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山好き的日々@京都北山

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2009年 02月 01日

入笠山スノーシューハイキング

 週末の金・土曜と天気が悪く、しかもかなりの雨が降りました。この分では、雪もひどい状態になっているのではという不安。そして、日曜も天気の回復具合があまりよろしくない予報です。どこに行こうかと迷ったのですが、予報では東方向が天気の回復が早いということだったので、今回はちょっと遠出をすることにし、入笠山(1955m)にスノーシューハイキングに出かけました。

 入笠山(にゅうかさやま)はどこにあるかといいますと、山梨県富士見町と長野県高遠町と同南アルプス市(旧長谷村)との県境にあります。花の好きな人にはよく知られた山で、スズランで有名で、入笠湿原には80万株のスズランが群生しています(6月上旬が開花時期)。麓の富士見パノラマスキー場からゴンドラで一気に上がり、山頂駅からスノーシューハイキングを楽しみながら、山頂をめざしました。

 入笠山山頂は、晴れていれば、360度パノラマが広がるところで、八ヶ岳連峰、富士山、南アルプス(鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳)、中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、北アルプスなどが一望できるスポットとして有名です。
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 入笠山山頂から八ヶ岳連峰を眺望しています



 今回は、山仲間のF田氏に同行してもらい、午前5時京都を出発し、京都東ICから名神、中央道を経由し、諏訪南ICで下り、富士見パノラマスキー場をめざしました。午前9時前にスキー場に到着し、身支度を整えて、まずはゴンドラに乗ります。チケット売り場はもちろんスキー場なのですが、よく見ると「冬山登山」というチケットがあります。つまりゴンドラの往復券(1600円)ということです。これで積雪期に入笠山に登る人がたくさんいることがわかります。
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 富士見パノラマスキー場のチケット売り場

 スキー場のゲレンデを左手に見ながら、ゴンドラ乗り場に向かいます。ゴンドラ「流星」号は8人乗りですが、F田氏と2人乗りです。どんどんと高度を上げていくと、次第に視界が開けてきて、東に八ヶ岳連峰の山並みが見えてきました。また南には富士山の頭も見えています。約10分の空中散歩で山頂駅(標高1780m)に到着しました。
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 左手にゲレンデを見ながらゴンドラ乗り場に向かいます
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 ゴンドラから八ヶ岳連峰が見えてきました
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 八ヶ岳連峰をアップします
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 南には富士山の姿も見えています

 山頂駅に着くと、スキーヤーやボーダーを尻目に、入笠山に向かいます。山頂駅を出たところに、案内板があり、まずは入笠湿原に向かいます。登山道はアカラノ山を大きく迂回しているようですが、ピーク(P1799)まで直登しました。やはり積雪が50センチほどあるので、このピークでスノーシューを履くことにしました。
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 ゴンドラ山頂駅を下りたところにある入笠山登山口の案内板

 ピークから下り電波塔のところから入笠湿原に向かいます。樹林帯の中を進むと、すぐに鹿除けネットの入口に出てきました(冬期は開放中)。ここから入笠湿原に下っていきます。この下りの斜面に80万株のスズランが自生しているとのことですが、今は雪の下に埋もれて何も見えません。
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 電波塔のところから入笠湿原に進みます
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 樹林帯の中を進みます
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 入笠湿原に下っていきます
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 入笠湿原にやってきました。雪に覆われた湿原は、青空とのコントラストが何とも美しいスポットになっていました。
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 入笠湿原から林道に上がったところに「山彦荘」がありますが、もちろん、この時期は営業していません。
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 休業中の山彦荘
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 林道にある案内板

 山彦荘からはしばらく林道を歩くことになります。まもなく御所平峠との分岐点やってきました。ここには、お花畑があるのですが、今は雪に覆われた雪原になっていました。
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 林道を進みます
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 御所平峠との分岐点
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 お花畑も雪の下に埋もれています

 この分岐から一旦御所平峠に行くことにしました。この峠にはマナスル山荘という山小屋があり、無雪期には車でここまでやってくることができます。ここから表登山道を行くことになります。途中急な登りで深いトレースがありますが、帰って歩きにくくなっているので、トレースのないところをスノーシューでガシガシと進みます。途中で岩場回避コースの分岐がありますが、ここは当然回避しない直登です。
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 マナスル山荘も休業中です
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 岩場回避コースの案内板があります
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 積雪50センチくらいの急登です
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 温度が低いので樹氷もカチカチ
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 青空をバックにコントラストが鮮やかです

 途中で写真撮影しながら、ゆっくりと登りましたが、山頂駅から1時間20分で入笠山山頂に到着しました。まだ登山者は2、3人しかいません。やってきた甲斐がありました。素晴らしいパノラマが広がっていました。
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 入笠山山頂に到着です
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 山頂には方位盤があります
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 一等三角点がありました
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 山頂から八ヶ岳連峰を眺望しています
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 右:赤岳(南八ヶ岳の主峰)、左:阿弥陀岳
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 左:権現岳、右:編笠山
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 左:木曽駒ヶ岳、右:御嶽山
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 右:木曽駒ヶ岳、左:宝剣岳
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 御嶽山
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 左から、富士山、鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳、鋸岳、間ノ岳、仙丈ヶ岳
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 富士山
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 鳳凰三山
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 甲斐駒ヶ岳
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 仙丈ヶ岳

 残念ながら北アルプスの山々(奥穂高岳、鑓ヶ岳など)は雲に隠れて見ることができませんでした。
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 愛用しているスノーシュー(TUBBS COULOIR25)

 昼食もかねて山頂には2時間あまり滞在しました。天気もよく、さほど寒さを感じなかったことから長時間の滞在となりました。その間、たくさんの写真を撮ることができました。山頂にはツアー登山を含めて続々と登山者がやってきて賑わっていました。さて、下山は首切清水に下り、ここから林道を周回して、御所平峠分岐点まで戻ってくることにしました。
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 山頂から首切清水に向かって下ります
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 首切清水の分岐点
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 林道歩きになります
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 樹林帯がきれいです
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 林道にある八ヶ岳ビューポイント
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 富士山も見えています
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 お花畑(雪の下に埋もれています)の中を下っていきます

 再び入笠湿原まで戻ってきました。湿原をぐるりと回り、今度はアカラノ山を周回する登山道を通ることにしました。
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 入笠湿原に戻ってきました
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 ゴンドラ山頂駅に向かう登山道案内
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 樹林帯の中を進みます
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 山頂駅登山口まで戻ってきました

 山頂のレストランで休憩してから、ゴンドラで下山することにしました。山頂駅の窓から、富士山と甲斐駒ヶ岳がきれいに見えていました。
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 富士山
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 甲斐駒ヶ岳

 下山してから、近くの日帰り温泉「ゆ~とろん水神の湯」に立ち寄り、いい汗を流しました。ここの温泉は、4つの露天風呂があり、泉質も上々でした。
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 ゆ~とろん水神の湯

 帰りの道すがら、八ヶ岳を眺めると、夕日を浴びた姿が何とも美しかったです。こういう景色を見ることができて、今日は来てつくづくよかったと実感しました。
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 南八ヶ岳連峰の山並み
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 赤岳と阿弥陀阿岳
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 権現岳と編笠山
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この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平20業使 第438号)

<コースタイム>090201晴れ
930ゴンドラ山頂駅 955入笠湿原 1010御所平峠 1050入笠山(昼食)1305 1320首切清水 1400入笠湿原 1430ゴンドラ山頂駅


by kitayama-walk | 2009-02-01 23:32 | その他


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