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山好き的日々@京都北山

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2008年 05月 24日

二百名山小秀山-夫婦滝まで往復

 飛騨・下呂温泉で1泊2日の会議があるというので、これに合わせて、どこかいい山はないかと探してみたところ、岐阜県と長野県の県境に小秀山(1981.7m)という二百名山がありました。ちょっと調べてみると、渓谷あり、岩場ありの変化に富んでいて、山頂からは御嶽山や恵那山が展望できるというので、登ってみることにしました(標高差1200m、歩行距離10㎞、歩行時間8時間)。
 ところが、予定していた5/24はちょうど前線が上がってきて、生憎の雨模様となってしまいました。せっかく飛騨まできたのに、このまま撤退するのは口惜しいので、途中の夫婦滝まで行ってみることにしました(夫婦滝までは全行程の1/3になります)。
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 美濃加茂から国道41号線を北上し、下呂の手前で国道257号線を中津川方面に進行し、舞台峠のところから乙女渓谷キャンプ場をめざしました。中央管理棟のある駐車場に車を駐めました。雨はしとしとと降り続いており、一向にやむ気配はありません。仕方なく空身で傘を差して歩くことにしました。
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 中央管理棟横の橋が二ノ谷登山口です

 中央管理棟の建物の横にある、加子母(かしも)川に架かる橋を渡ると、二ノ谷口登山道の案内板がありました。「乙女渓谷の森」と題した案内板は、主として夫婦滝までの道案内が書いてありました。
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 新しい案内板「乙女渓谷の森」
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 新緑が美しい二ノ谷渓谷

 登山道は、乙女渓谷の二ノ谷に沿って登っていきますが、廊下状の渓谷が続くとことに、木で作った立派な桟道(H15築造)があり、夫婦滝まではさほど苦労することなく登っていくことができます。
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 このような桟道が設置してあります

 まず、見えてきたのは乙女淵-桟道の右側に小さく流れ落ちる小滝があり、それが筋を引いて滝壺に落ち込んでいました。
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 乙女淵の流れ

 次にやってきたのは屏風岩です。桟道から見上げると、確かに大きな1枚岩がドンと立ちはだかっていました。よく見ると岩の上部にスズメバチの巣がありました。
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 屏風岩までやってきました
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 でっかい壁の上部にはスズメバチの巣があります

 桟道の階段をどんどんと登っていくと、続いて左側に滝が見えてきました。樹木に隠れて見えにくくなっていますが、よく見ると、上部から真ん中にかけて折れ曲がっています。これがねじれ滝でした。
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 樹木の間にねじれ滝が見えます

 さらに進むと、シャクナゲの木が増えてきました。「シャクナゲの群生地」と書かれた標識がありました。花はないかと探してみたところ、盛りを過ぎたシャクナゲの花が少しだけ残っていました。盛りを過ぎたとはいえ、雨に濡れた花はそれなりにきれいに見えました。
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 雨に濡れたシャクナゲの花

 続いて、右手に見えてきたのは、「和合の滝」と呼ばれる小滝です。二筋の小滝が流れ落ちながら一つになっています。なるほど、「夫婦相和し」ということで、夫婦滝が和合の滝になったということです。
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 二筋の滝が一つになる和合の滝

 和合の滝からすぐのところに、「声の泉」という標識があり、「耳を澄ますと乙女のささやきが」と書いてありました。ほんまかいな?と耳を澄ましたのですが、聞こえてきたのは渓流の音と雨音でしかありませんでした。
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 「声の泉」の標識-乙女のささやきは聞こえなかった

 間もなく「天狗岩」と書かれた標識があり、「振り返って見上げると岩の上に天狗さんが」と書いてありましたが、ガスっていて岩もよく見えませんでした。このすぐ上に夫婦滝の展望台があったので、登ってみましたが、やはり雨のためガスっていて見ることができませんでした。
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 天狗岩の標識があります
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 展望台の上からはこのように見えるはずでした

 やがて避難小屋が見えてきました。中を覗いてみると、何もなかったのですが、新しくてきれいな小屋でした。
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 新しい避難小屋が見えてきました

 この小屋を過ぎたあたりから、谷を離れて山腹に取り付いて登っていきます。烏帽子岩という標識があったので、どこあるのかと目を懲らしてみたところ、ガスの中にかすかに烏帽子の形をした岩が浮かんでいました。烏帽子岩と名付けられた岩はあちこちにありますが、これはまさに烏帽子岩の名にふさわしい形をしていました。
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 まさしく烏帽子の形をしています

 烏帽子岩を過ぎると、間もなく大きな滝が目の前に現れてきました。これが夫婦滝の雄滝でした。滝下に降りて見上げると、水量こそ少ないものの、落差80mの滝は迫力がありました。雌滝はこ右向こうにあるようで、ここからは見えませんでした。
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 落差80mの夫婦滝(雄滝)です
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 夫婦滝でしばらく休憩した後、来た道を引き返すことにしました。雨に濡れた石や桟道は滑りやすく、慎重に足を進め、45分ほどで登山口まで戻ってきました。
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 帰りに、「加子母の大杉」に立ち寄ってみた。なるほど、見事な大杉で、幹の周囲は13m(直径は4m以上ある)、高さ31m、樹齢1000年以上とあり、国の指定天然記念物になっています。幹の太さの割には高さがないのは、雷に打たれたのだろうと言われています。
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 加子母の大杉(天然記念物)

<コースタイム>080524雨
1315二ノ谷登山口 1320乙女淵 1325屏風岩 1330ねじれ滝 1335シャクナゲ群生地 1340和合の滝 1350天狗岩 1400避難小屋 1405烏帽子岩 1420夫婦滝1430発 1445避難小屋 1450天狗岩 1500和合の滝 1510屏風岩 1515登山口


by kitayama-walk | 2008-05-24 23:39 | その他


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