山好き的日々@京都北山

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2008年 04月 05日

御所平から仙ヶ岳へ

 「鈴鹿の鹿島槍ヶ岳」と称される仙ヶ岳には05/05/05に大石橋から仙鶏尾根を経由して登り、小社峠から宮指路岳を回ってきたことがありました。今回は仙ヶ岳に南からアプローチしてみることにしました。一般的には、白谷道から登り、南尾根を下るというのが基本的なルートとされています。しかし、これではあまりおもしろくないので、登りは石水溪から臼杵山・臼杵ヶ岳を経て、開放的な笹草原で有名な御所平に登り、ヨコネから仙ヶ岳に急登し、仙の石から南尾根を下って戻るという周回コースを歩いてみました。かなり歩き応えのあるコースでしたが、御所平からの展望は抜群で、綿向山、雨乞岳、御在所岳、鎌ヶ岳が展望でき、仙ヶ岳も南尾根がきれいにみえたところでした。下りの南尾根もアップダウンに富んだアルペンチックな雰囲気を味わうことができるという山好きによっては大満足のコースでした。
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 御所平からの展望(左から御在所岳、鎌ヶ岳、水沢岳、宮指路岳、仙ヶ岳と並んでいます)



 今年2月下旬に開通した新名神高速を使って鈴鹿に行ってみることにしました。京都東IC-草津ジャンクション-亀山ジャンクション-鈴鹿ICと走り、仙ヶ岳の登山口になっている石水渓をめざしました。石水渓に入る手前に新名神の高架橋(ちょうど鈴鹿トンネルを三重県側に抜けたところ)があり、県道が高架橋と交差する真下のところに車を駐めました。下から高架を見上げると何とも高いことに驚いてしまいます。
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 新名神のびっくりするほど高い高架橋下に駐車しました

 さて、まずは、石水渓をめざしますが、東海自然歩道が続いているので、これに沿って歩きます。長閑な茶畑の風景に、鬼ヶ牙、仙ヶ岳、野登山の山々が飛び込んできました。
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 東海自然歩道を歩いて石水溪をめざします
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 茶畑の向こうに、鬼ヶ牙(左)と仙ヶ岳(右)
 
 舗装された自然歩道を歩いていくと、石水渓のキャンプ場やバンガローが見えてきました。さらに安楽川を左手に見ながら進むと、所々下りられる箇所があるので、石水渓の清流や渓谷美を観察してみました。
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 石水溪バンガローが見えてきました

 やがて、鬼ヶ牙の登山口を右手にやり過ごすと、間もなく船石林道との分岐に出合います。この分岐の左に橋があり、これを渡った右手の空き地に臼杵山の登山口がありました。
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 船石林道との分岐にある橋を渡ります
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 臼杵山の登山口です

 土手のようなところを登ると二次林の中を進むことになります。踏み跡もはっきりとしていて目印のテープもたくさんあります。やがて二股の小さな谷を渡ると、尾根道になっていきます。この尾根道が結構急登になっていて、ちょっとしんどいのですが、大きな岩を越えると、所々に尾根端があり、展望が開けています。そして、再び樹林帯の中に入っていくということを2、3回繰り返すと、やがて細い岩尾根に出てきて、行く手に巨岩の重なった臼杵岩が見えてきました。
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 巨岩が重なっている臼杵岩

 この岩尾根からは展望が開けていて、これから登る御所平から仙ヶ岳かけての県境稜線、さらには野登山まで一望することができ、素晴らしい景観を見せてくれ、急登のしんどさも一遍に吹き飛びました。
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 御所平の稜線が見えています
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 仙ヶ岳(左)と野登山(右)が展望できます
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 御所平から仙ヶ岳、野登山のパノラマ写真です

 臼杵岩は、臼岩と杵岩があるようですが、どれがどれかよく分かりませんでした。臼杵岩からさらに少し尾根を登ると、左手に分岐があり、ちょっと行ったところが臼杵山の最高点(630m)になっています。ここからの展望は西方向だけで、臼杵ヶ岳を望むことができます。
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 これは臼岩でしょうか?
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 臼杵山からの臼杵ヶ岳を展望しています

 分岐に引き返して、今度は尾根を急降下して鞍部に下って行くと、右手にガレ場が出てきます。登り返すと歩きやすい尾根道となり、やがて県境稜線への分岐点にやってきました。ここには「←安楽峠 仙ヶ岳(難路)→」という標識があるので、まずは臼杵ヶ岳に登るために左の安楽峠方面に登っていきます。
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 県境稜線分岐にある標識

 この尾根を登り切ると山頂に着きました。臼杵ヶ岳から眺望はないと聞いていましたが、最近西側の樹林が伐採されていて、仙ヶ岳や野登山を望むことができました。
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 臼杵ヶ岳山頂から仙ヶ岳と野登山を望むことができます

 先ほどの県境稜線への分岐点まで戻り、細い尾根道を下っていきます。鞍部から登り始めると左手に鹿除けネットが現れてきました。やがて右手にガレ場が出てきて、展望が開けてきます。先ほど登った右手には臼杵山や臼杵ヶ岳、正面には仙ヶ岳と野登山が見えています。
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 右にガレ場があるところを通過します
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 右手には臼杵山と臼杵ヶ岳が展望できます

 ガレ場の上端から下ると二次林の中に入り、尾根が広がってきます。目印テープが続いているので確認しながら進むと、急登となり、大きな岩を左から回り込みながら登ると、ベンケイからの道が左から合流してきます。ここからすぐのところに舟石がありました。登山道の右側にあるのですが、道からは一部しか見えておらず、大きく回り込んでみると、なるほど舟の形をしていることが分かります。
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 舟石に着きました
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 回り込んで見ると、舟の形に見えました

 舟石から進むと、今度は右手から長坂尾根が合流してきます。ちょうどP756のあたりになります。今度は植林帯の中に入ると、尾根の左下の巻き道となり、やがて右手にガレ場、左手に草原が広がったところに出てきました。ここが小太郎谷の源頭付近で、広がった笹原がきれいでした。
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 笹原の広がった小太郎谷源頭付近

 再び植林帯の中に入り、踏み跡を忠実にたどっていくと、やがて御所平の南端から若干北寄りところに出てきました。噂のとおり、明るくて開放的な笹原が広がっていました。田村川をはさんで能登ヶ峰、鹿の楽園(笹原)、横谷山、その向こうには綿向山、雨乞岳、御在所岳、鎌ヶ岳が、そして稜線をはさんで、右側には仙ヶ岳が見えるという素晴らしい眺望です。
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 一番手前に能登ヶ峰から鹿の楽園、そして横谷山、その向こうにサクラグチ、一番向こうに綿向山、雨乞岳が見えています
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 御在所岳、鎌ヶ岳、そして右に仙ヶ岳が見えています
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 仙ヶ岳の南尾根、その向こうに野登山が見えています

 これから御所平という県境稜線歩きの始まりです。笹原の中に続く細道をたどります。
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 笹原の中に道が続いています

 水無しという小ピークを越えて進むと、灌木が出てきます。この灌木帯の中を登り切ると、御所平の最高点(850m)に到着しました。この最高点から少し北に下ったところから再び笹原が開けていて、ここからは御在所岳、鎌ヶ岳、宮指路岳、仙ヶ岳の展望が素晴らしいので、ここで昼食としました。
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 御在所岳、鎌ヶ岳、水沢岳、宮指路岳、仙ヶ岳、野登山と並んでいます
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 右には仙ヶ岳の南尾根ラインが見えています

 さて、御所平の後半ですが、開けた笹原を進むと、鹿除けのネットが出てくるので、これに沿って進みます。右手には、仙ヶ岳の東峰から南尾根のギザギザした稜線が荒々しく見えています。
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 仙ヶ岳のギザギザした南尾根
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 正面に奥に雨乞岳、その手前は横谷山からサクラグチに続く稜線

 アセビやカヤトの原の中を行くと、やがてヨコネと呼ばれる御所平の北端に出てきます。ここからは右に下っていきますが、仙ヶ岳の西峰(三角点峰)が大きく迫っています。
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 ヨコネからの展望

 尾根道を大きく右に曲がって下った鞍部に御所谷への下る道の分岐があります。
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 御所谷コースの分岐点

 ここから仙ヶ岳への登りが始まります。初めは右手に植林帯を見ながら登っていくと、左に直角に曲がると灌木の中の急登になります。所々に展望が開ける場所があり、これまで歩いてきた御所平の県境尾根を眺めてひと休みします。
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 行く手には仙ヶ岳が迫ってきます
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 振り返ると歩いてきた御所平の稜線が見えています

 最後は笹をかき分けて仙ヶ岳の西峰山頂(961m)に到着しました。北方向に御在所岳と鎌ヶ岳が並んでいるシルエットが素晴らしい。ここで2回目の食事にしました。
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 仙ヶ岳西峰の山頂に到着しました
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 西峰から北方向を展望すると、御在所岳と鎌ヶ岳が見えます

 西峰からは一旦鞍部に下り、登り返すと東峰に着きました。山頂からは西峰から御在所岳、鎌ヶ岳の眺望がありました。
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 東峰から西峰を望んでいます
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 東峰からも御在所岳と鎌ヶ岳は展望できます 

 東峰から稜線に戻り、若干進んだところに仙の石と呼ばれる奇岩がありました。微妙なバランスのもとに立っている石ですが、見る角度により形が変わってくるのが面白いです。
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 仙の石の手前にある素焼きのプレート
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 バランスよく立っている仙の石
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 角度を変えるとこんなふうに見えます

 さて、仙の石からは南尾根コースを下りました。仙の石の下にコースがあり、尾根に沿って登山道が設けてあります。
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 南尾根コースを下ります
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 振り返ると仙の石が小さく見えています

 御所平から見た南尾根はギザギザした稜線でしたが、まさに岩塊のピークがいくつもあり、これを何度もアップダウンしながら次第に高度を下げて行くというアルペンチックは登山道となっています。岩峰のピークからの眺望はよく、しんどさも忘れてしまうほどでした。

 途中、不動明王の祠がある岩峰にやってくると、不動明王と石仏が数体祀ってありました。ここから不動滝に行くには20分ほどかかりますが、今日はパスして再び鞍部に戻って、不動明王の岩峰の右脇から谷に下ることになります。
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 不動明王と石仏の岩峰
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 不動明王の石像

 結構急な下りで、水のないガレ場のようなところを滑らないように慎重に下っていきます。
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 急なガレ場のような下りです 

 やがて、水流が現れてくると、谷の中を歩くようになり、何度が渡渉しますが、間もなく右岸に踏み跡が現れてきました。途中巻き道などもありましたが、最後は白谷道と合流するところに廃屋になった造林小屋がありました。
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 白谷道とと合流しました

 ここからすぐのところに林道終点があり、林道歩きになりました。右手に石谷川を見ながら林道を歩いていくと、右手に大きな岩塊の山が見えてきましたが、これが鬼ヶ牙でした。やがて堰堤の上部に出てきましたが、ここまでは車が入ってくることができます。あとは道なりに歩いて、新名神の高架橋の真下のところにある仙ヶ岳登山口まで戻りました。
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 林道の終点に下りてきました
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 茶畑と新名神の高架

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<コースタイム>080405晴れ
830駐車地 840石水渓バンガロー 900臼杵山登山口 1000臼杵山1010発 1030臼杵ヶ岳 1110舟石 1200御所平1240発 1310ヨコネ 1350仙ヶ岳(西峰)1430発 1440東峰・仙の石1455発 1540不動岩1610白谷道出合 1700駐車地


by kitayama-walk | 2008-04-05 23:34 | 鈴鹿山系 | Comments(6)
Commented by ちゃたろう at 2008-04-17 20:08 x
kitayamaさんこんにちは。
以前(20年くらい前)、激笹ブッシュであった御所平やイブネクラシといったところは、いつの間にか笹枯れしてしまって、うって変わった気持ちの良い草原になってきました。
自然環境の変化が気にはなりますが、展望的にはとっても素晴らしいところになっていて、僕も大好きです。
こういうところで星や、町の夜景を眺めながらテントを張るのも
また素敵なものです。
僕も大好きです。はホントにいいところですね。
Commented by tihom at 2008-04-18 08:29
仙ヶ岳は、まだ登ったことないんです。
きれいな景観で南側から登るのがいいとか。
宮指路岳はピークがどこかはっつきりしないけれど奇岩ありで、歩きやすい山ですね。
Commented by kitayama-walk at 2008-04-18 23:03 x
 ちゃたろうさん、こんばんは。
 私は、昔は知らないのですが、昔を知っている人に聞けば、イブネは背丈を越すほどの藪のトンネルになっていたとか。やはり酸性雨のせいなんでしょうかね。最近は、京都北山も含めて激藪は影を潜めてしまっています。雨乞岳から南雨乞岳までの短い区間だけは背丈ほどの笹がまだありますね。
 ちゃたろうさんはもう歩かれているところですが、「鹿の楽園」も、このGWに行ってみたいと思っています。ちゃたろうさんは、サクラグチ-横高山-鹿の楽園-能登ヶ峰と周回されていますが、かなりの健脚ですね。
Commented by kitayama-walk at 2008-04-18 23:09 x
 マレーネさん、こんばんは。
 仙ヶ岳は、最初は北の小岐須渓谷の大石橋から仙鶏尾根を経由して登り、宮指路岳を回って、三体仏や東海展望を見ながら下りてくるのがよいと思います。次に南側から白谷道から登り、南尾根を下るというコースでしょうか。でも、今回私が歩いた御所平を経るコースはなかなかよかったですよ。臼杵山・臼杵ヶ岳をカットして御所平に登るコースもありますので、検討してみてはいかがでしょうか。
Commented by イチマル at 2008-06-15 19:52 x
kitayama-walk さんこんばんは。きのう、石水渓から、kitayama-walkさんと全く同じコースをたどって御所平、仙ヶ岳に登ってきました。行く前にはkitayama-walkさんの山レポや地図を参考に拝見させて頂きました。
ちょっと長丁場のコースでしたが、ヘバることなく歩けました。南尾根の下りは、結構ハードですね。私のブログに書きこみましたが、コース中、3度、計5頭の鹿と遭遇しました。 やっぱり、あの景色には鹿がよく似合います。
Commented by kitayama-walk at 2008-06-21 02:16 x
 イチマルさんの山ブログを拝見しました。6月にもなると、緑がぐんと増えて気持ちがよいですね。私もこの季節に行ってみたくなりまいした。ヒルは大丈夫でしたか?

 「鹿の楽園」で鹿に遭遇するとはラッキーでしたね。しかも、シャッターチャンスを逃さなかったこともさずがです。いい山歩きをお互いにしましょうね!


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