2009年 01月 04日

2009年の初登山-入道ヶ岳

 明けましておめでとうございます。
 さて、今年の初登山は1月4日-武奈ヶ岳から釣瓶岳へと縦走しようと計画していました。京都岩倉の国際会館駅でF田氏と6時半に待ち合わせをしたところ、生憎の天候でした。夜半の雨で路面はしっかりと濡れており、降水確率も50%超となっていました。北の空を眺めると、黒雲がどんよりと立ちこめており、いかにも雨が降りそうでした。

 初登山が雨の中!というのはいやなので、雨の降らない(降水確率の低い)ところをネットで検索したところ、鈴鹿南部であれば曇り時々晴れ(降水確率30%)というので、急遽行き先を変更することにしました。しかし、十分な事前準備がないことから、これまでに行ったところ(土地勘のあるところ)にしようと、入道ヶ岳に決定しました。
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 入道ヶ岳山頂付近の様子-意外と積雪が少なかった



 行き先を鈴鹿の入道ヶ岳に変更したことから、京都東ICから名神に乗り、新名神を経て、鈴鹿ICで降り、池ヶ谷ルートの登山口のある大石橋の手前まで車を進めました。小岐須山の家を過ぎたあたりあたりから林道に少し雪が出てきました。大石橋の手前のカーブの路肩に車を駐めると、三河ナンバーのオデッセイがやってきました。どこに登るのか尋ねると宮指路山とか。今日は予想以上に雪が多いかもしれないので、ヤケギ谷ルートをお勧めしました。
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 R306付近から眺めた入道ヶ岳
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 池ヶ谷コースの登山口にある標識(P1)

 登山口から間もなく岩屑の場所を越えると、次第に雪が出てきました。山腹の高巻き道を通過すると、左手にガレ場があり、固定ロープが設置してあります。滑落しないように慎重に渡ります。
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 P3付近からは雪が次第に増えてきました
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 固定ロークの設置されているガレ場を通過します

 やがて一旦池ヶ谷を渡渉し、左手の高巻き道に入ります。少し登ると、今度は右手に小さな滝とくぐり岩と呼ばれる門のような巨石のあるところにきます(P4)。ここで、再度渡渉すると、正面の岩壁に鎖とロープが垂れ下がっているのが見えます。ここを登っていくと避難小屋に到着しました。中を覗くと十分に泊まることができます。
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 巨石が門のようになっているくぐり岩
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 岩壁に鎖とロープがあります
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 岩壁を登ると避難小屋に着きました

 避難小屋で小休止した後、目印のテープに従って、少しジグザグするように山腹を登っていきます。最初は少し急登ですが、やがてトラバース道となると、右手に仙ヶ岳が見えてきました。さらに、左手に急登になると、やがてP6の標識がありました。ここが滝ヶ谷道との分岐点になります。
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 樹間から仙ヶ岳(双耳峰)が見えています
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 池ヶ谷コースのP6-右手に行くと滝ヶ谷道に出合います

 P6では左に行きます。山腹のトラバース道になっていますが、結構雪があり、もちろん踏み跡もありません。所々にガレ場のような箇所があり、固定ロープが設置してありました。ここは慎重に踏み跡を固めながら通過しました。
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 踏み跡のないトラバース道はこんな感じになっています
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 滑落しないように踏み跡を固めて慎重に渡ります

 やがて池ヶ谷に下り、渡渉した地点にP7があります。このあたりから積雪も膝近くとなり、ツボ足では歩行が困難になってきたので、スノーシューを履くことにしました。さすがにスノーシューをつけると歩行もかろやかになりました。
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 池ヶ谷に下った箇所P7あたりから雪が深くなってきました
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 スノーシューを履いて歩行もかろやかに

 ここからは、谷沿いに渡渉を繰り返しながら、次第に登っていきます。踏み跡はないのですが、目印のテープが所々にあるので、そう心配はいりません。P9あたりにくると植林帯に入りますが、すぐにこれを抜けると、雪で覆われた笹原に出てきました(P10)。
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 踏み跡のない谷を詰めていきます
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 P9付近は樹林帯になっています
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 雪に覆われた笹原に到着しました(P10)

 P10からは雪に覆われた笹原を登っていくと、間もなく入道ヶ岳山頂にある鳥居が見えてきました。山頂到着時には登山者が2、3人しかいませんでした。池ヶ谷の積雪を考えると、山頂付近には意外と積雪が少なかったです。
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 入道ヶ岳の山頂をめざします
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 山頂付近は地肌が露出していて意外と雪が少ない
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 8:50発、11:40山頂着ということで3時間弱かかりました。積雪量を考えると、まあこんなものでしょうね。山頂は風はほとんどなかったものの、アセビの木陰で単独行の中年男性と山談義をしながら昼食タイムにしました。山頂では、雲が時折切れて晴れ間も出ていました。よく見ると、うっすらと御嶽山、中央アルプス、南アルプスの山並みが見えていました。
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 アセビの木陰で昼食タイムです
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 左から野登山、仙ヶ岳、宮指路岳と並んでいます
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 うっすらと御嶽山の姿が見えています

 昼食後は、北の頭に向かいます。アセビの群生している中にトレースがあります。井戸谷コースの分岐を過ぎすと、トレースがなくなりました。積雪のためアセビの木が邪魔になっているのです。しかし、強引にアセビの群生の中に突っ込み、北の頭に出ました。ここからは、水沢岳から鎌ヶ岳、御在所岳の山並みが見えるのですが、鎌ヶ岳山頂に雲がかかっています。
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 北の頭が正面に見えています
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 北の頭に到着しました

 北の頭から奥の宮に向かいます。またしてもアセビの群生の中に突入しました。何とかアセビの中から抜け出ると雪に覆われた笹原です。ここは鎌ヶ岳と御在所岳の眺望がお気に入りの場所になっていますが、少し待つと鎌ヶ岳の山頂も何とか見えてきました。
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 お気に入りの場所からの眺望です
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 入道ヶ岳山頂に方向を展望しています
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 おや、これは何の足跡なんでしょうか?

 さらにアセビをかき分けて進むと、奥の宮に到着しました。もちろん、ここは椿大神社の奥の院になります。ここにはトレースが全くありませんでした。積雪とアセビの樹木のため、途中で足跡も途絶えていました。
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 椿大神社の奥の宮
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 奥の宮から入道ヶ岳山頂を眺望しています
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 奥の宮から下っていきます
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 再びP10に出合い、もう一度入道ヶ岳山頂に登っていきます

 入道ヶ岳山頂-北の頭-奥の宮はトライアングルになっていて、その中にアセビと笹原があります。山頂からの下山道は、まずは二本松尾根を下ることにしました。
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 再び入道ヶ岳山頂にやってきました
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 下山は二本松尾根を下ります
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 山頂直下の雪面をスノーシューで下ります
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 山頂直下から山頂の鳥居を見上げています

 二本松尾根にはトレースがしっかりとついていて、堀のようになっています。途中でスノーシューからアイゼンに履き替えました。この尾根はアセビとイヌツゲが特徴で、天然記念物に指定されています。
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 二本松尾根を急降下していきます
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 気温が上がってせいもあり、雪もかなり腐ってきていて、歩きにくい状態です。やがて二本松避難小屋を通過し、滝ヶ谷コースへの分岐点にやってきました。
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 二本松避難小屋を通過します
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 滝ヶ谷コースへの分岐点(P7)に来ました

 これからのルートは、この分岐から滝ヶ谷コースに向かい、さらに池ヶ谷コース(P6)に戻るという選択でした。滝ヶ谷コースへの道はほぼ水平に行くのですが、池ヶ谷コースへは登りになるという記憶でした。池ヶ谷コースへ戻るルートに若干の不安を感じながらも、滝ヶ谷コースの登山口である小岐須山の家から駐車地まで30分の林道歩きがいやだったことから、池ヶ谷コースに戻ることにしました。P5の標識から尾根に取り付くことにしました。
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 間違えたP5地点
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 P4地点が池ヶ谷コースへ戻る分岐点でした

 実は、この選択が誤りで、実際にはもう一つ先のP4に池ヶ谷コースへの分岐点があったのです(去年3月に歩いたのですが、記憶違いしていました)。登り始めの頃にはテープがあったのですが、やがてなくりました。間もなく道をロストしてしまいました。時刻は午後2時半すぎで、いわゆる魔の時間帯です。引き返して滝ヶ谷コースを下ることも考えましたが、GPSには往路の奇跡があり、池ヶ谷分岐(P6)がGPSの上ではわかったので、とにかくその方向に向かうことにしました。急斜面をふうふう言いながら登り、やっと尾根に出ると、目印のテープがありました。この尾根を右に行くと、P6に出るはずとの確信のもとに歩きました。案の定、P6がありました。あとは、往路の踏み跡を辿れば、登山口に戻ることができます。
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 池ヶ谷コースP6に戻ってほっとしました-滝ヶ谷コースへ合流(難路)と書いてあります

 池ヶ谷コースの登山口には午後4時20分に戻ってきました。ちょうど暗くなる直前の時間でしたので事無きを得ました。それにしても、今日は気温も高く、汗をたくさんかき、頭上からは泥の混じった雪が溶けて落ちてきて、全身どろどろといった感じです。車を飛ばして、鈴鹿さつき温泉に立ち寄り汗を流すことにしました。掛け流しの湯で泉質もなかなかよかったです。露天風呂はなかったものの、サウナはありました。でも、湯室の外にあるのは設計ミスなんでしょうかね。
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 この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平20業使 第438号)

<コースタイム>090104曇り後晴れ
850池ヶ谷登山口 940避難小屋 1015滝ヶ谷道分岐 1140入道ヶ岳(昼食)1240 1300北の頭 1310奥の宮 1320入道ヶ岳 1400二本松避難小屋 1520池ヶ谷道出
合 1540避難小屋 1620池ヶ谷登山口


by kitayama-walk | 2009-01-04 22:21 | 鈴鹿山系 | Comments(13)
Commented by biwaco06 at 2009-01-06 16:32
撮影場所によって雪量がかなり違いますね。山頂からの下りはシリセードで降りたら気持ち良さそう~♪
下りの迷い道もGPSで安心~ですか!頼りがいあるスグレモノですね!
Commented by 温泉玉子 at 2009-01-06 21:22 x
雪山で好天だと暑いですね、しかもラッセルすれば更に汗掻きそう。
まだワカン使っていないのでトレースの無い雪山へ行きたいです。
Commented by kitayama-walk at 2009-01-06 21:28 x
biwacoさん、こんばんは。
 入道ヶ岳は、場所によってかなり積雪量が違いました。山頂付近はそうでもないのですが、ちょっと吹きだまりのようなところだと40~50センチの積雪です。

 写真に写っていた山頂東斜面の傾斜はかなりきつく、シリセードで降りると、止まらず奈落の底に落ちかねないですよ。

 GPSを持つようになってから、安心感が段違いです。あっちに行けば道に出ると分かるので、不安が解消されますね。多少値段が張りますが、特に雪山には重宝しますよ。
Commented by kitayama-walk at 2009-01-06 21:31 x
 温泉玉子さん、こんばんは。
 1/4は気温が高かったのですよ。だから、登りはすぐに汗だくになってしまいます。一面雪原でノートレースのところを思い切り歩いてみたいでしょう。急斜面でなければ、ワカンよりスノーシューですよ。昨年1月に御池岳のテーブルランドをぐるり一周することができました。これは実に気持ちがよかったです。今年も是非行ってみたいので晴れの天気を窺っています。
Commented by tihom at 2009-01-06 21:43
入道ヶ岳は昨年の11月末に北尾根から登りましたが、平原が広く、いい雰囲気で、ほかのセブンのなかで標高は低いですが、鈴鹿山系を代表する山の風格は十分あると思いました。
私も、しばらくしたら鈴鹿の雪山へいくつもりです。
Commented by 三太夫 at 2009-01-06 22:26 x
 kitayama-walk さん、こんばんは。
 私たちの初登りは、3日でした。はれて羽いたが風があって
寒い1日で、汗はかかず終いでした。1日違いのことで、だいぶ違うものですね。
 私は、地図読みが上手くなく、道を間違えるとパニックになります。そこで雪の場合は尾根しか歩かないことにしています。これに比べてkitayama さんは、自由自在に歩かれているようで、見習わなくてはと、いつも羨ましく拝見しております。
 なお、山の家(駐車場のある所)からも1本登山道があるようなので、1度、ここから登るつもりで出かけたところ、道が崩れて通行止めになっていて果たせずに終わり、今度、ここから登ってみるつもりです。もちろん、無雪期のことですが……。
 
Commented by イチマル at 2009-01-06 22:57 x
kitayama-walk さん、こんばんは。
私は2年前(2006年の大晦日)、北尾根から登ったものの、北ノ頭から入道に行く道が見つからず、入道の頂上を諦めた思い出があります。 kitayama-walk さんの山レポの「アセビの群生の中を強引に...」というのが目に浮かびます。この積雪期に難路を歩かれたkitayama-walk さんと相棒のF田には、感服します。でも、無理をしないでくださいね。
Commented by ひとり部 at 2009-01-07 22:00 x
池ヶ谷P6の辺りのトラバースはいやらしいですね。
ちなみに、ここ数カ月で鈴鹿市周辺の山域は、かなりフィックスロープが新設された気がします。
自然のままの姿VS安全面の確保…個人的には前者に賛成なんですが、こんな時季は何かと助かりますね(笑)
Commented by kitayama-walk at 2009-01-08 12:08 x
 マレーネさん、こんにちは。
 入道ヶ岳は、鈴鹿の中ではアクセスがよく、しかも登山道がたくさんあり、山頂からの眺望もよく、笹原の気持ちよさも加えて、総じて人気のある山ですね。冬に登るのであれば、二本松尾根がトレースがしっかりしていていいと思います。私の登った池ヶ谷コースや滝ヶ谷コースは、無雪期に歩いたことがなければ、積雪期にはお勧めできません。でも、鈴鹿の雪山で最も登りやすいのは藤原岳かも知れませんね。
Commented by kitayama-walk at 2009-01-08 12:16 x
 三太夫さん、こんにちは。
 私も読図がそんなにできるわけではありません。今ではGPSに依存しすぎているような気がして、こんなのでいいのかな?と思ったりもしています。確かに、道をロストしていまうと混乱しますが、それは時間帯によりますね。午前中だとほとんど慌てることもありませんが、午後2時から4時の間だと多少なりとも焦ってしまいます。こういうときに冷静に考えることが必要なんでしょうけれど。

 入道ヶ岳の登山道のうち、小岐須渓谷の山の家のところに登山口があるのは滝ヶ谷ルートです。このルートは昨年3/6に登りましたが、ちゃんと登れますよ。このルートで登り、池ヶ谷ルートで降りてくるというパターンでした。参考にしていただければと思います。
Commented by kitayama-walk at 2009-01-08 12:21 x
 イチマルさん、こんにちは。
 イチマルさんが2006年12/31に北尾根から登り、北の頭のところで山頂を断念したのは、山レポを拝見して知っていましたよ。入道ヶ岳の山頂はそうたくさん雪はないのですが、アセビの群生の中にあるルートが積雪のために通れないのですね。今回は少し強引に入ってしまいました。多少アセビの樹木を傷めてしまったかも知れませんね。

 次はどこに行こうかと思案していますが、前から積雪期に歩こうと思っていたところがあります。竜ヶ岳の遠足尾根です。ここは無雪期にはブッシュがあって歩きにくいと聞いていますが、積雪期には快適に歩けるそうです。
Commented by kitayama-walk at 2009-01-08 12:26 x
 ひとり部さん、こんにちは。
 今回のルートにも、1年前にはなかった固定ロープが2、3箇所新設されていましたよ。写真に写っているロープもそうです。雪がなければそうでもないのでしょうが、雪があると足場も不安定で慎重にならなければなりません。

 ひとり部さんは、雪山の道間違いに対しては、何か対策を考えておられるのでしょうか? 今回も分岐点を間違えてしまい、GPSのおかげで何とかなりましたが、もしGPSがなかったならば、P5まで引き返して滝ヶ谷ルートを下ったでしょうね。
Commented by ひとり部 at 2009-01-08 22:42 x
やはりそちらのロープも新設でしたか。親切ですね~なんて♪
雪山での道間違いの件ですが、GPSを持たない単独行ゆえ、それを未然に防ぐ自分なりのルールを守っています。
その雪山におけるルールこそ“原則としてピストン”。
よほど勝手知ったるルートなら別ですが、実に明解でしょ。
でも、単なる小心者なのかもしれませんね(笑)


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