山好き的日々@京都北山

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2009年 02月 15日

鈴鹿峠から油日岳へ-鈴鹿最南端部縦走

 昨年12月27日に鈴鹿峠から油日岳への縦走を計画しましたが、予想外の積雪に見舞われたため、結局高畑山までのピストンに終わってしまいました。捲土重来(リベンジ)を期して、再度チャレンジしてみました。

 今日は好天の予報でしたが、早い時間はガスがなかなか取れず、このコースで最も展望のよい高畑山の山頂では30分ほど待ちましたが、結局眺望が得られませんでした(実はもう20分ほど待っていたら、あるいは出発を遅らせていたら、素晴らしい眺望が得られたはずでしたが、残念でした)。

 このコースは県境尾根を辿るもので、登山道ははっきりしていて、コースアウトするようなことはありません。ただ、小さいながらもアップダウンがかなりあり、全長約14㎞と、結構ハードなコースになっています。
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 コースの中でも最も標高の高い那須ヶ原山(800m)からの眺望-左から綿向山、雨乞岳、御在所岳、鎌ヶ岳と並んでいます



 今日はF田氏と二人での山行で、午前6時に京都を出発し、京都東ICから名神に乗り、草津JCから新名神に入ると、信楽あたりから濃霧が出てきました。新名神のこのあたりは濃い霧が発生するところです。特に晴れる日の朝がよく発生すると言われています。かなり濃い霧で前がよく見えないほどです。しかし、土山ICで下り、下山口になる油日に向かいました。関西本線の柘植駅の手前にある余野公園(関西随一のツツジの名所です)の駐車場に車を置き、今度は鈴鹿峠をめざしました。R1を鈴鹿峠に向かっていると、ぱあっと霧が晴れてきました。鈴鹿トンネルに入る手前に右に登って行く道があり、ここを登ったところに茶畑があり、ここに車を駐めました。すでに車が2台ありました。1台は三河ナンバー、もう1台は大阪ナンバーでフロントに「夫婦でテクテク登山 HPで検索」と表示してありました。
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 鈴鹿トンネルの真上-車を駐めたところにある茶畑
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 駐車地のすぐ側にある万人講常夜灯

 駐車した茶畑の中の道は東海自然歩道になっていて、東に向かうと樹林帯の中に入るとすぐに鈴鹿峠で、ここを右折して縦走を開始することになります。縦走開始早々に、「鏡石」という名所の案内があるので立ち寄ってみました。三重県指定天然記念物「鈴鹿山の鏡石」とあり、「天下の峻険鈴鹿峠頂上の南方120mにあり、岩の種類は硅岩。鏡岩の肌面は縦2.3m、横2m。昔峠に住む盗賊が街道を通る旅人の姿をこの岩に映して危害を加えたという伝説から俗称『鬼の姿見』ともいう」と解説してありました。
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 樹林帯の中にある鈴鹿峠
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 三重県指定天然記念物「鈴鹿山の鏡岩」
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 これが硅岩でできた鏡岩
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 鏡岩から国道1号線を見下ろしています

 再び縦走路に戻り、植林帯の中の道を進むと、尾根道に出て急登になります。やがて右手にガレ場があり、ここからは展望が開け、綿向山、雨乞岳、御在所岳、鎌ヶ岳、仙ヶ岳などの姿が眺望できます。
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 植林帯の中を進みます
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 急登の途中にある標識には「高畑山まで1時間10分」とあります
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 右手にガレ場が出てきました
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 ガレ場から北方面の眺望-左から綿向山、雨乞岳、御在所岳、鎌ヶ岳、仙ヶ岳と並んでいます

 やがて右手に植林帯が出てくると、ナイフエッジになったザレたヤセ尾根に出てきました。砂質のキレットを固定ロープで越えていきます。一旦鞍部に下り、低い笹と灌木の中を登っていきます。途中で夫婦登山者を追い越しました。
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 ナイフエッジにやってきました
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 ナイフエッジと呼ばれるヤセ尾根
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 ザレたルンゼを登っていきます
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 低い笹の道を進みます

 小ピークをひとつ越えると、開放的な山頂に到着しました。ここが高畑山(773m)の山頂です。しかし、何と!ガスに覆われていて、本来四囲好展望のはずが見えません。しかし、今日は晴れるはずだという予報が外れています。やがて夫婦の登山者が登ってきました。岡崎から来られたとか。三河ナンバーの車の方でした。しばらく山頂でガスが晴れるのを待っていましたが、なかなか晴れてきません。30分ほど待ったのですが、今日は縦走の予定で先があるので、やむなく先に進むことにしました。
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 高畑山山頂の小さな広場
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 高畑山の二等三角点(773.31m)-明治21年10月25日埋標
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 ガスに覆われてすっきりしません
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 高畑山から縦走を再開します

 高畑山から下りるところにザレ地と大岩があり、岩塊の左を巻いて下っていきます。低い笹と灌木の中を登山道がアップダウンして続いており、快適な縦走路になっています。登り詰めたところ溝干山の北峰で、ここから左に直角に曲がり、鞍部から登り返すとと、南峰(770m)に着きました。残念ながら眺望はありませんでした。
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 低い笹と灌木の中を登山道が走っています
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 高畑山(真ん中)を振り返っています
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 溝干山(南峰770m)には眺望がなかった

 溝干山南峰からは、右手に大ガレを見ながら、左の巻き道を下っていきます。急な坂道を鞍部まで下ったところが溝状に掘れた坂下峠でした。
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 直行不可、左巻き道があることを示す標識
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 ガレ場の上から縦走路を眺める-左に唐木岳、三ッ頭山、那須ヶ原山と続いています
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 坂下峠にある標識
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 溝状に掘れた坂下峠

 坂下峠からは、灌木の中の尾根道を登っていきます。八分方登ったところに右手にガレ場と岩があり、ここから、溝干山のガレ場や高畑山が眺望することができます。登り切ったところで、右に長峰尾根に向かう道を分けて、唐木キレットに向かいます。唐木キレットのザレた尾根を下り、鞍部から左に回り込みながら登っていくと、好展望のところに出てきます。ここの「唐木山(720m)」と書かれた標識があります。ここから唐木キレットの岩峰の上に行き、眺望を楽しみました。唐木岳(730m)はもう少し先のピークで山名プレートが架かっています。
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 ガレ場から溝干山と高畑山を眺望しています
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 行く手左に唐木キレット、右には那須ヶ原山が見えます
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 唐木キレットに向かいます
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 唐木キレットの岩峰が立ちはだかります
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 「唐木山(720m)」の標識
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 唐木キレットの岩峰からガレた溝干山から高畑山に続く山並み、そしてその向こうには雨乞岳から御在所岳に続くラインが見えています

 唐木岳(730m)からは左に曲がって下っていきます。二次林の広い尾根が続きます。やがて展望がない三ッ頭山(774m)を通過し、ヤセ尾根を急降下していきます。鞍部まで下ると登り返しとなり、岩の間を急登していきます。
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 広がった尾根にある標識-実際には鈴鹿峠まで3時間、油日岳まで2時間です
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 展望のない三ツ頭山(774m)
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 三ツ頭山から急降下します

 やがて分岐点に出てきますが、ここから右手に少し進んだところが那須ヶ原山(800m)の山頂になっていました。石でできた神社祠があり、その前が小さな広場になっていて、ベンチもありました。ここから北方面に展望があり、綿向山から仙ヶ岳までの山並みが眺望することができました。時刻もちょうど正午となり、ここで昼食としました。
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 那須ヶ原山への分岐点
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 分岐点から東方向を眺望-明星ヶ岳と亀山市街
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 那須ヶ原山の山頂にある神社祠
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 雨乞岳、御在所岳、鎌ヶ岳のラインアップ
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 綿向山(左)と雨乞岳(右)

 那須ヶ原山から分岐点まで引き返し、県境尾根の縦走に戻ります。ここから油日岳までは、小さいながらもいくつものアップダウンが連続します。途中に岩峰の左を回り込んで登るところがあり、登り切ったところに展望地があります。
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 アップダウンの連続する県境尾根ライン
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 岩峰の展望地から那須ヶ原山のガレた南斜面を眺望しています

 ゾロ峠への分岐となっている三国岳(715m)を通過すると急降下して按分に下ります。ここには「不鳥越峠」という標識が立ててありましたが、これは間違っているようです。ここは、「望油峠」というところで、鳥不越峠(とりこえずとうげ)は、先ほどの三国岳からゾロ峠方向に少し下った鞍部と言われています。再び登り返して、忍者岳分岐からまた下ります。やがて加茂岳を通過し、右手に油日神社に向かう道をやり過ごして、植林帯の中の尾根道を行くと、油日岳に到着しました。ここには岳大明神の祠が祀ってありました。
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 ゾロ峠への分岐点の三国岳(715m)
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 三国岳から下った鞍部にある「不鳥越峠」の標識は間違っています-ここは「望油峠」が正解のようです
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 忍者岳への分岐
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 樹間から油日岳が見えています
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 振り返ると、那須ヶ原山から続いている県境尾根ライン
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 何の変哲もない加茂岳山頂
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 三馬谷滝への分岐点
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 油日岳山頂(693m)の標識
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 岳大明神の祠

 さて、油日岳からは県境尾根を下っています。最初は急な下りになっていますが、その後登り返すピークが2つほどあります。尾根に沿ってどんどんと下っていき、左手に林道が見えてきたところで、植林の中を適当に下っていきます。倉部川を渡ると、林道に出ました。
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 余野公園に向けて下ります
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 途中に三馬谷滝に下る分岐がありますが、直進します
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 ちょうどここに下ってきました
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 舗装された林道を余野公園の駐車地まで歩きます。途中に壬申の乱の古戦場跡と書かれたところがありました。20分ほど歩いて駐車地まで戻ってきました。
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 この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平20業使 第438号)

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<コースタイム>090215晴れ
755鈴鹿峠駐車地 800鈴鹿峠 805鏡岩 845ナイフエッジ 910高畑山940 955溝干山 1015坂下峠 1050唐木岳 1200那須ケ原山(昼食)1245 1325三国岳 1350不鳥越峠 1415油日岳 1530余野公園駐車場


by kitayama-walk | 2009-02-15 23:11 | 鈴鹿山系 | Comments(11)
Commented by じんじん at 2009-02-20 19:07 x
縦走お疲れさまでした
油日岳は自宅から30分ほどの処にある山で
登った事はありますが縦走はしていません
ガレ場や岩場もあり変化にとんだコースですね
今度の縦走ルートの候補にあげたいと思います
次回はツツジの咲く春にお越しください
Commented by ジオン at 2009-02-20 20:58 x
こんばんは
鈴鹿南部縦走は1昨年の秋に行きました。
続きの安楽越えが、豪雨の影響で
昨年計画できませんでした。
来年は行きたいと思ってます。

イブネ、クラシのレポで、
kitayama-walkさんのレポのURL
紹介させていただきました。m(_ _)m
Commented by 温泉玉子 at 2009-02-20 21:15 x
今回もかなりのロングコースですね。
標高はさほど高くなくても細かいアップダウンが多く辛そうですね。

坂下峠へはバイクで何度か行った事がありますが、最近は峠付近ザレ地が荒れていて辿り着けず。
油日岳付近は手頃な奥余野公園からの周回ばかりです。
Commented by ひとり部 at 2009-02-21 23:26 x
800mにも満たない高畑山で、眼下にガスが広がる光景はあまり見たことがありません。
2000m~3000m級なら普通でしょうが、思いのほか貴重なショットかも♪
あの辺りは周囲が盆地になっているので、その地形的な影響もあるのかもしれませんね。
Commented at 2009-02-22 23:34 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kitayama-walk at 2009-02-24 00:56 x
 じんじんさん、こんばんは。
 油日岳は自宅から近いとのこと。灯台もと暗しかも知れませんね。ただ、油日岳だけではおもしろくなく、やはり少なくとも那須ヶ原山とセットで登らないとと思います。この2つなら周回も可能だと思います。実際にこの日、那須ヶ原山で出会った登山者は、油日神社に車を駐めて登ってきていて、大原ダムに下ると言っていました。那須ヶ原山から油日岳まではアップダウンが厳しいですが、おもしろいですよ。
Commented by kitayama-walk at 2009-02-24 01:32 x
 ジオンさん、こんばんは。
 ジオンさんの07秋の鈴鹿峠⇒油日岳までの縦走レポ読ませてもらいましたよ。私とほぼ同じコースでしたね(当然か)。天気も晴れていて気持ちよかったと思います。特に、那須ヶ原山から油日岳へのアップダウンの連続は、これでもかこれでもかという感じで、楽しめました。

 鳥不越峠の位置ですが、私も歩いていておかしいなと思いました。下調べでは、この峠は三国岳から少しゾロ峠の方向(南)に行った最初の鞍部だと思っていたのですが、三国峠から油日岳方面に急降下したところに「不鳥越峠」という標識があったので、それを信じてしまいました。でも、今調べてみると、この標識が間違っているようです。しかも「不鳥越峠」ではなく「鳥不越峠」です。そして、この急降下した鞍部は「望油峠」と呼ばれるそうですね。
Commented by kitayama-walk at 2009-02-24 03:41
 温泉玉子さん、こんばんは。
 温泉玉子さんの山レポを改めて拝見すると、2006年に2回油日岳から三国岳の周回をされていますね。こちらは近場になるのでしょうか。でも、やはり醍醐味は那須ヶ原山から油日岳まで連続するアップダウンですよ。是非ともこれにチャレンジして下さい。温泉玉子さんであれば訳のないことですよ。
Commented by kitayama-walk at 2009-02-24 03:46
 ひとり部さん、こんばんは。
 高畑山の山頂からの展望を逃したのは実に口惜しいことです。あと30分待っていたら見ることができたのにと。綿向山から仙ヶ岳にかけての山並みは、那須ヶ原山からも見ることができますが、すばらしさは高畑山に勝てません。機会があれば、鈴鹿峠から高畑山を周回するショートコースを歩いてみましょうか。
Commented by tihom at 2009-02-25 22:15
鈴鹿峠の茶畑、片岡神社、高畑山、三子山はゆきました。
松尾芭蕉の句碑とか馬の水場の跡とかありました。
静かなところで、あまり登山者いないところですね。
ゆっくりと歩けるといいのですが、いつも時間を気にして下りてきます。
油日岳は行ったことないです。
Commented by kitayama-walk at 2009-02-27 02:25 x
 マレーネさん、こんばんは。
 鈴鹿峠から南へ高畑山、北へ三子山ですね。私はまだ北に行ったことはないので、次は鈴鹿峠から安楽越、さらにもう少し県境尾根を歩いてみようと思っています。


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