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山好き的日々@京都北山

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2008年 09月 23日

五竜岳から遠見尾根を下る (3日目)

 3日目の最終日は、早朝晴れることが確実との予報だったので、夜明け前に五竜岳に登り、山頂でご来光を仰ぎ、360度パノラマの眺望を堪能しようと計画しました。4時に起床し、身支度を整えて、五竜岳山頂をめざしました。もちろん、周囲はまだ暗く、ヘッドライトを点けて登ることになりました。山荘から頂上までは標高差300m、岩場などもあり、1時間ほどかかりました。それでも、昨日下っていたので、登山道のある程度の感覚を覚えていたので苦労することもありませんでした。
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 五竜岳山頂から鹿島槍を望む(南峰の右には、奥穂高岳と槍ヶ岳、南峰と北峰の間に常念岳が見えています)



 五竜岳山頂には、日の出前に到着しました。次第に明るくなってくる東の山の端を眺めると、富士山の姿が目に入りました。その左に八ヶ岳連峰、右には南アルプス連峰が連なっています。
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 4:40日の出を迎えました。日の出とともに、山々は太陽の光りを浴びてモルゲンロートに染まります。
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 ご来光を仰ぎます
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 山頂の標識が光っています(後には左に立山、右に剱岳が見えています)
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 鹿島槍に荒々しい縦走路が続く
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 左から立山(雄山)、別山、剱岳と並んでいます
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 唐松岳から白馬岳へ続く縦走路
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 雨飾山、火打山、妙高山、高妻山、戸隠山の峰々

 40分ほど山頂に滞在し、下山しました。山荘で遅めの朝食をいただき、7:45出発し、遠見尾根を下ります。
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 下山して山荘前から五竜岳を望む
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 五竜山荘を出発します
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 遠見尾根分岐(向こうに、大黒岳と唐松岳が見えています)
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 もう一度白岳から鹿島槍と五竜岳を望みます-ナナカマドの紅葉がきれいです

 白岳からは、西遠見山を見ながら稜線を下ります。最初は緩い下りですが、やがてクサリやはしごで急な露岩帯を下り、ハイマツのあるヤセ尾根の遠見尾根に取り付きます。ヤセ尾根のコブを越え、ダケカンバの樹林を通過して、小高い台地が西遠見山(2268m)です。五竜岳と鹿島槍の山容が歩くにつれて次第に変わっていきます。
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 右下に下っていくと遠見尾根に入ります
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 西遠見山を下ったところに、西遠見ノ池がありました。雪解け水をたたえた小さな池ですが、ここからの五竜岳と鹿島槍が実に美しく見えました。
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 広葉樹林に囲まれた尾根道を下っていくと、左手に白馬の街が見えてきました。やがて大遠見山(2106.3m)に着きました。ここからは、未だ雪渓のあるカクネ里を抱いた鹿島槍が正面に見えていました。
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 白馬の街が見下ろせます
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 雪渓を抱いた鹿島槍が迫ってきます

 大遠見山からは一旦左が崩壊した鞍部まで下り、再び登り返して、中遠見山(2037m)に到着しました。ここからは、鹿島槍とその左に爺ヶ岳が並んで見えていました。
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 中遠見山が正面に見えてきました
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 爺ヶ岳と鹿島槍が並んでいます

 さらに小さなアップダウンを繰り返して、小遠見山の分岐に至りました。ここから少し登り返すと小遠見山の山頂(2007m)に至ります。八方尾根、唐松岳、五竜岳から爺ヶ岳までの後立山連峰のパノラマが広がっています。
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 小遠見山への分岐点

 どんどんと下りとなり、左手には、唐松岳からの八方尾根が見渡せます。その向こうに3つ並んだ山があります。これは白馬三山で、左から白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳です。
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 小遠見山からはどんどん下ります
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 唐松岳から下る八方尾根
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 白馬三山が見えています(左から白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳)

 一の背髪、見返り坂と下ると、地蔵の頭に着きました。あとはスキー場の中を下って、白馬五竜テレキャビンのアルプス平駅に到着しました。
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 地蔵の頭に建てられている大きなケルン
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 白馬五竜テレキャビンのアルプス平駅(1515m)

 白馬五竜テレキャビンは8分で麓のとおみ駅まで下ろしてくれました。ここにあるエスカルプラザの地下1階のお風呂に入って3日間の汗を流しました。その後、レストランで地鶏の入ったカレー丼を食べました。生ビールで乾杯したことは言うまでもありません。それから、最寄りのJR神城駅まで歩きました(15分)。
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 エスカルプラザの建物に向かいます
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 JR神城駅に着きました。
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<コースタイム>080923晴れ
435五竜山荘 530五竜岳610発 650五竜山荘745発 900西遠見山 930大遠見山
1005中遠見山 1025小遠見山 1130アルプス平駅


by kitayama-walk | 2008-09-23 23:00 | 日本百名山


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