山好き的日々@京都北山

kitayamawa.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2008年 02月 09日

雪の綿向山

 2月9日~11日の3連休は「山三昧だ!」と考えながら、初日は綿向山に樹氷を見に行こうと決めていました。ちょうどyama-zuki仲間2人と予定が合ったので3人パーティーを組むことになり、車2台で行けることから、甲津畑に置き車して、綿向山からイハイガ岳へ縦走する計画を立てました。ところが、直前になって低気圧が通過し、近畿地方は大雪に見舞われるという予報です。綿向山は、表登山道ならば、整備されていて何度も登っていることから、大丈夫だろうと判断し、イハイガ岳は様子を見て行くかどうか決めることにしました。
e0110500_1130559.jpg
 綿向山山頂付近は積雪50㎝くらい、もちろん景色なしでした



 午前7時に車2台で出発しました。まだ雪は降っていません。八日市ICで降り、国道421号線を走り、まず甲津畑をめざしました。甲津畑小学校を過ぎると、路面に雪が出てきました。昨日までの轍が残っており、凍結していて少々滑りましたが、何とか鳴野橋手前のところに着きました。ここに1台を置いて、綿向山の表登山道入口の西明寺をめざしました。

 御幸橋の駐車場には午前9時過ぎに到着です。すでに5、6台の車が駐車していました。こんな天気の日に登る好きな人もいるのですね。もちろん、人のことは言えません。早速身支度を整えて出発です。川沿いの道を進むと、すぐに砂防堤防が見えてきます。この堤防の右側を登ると、北畑谷林道と合流します。
e0110500_0513426.jpg

 北畑谷林道をしばらく歩いていると、右手に天然記念物「綿向山麓の接触変質地帯」という説明板が立っています。昭和11年の指定ということで、古い石碑も立っています。気づいたのは、日野観光協会の作った説明標識が新しく作り直してあったことです。
e0110500_0515525.jpg
 去年はなかった新しい説明板

 間もなく、登山口となっているヒミズ谷小屋に到着しました。ここから表登山道と水無山北尾根コースが出ています。よく写真に載っている「鈴鹿国定公園綿向山」の石碑もあります。このあたりで去年は全くなかった雪が少しあります。
e0110500_0532229.jpg
 表登山道が始まるヒミズ谷小屋

 ヒミズ谷に架かった鉄製の橋を渡り、登山道に入ります。ここから5合目までは植林帯の中を登っていきます。1合目あたりでは少し積雪がありますが、まだアイゼンは必要ありません。このあたりから小雪が舞ってきましたが、植林帯の中なので、さほど気になりません。
e0110500_0542958.jpg
 積雪はまだ少量です

 ここから3合目まではジグザグを切りながら登っていきます。2合目では送電線の鉄塔が見えます。やがて3合目に至ると林道に出ました。右手に少し行くと、再び山に取り付くところがあります。ここには綿向山からイハイガ岳・雨乞岳に行くには登山道は不明確なので初心者は行くなという注意書きがあります。
e0110500_0551727.jpg
 3合目にある注意書き

 再び登山道に取り付くとすぐに2番目の小屋が見えてきました。これがあざみ小舎です。まだあまり時間も経っていないことから、休憩することなく、先に進みました。ここからもまた植林帯の中のジグザグ道を登っていきます。多少の冒険心も手伝って、4合目あたりからジグザグ道をショートカットして直登を試み、一気に5合目小屋に到着しました。
e0110500_05696.jpg
 3合目にあるあざみ小舎

 5合目小屋のところは展望がよく、日野町の町並みが見渡せるのですが、今日は生憎何も見えません。小屋には3、4人の登山者がいたのですが、入口のドアを修理していました。きちんと閉めていなかったことから蝶番が壊れてしまったようです。
e0110500_0565125.jpg
 5合目小屋あたりから吹雪いてきました

 このあたりからだんだんと雪が降ってきて、景色も全くありません。ここからはアイゼン装着して山頂をめざしました。7合目までは山腹のトラバース道を登っていきます。
e0110500_058017.jpg
 6合目あたりのトラバース道

 7合目には行者コバと呼ばれていて、ブナ林が出てきます。また7合目からは冬期ルートがあり、これは尾根の急登となっています。
e0110500_0584775.jpg
 行者コバと呼ばれている7合目
e0110500_059366.jpg
 冬期ルートの取り付き

 このあたりからは霧氷が見られるのですが、今日は雪が水分をたくさん含んでいたこと、風がなかったこと、気温があまり低くなかったことなどから、きれいな霧氷は見られませんでした。
e0110500_102562.jpg

e0110500_104690.jpg

 綿向山山頂でも降雪のため眺望は望むべくもありません。晴れていれば、イブネ、雨乞岳、鎌ヶ岳がきれいに並んで見えるのですが・・・。山頂あたりの積雪は登山道が踏み固められていましたが、50㎝くらいです。歩くにはほとんど問題もありません。しかし、ちょっと登山道を外れると深雪で膝上まで埋まってしまいます。
e0110500_111086.jpg

e0110500_112851.jpg

e0110500_114446.jpg

 次の予定はイハイガ岳山頂ですが、綿向山からは2キロほどあります。無雪期であれば1時間あまりのコースです。しかし、今日は積雪のため、綿向山から先のルートは踏み跡がありません。普段からあまり歩かれていないコースなので、なおさらです。それでも様子を偵察しに竜王山分岐まで歩いてみました。途中にブナの珍変木「幸福の木」があり、くぐれば幸せになると書いてあります(ほんまかいな?)。しかし、今日は誰もくぐった跡はありませんでした。
e0110500_121148.jpg
 幸福の木の輪っかは誰もくぐっていない

 尾根筋なのですが、ツボ足では膝上あたりまで埋まってしまいます。これではラッセルしなければならず、ワカンでもかなり沈んでしまいます。スノーシューがなければちょっと無理です。
e0110500_131052.jpg

 イハイガ岳と竜王山の分岐まで行くと、その先は吹雪いて真っ白くなっていて見えない状態です。
e0110500_133921.jpg

e0110500_135886.jpg
 イハイガ岳への稜線は真っ白く何も見えない 

 また、竜王山へのルートも考えましたが、踏み跡もないので、どれくらいラッセルしなければならないか分かりません。雪はまだまだシンシンと降ってくるので危険と判断し、勇気ある撤退を決断しました。
e0110500_145952.jpg
 竜王山へ下っていくルートには踏み跡なし

 撤退すると決めたら、降りるのは早い。冬期ルートを駆け下りて、あっという間に、五合目小屋に到着しました。ここでお昼ごはんです。先行していた3人パーティーも引き返して、ここで昼ごはんタイムでした。パーティーの最も年上の50台の人は、「去年は100日も山に登った」と言っていました。週2回のペースはすごい! 「よく会社を首にならないのですね」と聞くと、「首になるときは、どんな理由でもつけられるから」と。「なるほど」と感心しきりの3人でした。
e0110500_17012.jpg
 綿向山に向けて撤退しているところ
e0110500_155910.jpg
 5合目小屋に到着します
e0110500_174995.jpg
 5合目小屋にある「夢咲の鐘」
 
 早々と昼ごはんを済ませて、再び下山開始。ジグザグルートをそのまま降りるのではおもしろくないので、道のない急斜面を、直登ならぬ直下山をやりました。雪がついているからこそできる業です。

 午後2時20分には無事御幸橋の駐車場まで帰ってきました。甲津畑に停めておいた車を取りにもどったのですが、朝から降った雪が積もっていて、道は雪に埋まっていました。30㎝くらいの積雪の中、進んだのですが、4WD+スタッドレスタイヤだったので、若干滑ったものの、無事に取りに行けました。
e0110500_191253.jpg
 
 今日、おもしろかったのは、綿向山の御幸橋から少し戻ったところで、道の真ん中に斜めに軽トラックが止まっているのです。おまけにワンちゃん(柴犬)2匹が車につないであるので、何をしているのかと不思議に思っていたら、ノーマルタイヤで滑って側溝に脱輪しているのですね。ジャッキをかませて、これを犬に引かせて引っ張り上げていたのです。3人とも笑けてしまいましたね。Fさんは「あんたは植村直己か」と思わず言いそうになったとか(笑)。それはいくら何でも無理でしょう。仕方がないのでみんなで手伝って脱輪を解消してあげました。

 帰りに十二坊温泉に行くことにしました。ところが、十二坊温泉の直前で雪のため通行止めになっていて、温泉には入れずじまいです。仕方がないので帰ることにし、竜王ICから名神に乗ったら、何と京都まで30キロ渋滞、3時間以上かかると掲示されていました。5時に名神に乗って、途中菩提寺PAで休憩したものの、京都に帰ってきたのは8時半。やはり3時間かかりました。

920御幸橋 935ヒミズ小屋 1010あざみ小屋 1025五合目小屋1050発 1110行者コバ 1150綿向山 1220イハイガ分岐(引き返し) 1300五合目小屋(昼食)1330発 1405ヒミズ小屋 1420御幸橋(歩行距離6㎞)

by kitayama-walk | 2008-02-09 23:35 | 鈴鹿山系 | Comments(2)
Commented by tihom at 2008-02-13 12:18
kitayamawaさん、はじめまして、訪問・コメントありがとうございます。
「綿向山」の画像、なつかしく拝見させていただいてます。
雪は、たっぷりですね。
私が、1月27日にいったときも、頂上はガスで展望なかったです。
7合目すぎてからの樹氷がきれいでした。
また、よろしくお願いいたします。
仲良くしてくださいね。リンクさせてください。
Commented by 山たまご。 at 2008-02-13 23:12 x
綿向山拝見しました。ただごとではない雪の量ですね。この山は、霧氷で有名ですが、三重県からスカイラインで峠越えできないので江南市からは遠方となってしまい中々足が伸ばせません。でも11月10日の綿向山の日の記念品は持っているんですよ。ちょっと自慢。


<< 快晴の霊仙山-榑ヶ畑道から西南尾根へ      御池岳-テーブルランドのスノー... >>