山好き的日々@京都北山

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2008年 09月 26日

越百小屋をめざす (初日)

 北アルプスや南アルプスばかり行っていたので、今回は中央アルプス南部の静かな山歩きのできる越百山(2613.2m)-南駒ヶ岳(2841m)-空木岳(2863.7m)の名峰を辿ってみました。空木岳は百名山、南駒ヶ岳は二百名山、越百山は三百名山とされています。

 初日は、伊奈川ダムの上流にある登山口から遠見尾根を登り、越百小屋に宿泊します。2日目は、越百山に登り、中央アルプスの稜線歩きとなり、仙涯嶺-南駒ヶ岳-赤梛岳-空木岳と縦走し、木曽殿山荘に宿泊します。最終日は、木曽殿山荘から東金尾根を下り、金沢土場から伊奈川ダムの上流の登山口まで周回してきます。
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 小規模ながら温かいサービスの行き届いた越百小屋



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 今回の山旅は、山仲間4人での山行となりました。初日の天気予報は雨、しかも強雨ということで、2日目からは回復するとのこと。初日は、越百小屋までのアプローチなので、雨でも仕方がないと割り切って、行くことにしました。

 午前6時に京都市内を出発し、京都東ICから名神、中央道を経て、中津川ICで下り、国道19号線(中山道)を北上しました。すでに雨が降ってきており、今日は一日雨に降られることになりそうです。伊奈川橋のところから、伊奈川に沿って遡上し、伊奈川渓谷を通過し、伊奈川ダムの上流にある登山口に午前10時過ぎに到着しました。雨の量も次第に増してきました。この登山口にある駐車場には50台くらいのスペースがあるのですが、私たちの他には1台しか駐まっていませんでした。平日とこの悪天候のためでしょうか。

 到着してから、さらにまだ雨脚が強くなってきたので、しばらく車の中で小降りになるのを待っていました。しかし、一向に小降りになりそうにもないので、午前11時意を決して出発することにしました。
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 登山口の駐車場にある登山届投函箱

 歩き出すとすぐに車止めのゲートがあります。この脇を抜けて、橋を渡ります。橋の上から今朝沢を眺めると、もう濁流になっていました。ここに落ちたら流されて命を落としてしまうでしょう。
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 車止めのゲートを抜けて今朝沢橋を渡ります
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 橋の上から見た濁流

 今朝沢橋を渡ると、林道の分岐になっていて、左は金沢土場に至り、帰りに周回してくることになります。ここでは右の今朝沢林道に入ります。
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 今朝沢橋(1100m)の分岐点-右の林道へ

 しばらくは、林道歩きが続きます。いくつかの橋を右へ左へと渡り、40分ほどで福栃橋に至ります。ここが越百山と南駒ヶ岳の登山道分岐点になっています。ここでは、右の登山道に入り、越百小屋をめざします。
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 福栃平の分岐点の標識があります
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 福トチ沢にある堰堤には濁流がほとばしっていました

 ここから本格的な登山道となり、沢から離れて、クマザサに覆われた急斜面をジグザグを切りながら、雨の中をシャクナゲ尾根をめざして登っていきます。
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 40分ほど登ると、ようやく尾根に達して、下のコル(四合目)に到着しました。一休みするためのベンチもありました。
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 下のコルにある休憩地点

 下のコルからは尾根道となり、比較的歩きやすくなってきました。樹林帯の中を登っていくと、30分ほどで上のコル(五合目)、オコジョの平に着きました。
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 樹林帯の中の尾根道を登っていきます

 上のコルからは遠見尾根に入ります。ここからさらに傾斜が急になってきました。雨の中、蒸し暑いのを我慢して登ります。40分ほど登ると、御嶽展望台という標識が出てきました。晴れていれば、ここから御嶽山の姿を遠望することができるのでしょうが、今日は何も見えません。
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 御嶽展望台という標識があります

 さらに登ると、七合目の標識が出てきて、続いて上の水場の標識がありました。左手に少し下がったところに水場があるようです。
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 七合目の標識があります
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 少し左に下ったところに上の水場があります

 上の水場のところからは、再び樹林帯の中の急登になり、ジグザグを繰り返して登っていきます。八合目を過ぎたあたりが栃福山(2436m)の直下になっていて、栃福山の左を巻くように登山道は進みます。トラバース気味に進むと、今度は下りとなってきました。地形図を見ると、栃福山の北側から少し下ったところに越百小屋があることになっていました。でも、なかなか小屋が見えてこないと思っていたところ、ようやく今宵の宿の越百小屋が見えてきました。
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 この建物は荷物置き場と自炊室

 ちょうど午後3時に越百小屋についたのですが、雨と汗でぐしょぐしょになって気持ち悪い。早く着替えをしたいと思っていたら、小屋のおやじさんが「うちは狭いんで、荷物はそちらの小屋に置いて、必要な物だけ持ってきて」というのです。F田氏は、「小屋はやや貧相に見え、乾燥室もない。別棟の小屋で着替えて、やや暗い気持ちで小屋に入った。」との感想。

 しかし、着替えを終えて母屋に入ると、誰もいないだろうと思っていたのに、60代のおばちゃん6人がすでに到着しており、もうそれは昨日から泊まっているように思えたくらいにくつろいでいました。こちらも、早速、ビール(もちろん生はなく缶)で乾杯し、宴会に突入しました。小屋代を払おうと思い、財布から札を取り出すと、ぐっしょりと濡れていました。ちょうど石油ストーブが点けてあったので、まるでスルメのようにストーブで炙って乾かしました。

 おばちゃんたちも、時間とお金はあるようで、相当山を歩いている様子。百名山の達成間近の人もいたりして、あそこの山の何がどうだとか、山談義が尽きることがありません。その傍らで、おやじさんは、夕食の支度をしているようで、テキパキと動き回り、機敏でロスがないといった感じです。小屋の中は小ぎれいに整理されており、テーブルなどの造作も手作りで、感じのよい雰囲気が伝わってきて、最初の暗い印象はいつの間にか消えてしまいました。

 午後5時から夕食になりました。何が出てくるのかと思ったら、山菜の天ぷらと茶碗蒸し、ごはんとみそ汁、漬け物というメニューです。山小屋で茶碗蒸しが出てきたのは初めてでした。温かくて椎茸のダシが効いていて実においしかったです。案内書によると、おやじさん(伊藤さん)の手料理は登山者に好評で、予約客には茶碗蒸しのサービスがあると書いてありました。小屋の歴史は、1992年に避難小屋の隣に新築され、今年で16年目を迎えるそうですが、この季節の週末はなかなか予約が取れないそうです。今日は、私たちを含めて10人の客でしたが、翌日土曜は20人の予約を受けているとか。ひとりで切り盛りするには20人が限度で、それ以上になると奥さんに登ってきてもらい手伝ってもらうそうです。2002年に結婚されたそうで、奥さんに会ってみたかったですね。
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<コースタイム>080926雨
1100越百岳登山口 1140福栃平 1225下のコル 1255上のコル 1335御嶽展望台
 1500越百小屋


by kitayama-walk | 2008-09-26 23:30 | その他 | Comments(6)
Commented by tihom at 2008-10-27 18:40
傘と合羽ですね。

60代の女性の登山者は多いですよね、まだそこまでにだいぶあるのですが、自分だったら、もう登れないような気がします。
最近の50代~60代の女性は強いですね。
Commented by 温泉玉子 at 2008-10-27 20:03 x
越百山~南駒ヶ岳~空木岳、行って来られたんですね。私も行きたいなーと思ってましたが今年は諦めました。
来年の参考にさせて貰います(^^♪
Commented by 三太夫 at 2008-10-27 22:37 x
 kitayama-walk さん、こんばんは。
 矢継ぎ早のアップですね。私は、お盆の後編をようやく完成させました。頑張って、追い付かないとト焦っております。
 越百山は、数年前に1度だけ登ったことがあります。このときは、kitayamaさんとまったく同じコースを回りました。
 このとき、私たちはテントなので小屋の前で一休みしただけで通過しました。ご主人とは、一言、二言、会話しただけで詳しいことは記憶にないが、小柄なヒゲの濃い人だったことだけは覚えております。
 写真をみると、当時のことがいろいろと思い出されてきます。
 2日目が、今回のクライマックスですね。早く、読ませていただきたいと、心待ちにしております。
Commented by go_n_ta at 2008-10-28 06:58 x
>越百小屋
おもしろい小屋でした。
玄関を入ったところが二階,下と上が宿泊場所で,梯子を使って上下する。一階からもトイレに行くことができる。上下20人ずつで,下はシュラフ。窓から星空を眺めることができました。
食事とコーヒーはご紹介のとおり。立派な水屋はどうして運んできたのでしょうか。
美味しい酒持参で,もう一度行きたいところです。
Commented by biwaco06 at 2008-10-28 21:51
いい山、行ってますね~! 裏山C~!!
中央アはどこも未踏なんですうー。木曽駒、空木、そして越百…。
「こすも」って「小宇宙」の意味ですねえ。UFOでも現れそうなロマンチックな山やないですかー。
Commented by kitayama-walk at 2008-10-29 03:55 x
 越百=こすも=コスモ=cosmo、何となく惹かれた名前でした。山自体というより、越百小屋が小宇宙を構成しているという感じがしました。一度泊まられることをおすすめします。

 中央アルプスは未踏ということですが、それなら木曽駒ヶ岳から空木岳の縦走でしょうね。3年ほど前に空木岳→木曽駒ヶ岳の方向で縦走しました。これが結構距離があり、かつ大きなアップダウンが続くしんどいコースでしたね。木曽駒ヶ岳→空木岳の方が楽だと思います(ロープウェイで千畳敷カールまで上がるでしょうから)。


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