1525中道分岐 1545大岩 1615キレット 1625地蔵岩 1650負われ石 1705裏道分岐 1725国道 1730駐車地ということになりました。つまり、御在所岳の望湖台から帰りに例のハルリンドウの花の撮影にかなり時間をかけ、さらに中道の下りでも風景写真の撮影に結構時間を費やしてしまったのです。だから、駐車地に着いたのは5時30分でした。ま、日も長くなったし、道に迷う心配もないことから、急がず写真の撮影に時間をかけてしまったというわけです。ハルリンドウは思いかけず見られて、つい調子に乗ってたくさん撮りましたよ。まあまあの作品が撮れました。
Commented by kitayama-walk at 2009-04-09 01:37 x
 じんじんさん、こんばんは。
 寒の戻りがかなり続いたので、桜と同様、フクジュソウも結構もちましたね。桜なんか、開花宣言から満開宣言までの日数が今までで一番長かったようですね。

 霊仙山のフクジュソウは今回初めて見に行ったのですが、藤原岳よりもはるかにたくさん咲いていましたね。特に、西南尾根の尾根芯から西側の斜面ですね。フクジュソウに囲まれて昼ごはんを食べられたのは最高でしたね。ミスミソウは見かけませんでした。見落としたのか、終わったのか、よく分かりません。
Commented by kitayama-walk at 2009-04-09 01:42 x
3/21のgo_n_taさんの霊仙山のフクジュソウを見て、羨ましく思って、まだ行けるかな?との思いからでした。週末は天気が崩れるならその前にと、仕事の調整をした上での「決行」でしたよ。3/21ほど天気ではなかったですが、ま、それなりに晴れていたので満足しました。

 三太夫さんとは、昨年5月の雨乞岳以来の再開でした。ネットで情報交換しているので、懐かしいというよりも、また会いましたねという感じですね。やはり山行頻度が高いと遭遇確率も高くなりますね。
Commented by 温泉玉子 at 2009-04-09 12:03 x
私も3/30に霊仙山へ行ってました、大洞谷~西南尾根を一部短絡して登りました。
その日は少し残雪があり、霊仙山~お猿岩辺りは泥々で難儀しましたが、4/3はどうでしたか?
Commented by kiitayama-walk at 2009-04-09 20:51 x
 温泉玉子さん、こんばんは。
 3/30に霊仙山に登られたことはHPで知っていましたよ。フクジュソウもまだ初々しいものが見られたということで、4/3に登ることにしたというわけです。でも、写真をみると、伊吹山から能郷白山、白山などがくっきりと見えていたようなので、4/3よりも3/30の方が天気はよかったと思いますね。

 でも、それから4日経過しているので、残雪はほとんどなくなっていて、経塚山からお猿岩あたりは乾いていました。これがフクジュソウの見納めになるんでしょうね。
Commented by biwaco06 at 2009-04-10 21:11
こんばんは~
明日はどこの山でしょう?私は近場でお花見でもしてきます。
西南尾根のフクジュソウはなかなかシタタカですね。(笑)
尾根の西側というのは(ヤブがひどいし…)探索していませんでした。池もあるんですね。名前はついてないのでしょうか?「北山池」にでもします?
Commented by kitayama-walk at 2009-04-11 01:14 x
biwacoさん、こんばんは。
 霊仙山の西南尾根の西側といっても、ほんの少し尾根芯を外れたところですので、ヤブはありません。もっと下ってもヤブはありません。池は2つありました。この池の側に下りて行こうとして、滑って転んでしまいました。お尻はどろんこです。

 明日ですか? 明日はですね、午後から仕事が入っているので、午前中に近場に散歩程度でしょうか? 山は明後日の日曜に行く予定にしています。鈴鹿峠から三子山-四方草山-安楽峠-臼杵ヶ岳-石水渓と縦走しようと思っています。
Commented by 温泉玉子 at 2009-04-11 07:24 x
昨日10日に武奈ヶ岳へ行ってました、山では少し春の装いが感じられた山行でした。
大津ワンゲル道ではイワウチワやコブシ、ツツジなど咲いていましたよ。
Commented by kitayama-walk at 2009-04-13 13:11 x
 温泉玉子さん、平日の山はまだ静かなんでしょうね。天気もこのところ晴天が続いていますので、一気に春山に変化してくることでしょうね。もう、イワウチワやカタクリの花が咲き出したと聞いています。これからの1か月ほどは花の季節となるので楽しみです。


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