2008年 03月 15日

雨乞岳-晴れてキタ━━(゜∀゜)━━ッ!!

 3月も半ばとなり、気温も急上昇してきて、鈴鹿の雪山山行も程なく終わりになりそうなので、前回(3/8)に登り損ねた雨乞岳の雪山山行に再チャレンジしました。ルートは、これまで登ったことにない、甲津畑-奥の畑谷-奥の畑峠-南雨乞岳-雨乞岳という変則ルートで、西尾根を下るという周回ルートにしてみました。
 午前8時に甲津畑の岩ヶ谷林道から出発しましたが、まだ曇っています。天気予報では、9時頃から晴れてきて快晴になるとのこと。そのうち晴れてくるだろうと信じて、奥の畑入口から奥の畑谷に入りました。奥の畑峠に近くなると、何とガスがまってきました。稜線に出ても展望が開けず、風も出てきて寒いこと。それでも何とか歩き続けて南雨乞岳に到着したときにはホワイトアウト状態です。こんなはずではなかったのにという思いに駆られます。
 しかし、ようやく雨乞岳山頂に到着したとき、ガスがなくなり、少し雲が切れてきました。天候の回復が遅れているだけで、間もなく晴れてくる!と信じて1時間ほど山頂に滞在していました。待ちに待った甲斐があり、晴れてキタ━━(゜∀゜)━━ッ!!
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 綿向山から雨乞岳を展望しています(3/16)



 3/2イブネ山行のときは、甲津畑のグリーンランドより先が除雪されておらず、タイヤがスリップして怖い思いをしましたが、2週間経過した今日はどうかな?と思ったところ、岩ヶ谷林道入口まで雪は全く消えてなくなっていました。鳴野橋手前の路肩に車を駐めて出発しました。
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 岩ヶ谷林道入口には雪はありません

 林道にも雪はほとんどなく、所々に残雪がある程度なので、無雪期と変わらないピッチで歩くことができます。
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 林道の雪は消えています

 いつものとおり、杉谷善住坊かくれ岩、桜地蔵尊を通過し、林道終点のフジキリ谷に架かる橋のところまでやってきました。若干雪が残っていますが、歩くにはほとんど影響がありません。橋を渡って登山道に入っていきます。
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 杉谷善住坊かくれ岩を通過します
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 桜地蔵尊に今日の安全登山を祈願します
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 林道終点にある架け橋

 雪がないのでピッチも上がり、1時間ほどでツルベ谷分岐(古屋敷跡)まで進みました。今回は雪もないので、ツルベ谷から大峠に進みたくなる衝動を抑え、予定どおり、奥の畑をめざしました。
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 古屋敷跡-右に行くとツルベ谷を経て大峠へ

 奥の畑入口は、新しい丸太橋を過ぎたところ、蓮如上人旧跡の手前の、登山道が左に大きくカーブしているところというので、注意してみると、「←杉峠・雨乞」という標識が立っているところでした。前回ここを通過した際に、右手の山腹にトレースがあるのでどこに行くのか?と思っていました。ここが奥の畑の入口だったのです。
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 この丸太橋を過ぎたところの左カーブに奥の畑入口がある
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 奥の畑入口となる箇所にはこの標識があります

 山腹のトラバース道を進むと、間もなく渡渉箇所に出合いました。今日は雪解け水のため水量が増しているため、石飛伝いに渡ることができず、沢の中を慎重に歩いて左岸に渡りました。
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 雪解けで増水している沢渡り(怖)

 奥の畑谷の左岸を進むと、間もなく広々とした平坦地に出てきました。今は雪に覆われているのですが、雪が溶ければ草原になるところでしょう。ここでスノーシューを履くことにしました。雪はかなり腐っていて、ツボ足では所々ズボッとはまり込んでしまうので、スノーシューが効果的です。これから先にはトレースがありません。
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 ここが奥の畑に入ったところです(トレースはありません)

 しばらく進むと、再度渡渉があり、右岸にもさらに広い平坦地が現れてきました。所々に栗の木がありますが、やがて谷幅が狭まってきたところに、大きなミズナラの木がありました。杉峠直下にある一反ぼうそうのミズナラと同じように、掌を天に向けているような巨樹で、奥の畑の主と言われている木のようです。
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 広いコバのような場所です(晴れていたらよかったな)
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 これが奥の畑の主と呼ばれるミズナラの巨樹

 谷幅がさらに狭くなったところで再度左岸に渡渉し、少し谷を離れたところを登っていきますが、左手に奥の畑谷があることを確認しながら進みます。やがて、右手に支谷があるところから、右に折れて尾根に向かって登っていきます。この頃から少しガスが出始めました。予報では晴れのはずなのに。もう11時になるのですが、天候が回復する兆しが未だ見えてきません。ちょうど樹木がないところ、雪面となっているところをめざして尾根に登っていきます。この上にある稜線が奥の畑峠でしょう。
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 最後はちょっときつい急登が待っていました(雪で滑る!)

 かなりの急登になっていて、スノーシューでは引っかかりが弱く、滑り落ちそうになります。しかし、ストックを強く突き立てて、一歩一歩前進し、何とか稜線に出てきました。稜線に出たものの、もし晴れていたならば、ここから清水頭に続く稜線の草原が見渡せるのですが、今日はガスに覆われていて視界がききません。
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 稜線に出るも、この状態では眺望はありません

 一体いつになったら晴れるのか、今日も予報が大外れで一日中こんな天気ではないかという暗い気持ちに落ち込んでしまいそうになりました。それでも、とくかく雨乞岳に登らなくてはという思いから、先の見えない稜線を歩きました。この先は確か少し稜線の左側に沿って登った記憶を頼りに進みます。

 やがて南雨乞岳に到着しました。しかし、相変わらずガスに巻かれたままのホワイトアウト状態です。晴れていたら、ここから御在所岳と鎌ヶ岳が展望できるのに!と思いながらも、仕方がないので雨乞岳に向かいました。
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 南雨乞岳もガスに覆われて展望がありません(-_-;)

 ここからは深いクマザサがあるのですが、今は雪に覆われているので、かえって歩きやすくなっています。
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 南雨乞岳から雨乞岳に向かう稜線は雪に覆われています

 稜線伝いに進むと、雨乞岳直下で少し雲が切れてきました。これは天候回復の兆しだ!間もなく晴れてくると確信し、雨乞岳山頂に至りました。
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 向こうに雨乞岳の山頂が見えてきましが、雲が少し切れてきて天気回復の兆し

 山頂には5、6人のパーティがいて、三角点の東側の風の当たらないところで、昼食を摂っていました。聞くと、西尾根を登ってきたそうです。そして、これから奥の畑に下るとのこと。私と反対のルート取りです。西尾根は歩いたことがないので、トレースがついているのは心丈夫でした。

 天候回復の兆しが見えるものの、まだ雲が激しく流れています。これはもう少し時間がかかると思い、昼食を摂りながら天候の回復を待ちました。雲がどんどんと流れ、30分ほど経過すると、きれいに晴れてキタ━━(゜∀゜)━━ッ!! やはり予報を信じて待った甲斐がありました。雨乞岳山頂からの展望が広がりました。
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 雨乞岳山頂にある古い標識(右のものにはセブンマウンテンと書かれています)
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 山頂の三角点広場から北に向けて
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 雨乞岳山頂にある標識-その向こうに見えるのは綿向山

 東には、どっしりとした御在所岳、その右手には鋭峰・鎌ヶ岳が天に向かって聳えています。鎌尾根が続き、水沢岳、宮指路岳、野登山(塔が建っています)、双耳峰の仙ヶ岳がきれいに見えています。
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 御在所岳と鎌ヶ岳の定番ツーショットです
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 鎌ヶ岳から南に続く山並み-水沢岳、宮指路岳、野登山、双耳峰の仙ヶ岳
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 歩いてきた南雨乞岳を振り返っています
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 雨乞岳山頂からのパノラマ写真

 西を見ると、先ほどはガスに覆われて見えなかった笹原の稜線が見えており、その続きには綿向山とイハイガ岳が見えます。
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 笹原の稜線と綿向山・イハイガ岳の山並みが展望できます

 あまりにもきれいに晴れ上がってきたので、うれしくなり、東雨乞岳まで行ってみることにしました。雨乞岳山頂から東雨乞岳までの稜線には予想に反して踏み跡がありません。雪で埋もれた稜線上を、スノーシューを履いたまま下りました。鞍部からの登り返しの部分で雪がなくなっていたので、スノーシューを脱いで東雨乞岳の山頂まで駆け上がりました。
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 東雨乞岳へと続く稜線

 ここは360度パノラマが広がる絶好の展望地です。まずは東に御在所岳と鎌ヶ岳がぐっと近く迫ってきています。その間には伊勢平野が見えています。
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 東雨乞岳山頂は小さな広場(ササのない)になっています
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 御在所岳と鎌ヶ岳のツーショットと、その間の向こうに伊勢平野
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 御在所岳のアップショットです
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 鎌ヶ岳のアップショットもどうぞ! 

 北を見ると、杉峠からの稜線が続いているイブネがどっしりとした鎮座して、その奥にクラシが見えています。その向こうにはテーブルランドの御池岳があり、右には藤原岳、竜ヶ岳、釈迦ヶ岳が並んでいます。素晴らしい展望を見ることができて大満足です。
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 正面にイブネ・クラシ、その向こうに御池岳(テーブルランド)が見えています
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 東雨乞岳山頂から北方向のパノラマ写真です 

 さて、あまり長居もできないので、引き返すことにしました。そのとき、バリバリバリと大きな音が聞こえてきました。黄色いヘリが間近まで飛んできました。まさに頭上にきたので、ボディに「滋賀県」と書いてあったので、滋賀県の防災ヘリと分かりました。私が手を振ると、ヘリの乗務員からも応答がありました。ヘリはイブネ付近をうろうろした後、藤原岳の方向に飛んでいきました。事故か遭難かあったのでしょうか?
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 東雨乞岳から雨乞岳を振り返っています

 雨乞岳山頂に戻ってきました。山頂にある雨乞い神事を行ったと言われる池(大峠の沢)も雪に埋まっていて見る影もありません。
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 この雪の下に大峠の沢が埋もれています

 ここから杉峠に下るところまで行くと、下りのラインと、杉峠からイブネに向かう稜線がよく見えています。その向こうにはどっしりとした御池岳の台地があります。
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 雨乞岳の北端(杉峠への降り口)から北方面を展望しています

 帰路は西尾根を下ることにしました。山頂で出会ったパーティが登ってきたということですからトレースがあるはずです。疎林の間を抜けるようにトレースは西に続いています。これを確認しながら進むと、トレースは左に下っていましたが、尾根の先端部分に行ってみました。ここからも北方面の展望がきれいに見えます。右手の釈迦ヶ岳の向こうに白く見えているのは御嶽山と思われます。
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 西雨乞岳からイブネ、御池岳方面を展望しています
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 釈迦ヶ岳とその向こうにうっすら白く浮かんでいるのが御嶽山でしょうか
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 西雨乞岳からのパノラマ写真

 引き返して、西尾根を下ることしますが、左手にもうひとつの尾根があり、これに迷い込まないようにしなければなりません。トレースを確認しながら少し下ると、展望のよいところに出てきました。南雨乞岳から清水頭への稜線と綿向山・イハイガ岳が眺望できます。
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 清水頭への稜線と綿向山・イハイガ岳
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 振り返ると、青い空に月がうっすらと浮かんでいました

 疎林の中に入ると、尾根が広がってきますが、結構急な下りになっているので、スノーシューを脱ぐことにしました。ツボ足だと膝くらいまで雪に埋もれてしまいますが、下りなのでそう負担にはなりません。
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 西尾根の疎林に尾根が広がっていきます

 やがて3本の杉が立っているところにやってきました。このあたりから雪の量が少なくなってきました。
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 三本杉が立っているあたりから雪が少なくなります

 今度は尾根が狭くなってきて、ヤセ尾根となります。左手にガレ場を見送ると尾根を急降下することになります。
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 ヤセ尾根を急降下していきます

 やがて尾根が分岐するところがあり、ここでは右手に尾根に進みます。さらに急な下り坂が続き、やがて平坦なところに下りてきました。ここは旧鉱山跡のようです。間もなく、杉峠からやってくる登山道と合流しました。
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 登山道と合流した地点にある標識

 登山道を甲津畑に向かいますが、すぐにあの大シデに出会いました。今日は夕日を浴びていて、明るい表情のシデでした。後は、蓮如上人旧跡、古屋敷跡、桜地蔵尊、かくれ岩と往路を辿って、駐車地まで戻りました。
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 夕日を浴びて輝く大シデ
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 蓮如上人旧跡と一夜泊まり小屋
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080315くもり後晴れ
800岩ケ谷林道入口 815かくれ岩 840桜地蔵尊 900ツルベ谷分岐 910奥の畑入口 1115奥の畑峠 1200南雨乞岳、1220▲雨乞岳(昼食)1330発 1345東雨乞岳1405発 1420▲雨乞岳1440発 1510三本杉 1550登山道出合 1555大シデ 1610ツルベ谷分岐 1620桜地蔵尊 1640かくれ岩 1650岩ケ谷林道入口(歩行距離約10㎞)


by kitayama-walk | 2008-03-15 23:54 | 鈴鹿山系 | Comments(4)
Commented by tihom at 2008-03-19 20:38
雨乞岳を、その甲津畑~のルートにて登りたいと思ってます。
昨年は「稲ヶ谷」~ピストンで登りましたが、危険箇所もあり、ハードなルートでした。
慣れた、体力のある方ならいいのかもしれないのですが、私には難関ルートで、大滝・小滝もみれてよかったのですが。
ギンリョウソウやシダの原生林みたいなところもありで。
でも怖いから、あのルートはもうゆきたくない感じです。
Commented by kitayama-walk at 2008-03-20 00:31 x
 マレーネさん、こんばんは。
 雨乞岳は武平峠からのルートが一般的ですが、甲津畑から千草街道を経てのルートが最短で登れますね。しかも、かくれ岩、桜地蔵尊、蓮如上人旧跡、大シデ、シデ並木、一反ぼうそうなども見ることができます。奥の畑経由もいいと思いますので、往路は奥の畑、帰路は千種街道をお勧めしますよ。
Commented by biwaco06 at 2008-03-21 11:08
お疲れ様でした。
あの迷いやすいルートを、しかもガスの中、ドンピシャでクリアされるなんて、さすがですね。gpsも役立つのでしょうか?西尾根の登山路との合流点はどのあたりでしたか?われわれは向山鉱山跡の少し上のあたりでした。もう少し下まで尾根をつたえたかなと思いますが…。もう鈴鹿の雪もあとわずかですね。23日に霊仙にと思っていたのですが、雨模様ですね…。(泣)
Commented by kitayama-walk at 2008-03-22 00:28 x
 ルート取りにはGPSが非常に役に立っています。もちろん、あらかじめ地形図をよく研究して、歩行ルートをインプットしておく必要があります。今回の奥の畑から奥の畑峠も同様でしたが、所々に目印のテープもあり、そう迷うことはありませんでした。それと、西内正弘氏の「地図で歩く鈴鹿の山」(中日新聞社)の地図は非常に参考になります。鈴鹿を歩かれるのであれば、西内氏のこの本と「鈴鹿の山万能ガイド」は買っておかれるとよいと思います。


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