2008年 03月 16日

綿向山からイハイガ岳へ

 2月9日の大雪の日に綿向山に登りましたが、眺望は全くなしで、そのままピストンで下りてくるしかありませんでした。ところが、昨日雨乞岳山頂から綿向山からイハイガ岳に続く峰を眺望していたら、無性に登りたくなってしまいました。明日も天気がよさそうなので、今回は綿向山からイハイガ岳(祝ヶ岳)まで歩いてみようと計画しました。
 このコースは、07/02/12に歩いたことがありますが、積雪量はあまり変わりませんでした。ツボ足でも十分歩くことができますが、スノーシューを履いた方が楽に歩くことができました(イハイガ岳の最後の登りのところは脱ぎましたが)。せっかく綿向山まで登ったのですから、少し足を伸ばしてイハイガ岳まで(稜線の途中まででもよい)歩いてみるのはいかがでしょうか。晴れていれば、素晴らしい眺望が待ってくれています。
e0110500_0515331.jpg
 やっぱり綿向山には青空が似合う



 この日も連続して天気がよいという予報だったので、名神八日市ICから国道421号線→307号線を経由し、音羽の交差点を左折して西明寺口バス停のところで右折すると、すぐに「ようこそ綿向山へ」と書かれた大きなガイドマップがあります。
e0110500_127019.jpg
 西明寺口にある大きなガイドマップ

 この先に進むと、右に少し下ったところに登山者用の御幸橋駐車場があります。今回もここに車を駐めて表参道を登ることにしました。
e0110500_1275197.jpg
 御幸橋駐車場はかなり広い駐車場で30台くらいは駐められます

 まずは、駐車場から農道を左折して歩き始め、右手に佐久奈渡神社を見送ると大堰堤が見えてきます。この右端の階段を登ると北畑集落からやってくる林道に合流します。林道を歩いていくと、「天然記念物 接触変質地帯」の案内表示があります。
e0110500_129796.jpg
 いつも気になる「接触変質地帯」です

 川沿いの林道はやがて終点になり、ここに比較的新しい小屋「ヒミズ出合小屋」があり、その横には「鈴鹿国定公園 綿向山」と刻まれた石碑が座っています。ここが表参道の登山口で、標高460m、山頂まで4300mの地点になっています。
e0110500_1301066.jpg
 表参道登山口であるヒミズ出合小屋と綿向山の石碑
e0110500_1321396.jpg
 この標識が一合目毎に設置されています

 ヒミズ出合小屋の先に谷に鉄橋があり、これを渡って、植林帯の中に入り、山腹をジグザグする山道に入ります。前回(2/9)はこのあたりから積雪がありましたが、今日は全くありません。この表参道には、1合目ごとに標高と山頂までの距離を記した標識が立っているので、どれだけ登ったのかはよく分かるようになっています。
e0110500_1332051.jpg
 ヒミズ出合小屋の先にある鉄製の橋
e0110500_1344138.jpg
 二合目を過ぎたあたりですが、雪は全くありません
 
 三合目に来ると(水木)林道に出て、少し右手に歩きますが、再び山道に取り付きます。ここに「登山者の皆様に安全登山のおねがい」という看板が立っていました。
e0110500_1354942.jpg
 三合目で一旦林道に出ます

 これにはこう書いてあります。「綿向山からイハイガ岳・雨乞岳方面へのコースは登山道が不明確です。背丈を越す熊ざさが道をふさいでいます。初心者には危険なコースですから充分気をつけて下さい。」確かに、イハイガ岳-大峠-清水頭は道が不鮮明になっているので読図ができないと危険です。しかし、清水頭から雨乞岳までは背丈を越すようなササは現在はなくなっており、快適な稜線歩きができます。最後の南雨乞岳から雨乞岳山頂までが背丈ほどのササがあります。
e0110500_1363462.jpg
 三合目の林道から山道への取り付きある看板

 さて、三合目から山道に取り付くとすぐに「あざみ小舎」があり、最初の小休憩にもってこいです。
e0110500_1373018.jpg
 三合目にあるあざみ小舎

 このあたりから登山道に雪が出てきました。とはいっても、谷側の20㎝くらいの端だけが不思議と雪がないので、ここを歩くと苦労せずに登っていくことができます。
e0110500_138568.jpg
 登山道に雪が出てきましたが、谷側の端には雪がない

 やがて、五合目小屋に到着しました。今日は天気がよいので、ここから日野町の町並みを展望することができました。
e0110500_1403050.jpg
 五合目の小屋は明るい雰囲気に包まれています

 この先は登山道に積雪があるので、アイゼンを装着することにしました。アイゼンの爪が硬い雪にザクザクと食い込んで、小気味よい歩きができます。比較的明るい山腹道をトラバースしていくと、やがて尾根に出てきます。
e0110500_1412747.jpg
 行者コバに着きました

 ここが七合目になっていて、行者コバと呼ばれています。ここには古くから行者堂が祀られていて、綿向山は霊山であり、修行のために山伏が入山し、ここで服装を整える儀礼を行ったことから、その名がついたそうです。祠の両脇には、不動明王と役行者の露像が設置されています。
e0110500_1422942.jpg
 中央の祠、右に不動明王、左に役行者

 この七合目あたりから右手にブナの樹林が目につき始めます。すぐに冬期ルート(山頂への直登コース)の尾根道への取り付きがあります。
e0110500_1435862.jpg
 冬期ルートも積雪はかなりなくなっています

 このルートは結構急登になっていますが、比較的登りやすくなっています。二次林の尾根につけられた雪道を登っていきますが、かなり柔らかくなった雪の上にたくさんの踏み跡がついていて結構登りにくい。もちろん、この時期には樹氷は全くありません。
e0110500_144467.jpg
 もう霧氷は全く見られませんでした

 やがて、綿向山の山頂に到着しました。前回と打って変わって、眺望は抜群でした。
e0110500_1453314.jpg
 綿向山のシンボルとなっているケルン「青年の塔」

 東正面目には、昨日登った雨乞岳がどっしりと構えています。その右手には、尖塔を突き上げる鎌ヶ岳、さらに右には、水沢岳、宮指路岳、仙ヶ岳などの鈴鹿南部の秀峰が続いています。雨乞岳の左手に目をやると、イブネ、テーブルランドの御池岳、霊仙山と、これまた有名な峰が続いています。
e0110500_1464097.jpg
 綿向山山頂からの雨乞岳と鎌ヶ岳の定番ツーショット
e0110500_1475836.jpg
 鎌ヶ岳から水沢岳、宮指路岳、仙ヶ岳などの鈴鹿南部の秀峰が続く
e0110500_1491777.jpg
 左:御池岳と右:藤原岳が見えています

 綿向山の山頂には三人の登山者がいましたが、30分ばかり山の話をして、今度は稜線沿いにイハイガ岳をめざします。輪っかになったブナの珍変木を左手に見やりながら、少しずつ登っていく稜線を歩きます。
e0110500_1503083.jpg
 ブナの珍変木(輪をくぐると幸せなれるとか-ほんまかいな?)
e0110500_1524411.jpg
 稜線に続いている雪をかぶった尾根
 
 やがて、竜王山との分岐点に出合いました。前回(2/9)はここまで来て引き返しましたが、今日は快晴で、ここからイハイガ岳に向けて歩きます。
e0110500_152527.jpg
 竜王山との分岐点を記す標識

 ここから先は踏み跡がありません。積雪はさほどないようですが、所々深いところもあるようなので、ここでスノーシューを装着することにしました。稜線越しに、イブネ、雨乞岳、鎌ヶ岳とトリオで並んでいます。ここからの眺望は抜群で気に入っています。
e0110500_1553584.jpg
 稜線の正面には雨乞岳と鎌ヶ岳が聳えています

 稜線の登山道は笹原になっているのですが、所々もう雪がなくなっています。やがて正面にイハイガ岳が見えてきました。そう高い山ではないので、それほど目立ちません。
e0110500_205352.jpg
 正面にイハイガ岳が見えています

 その向こうに少し盛り上がった山が見えていますが、これはタイジョウ(1061m)でしょう。さらに左手の奥には、御池岳と伊吹山が見えています。
e0110500_2225834.jpg
 
e0110500_223322.jpg
 正面に御池岳、左に伊吹山が見えています

 やがて、稜線を下降し、灌木帯に入ると鞍部まで下ります。そこから少し急な坂を登り返すと、イハイガ岳の山頂に到着しました。ここには三等三角点があるはずですが、雪に埋まっているので、探し当てることができませんでした。山頂から東には雨乞岳が見え、その手前には大峠から清水頭、そして南雨乞岳へと延びる稜線がきれいでした。
e0110500_26147.jpg
 大峠-清水頭-南雨乞岳-雨乞岳と続いている稜線

 少し南に目をやると、塔の立っている野登山と双耳峰の仙ヶ岳が目に留まります。南を見ると、正面に歩いてきた笹原の稜線と小ピーク、その左には綿向山の山頂が見えています。
e0110500_275217.jpg
 プレートの向こうにあるシルエットが野登山と仙ヶ岳です

 イハイガ岳の山頂から少し北に行ったところから北をみると、タイジョウ、クラシ、イブネと並んで見えています。
e0110500_294046.jpg
 タイジョウ、クラシ、イブネと並んで見えています。

 今日は往復して帰ることから充分時間もあり、イハイガ岳の山頂でゆっくりとした昼食を摂り、1時間あまり滞在しました。帰りはピストンで往路を往復することにしました。綿向山山頂に戻ってくると、3パーティ7人がゆっくりとしていました。ケルンのあるところから少し南に行ってみると、南から上がってきているトレースがついていました。山頂の鳥居から少し下りてみると、正面に水無山が見えています。
e0110500_2104811.jpg
 鳥居から見た水無山

 時間があれば、往復するつもりでしたが、ちょっとゆっくりしすぎたことから、断念して元来た道を下ることにしました。
e0110500_2114429.jpg

080316晴れ
820御幸橋駐車場 840ヒミズ小屋 915三合目 935五合目小屋 1000七合目 1025綿向山1100発 1115竜王山分岐 1200▲イハイガ岳(昼食)1310発 1405竜王山分岐 1415綿向山1450発 1505七合目 1520五合目 1530三合目 1600御幸橋駐車場(歩行距離約9.3㎞)


by kitayama-walk | 2008-03-16 23:50 | 鈴鹿山系 | Comments(0)


<< 茶野から鈴ヶ岳へ      雨乞岳-晴れてキタ━━(゜∀゜... >>