山好き的日々@京都北山

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2007年 12月 31日

釈迦ヶ岳-尾高山から東尾根を登る

 今年のフィナーレを飾る年末登山はどこにしようかと思案していましたが、生憎天候がよくありません。ところが、大晦日は鈴鹿地方は晴れ時々くもりという予報なので、これは年末も鈴鹿攻めをやることにしました。さて、鈴鹿の山にしても、どこがよいかと考えた挙げ句、釈迦ヶ岳を選びました。釈迦ヶ岳には、一昨年のGWに朝明渓谷から庵座谷を経由して登り、猫岳、ハト峰を回って降りるというオーソドックスな周回ルートを踏んだことがあります。今回は違うルートからということで、尾高観音から尾高山(533m)を経て、釈迦ヶ岳にほぼ一直線に突き上げる東尾根を登り、下りは松尾尾根の途中から水無谷東尾根に踏み込み、続いて自他ヶ峰の尾根を伝って尾高観音まで戻るという周回コースにしてみました。
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 尾高山展望台から釈迦ヶ岳を望む



 今日は、寒波がやってきているということで日本海側では大雪になっているそうで、米原・関ヶ原付近でも積雪のため名神高速が通行規制を行っているという情報でした。そこで、今回は栗東インターで降り、国道1号線を通って、鈴鹿峠を越えて、亀山から国道306号線に入り、釈迦ヶ岳の尾高登山口をめざしました。午前5時半に自宅を出発しましたが、早朝ということで交通量もあまりなく、スムーズに進みました。登山口に近い国道306号線沿いから山並みを眺めてみると、鎌ヶ岳と御在所岳は、前回(12/15)は山頂付近がかなり白かったのが、今日は黒くなっていました。その北の釈迦ヶ岳はちょうどごま塩頭のような感じです。さらに北に並ぶ藤原岳や御池岳はかなり白く、やはり北に行くほど積雪が多いようです。
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 鎌ヶ岳も御在所岳もまだ黒っぽい
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 釈迦ヶ岳はごま塩頭になっています

 国道から左折して尾高高原に向かっていくと、「尾高山十一面千手観世音菩薩」と書かれた大きな看板のある駐車場に着きました。ここに車をとめて歩くことにしました。
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 歩き始めるとすぐに尾高観音への参道がありました。樹齢300年の檜が参道の両側に高くそびえています。
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 尾高観音の参道への入り口
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 長く続く参道の奥には六角堂があり、木立の自然と一体となった建築美が見事に独特の世界を作り出しています。六角堂には聖徳太子の作といわれる千手観音菩薩立像が安置されていて、年に1回、4月に公開されるということです。
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 尾高観音の六角堂(千手観音菩薩立像が安置されています)

 六角堂で今日の登山安全を祈願してから、その左手に尾高山へのハイキングコースがありました。尾高山への登山ルートは4つあり、尾高観音から登るルートは行者ルートと呼ばれています。
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 行者ルートの登山道案内

 登山道を上っていくと、立派な石碑に句が彫ってありました。「山中に 只咲いている 桜哉」とあり、天春静堂(あまがすせいどう)の句と書いてありました。
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 天春静堂の句碑が建っています

 後で調べてみると、天春静堂は「不撓不屈の俳人」と呼ばれ、大正4年に以前から患っていた心臓病、腎臓炎の上に直腸癌を宣告され余命6か月を言い渡され、観音堂境内の小屋に篭居して断食療法を試み、延命に成功したそうです。静堂が生前好んで吟行した尾高山に建立されたのがこの句碑ということです。

 句碑を通り過ぎると、すぐに右手に東屋があり、ここからの尾高高原の展望もなかなかのものでした。それからは、裏山のようなものと思っていたのですが、山腹の急登があり、固定ロープが取り付けてあったり、ちょっとしたガレ場があったりしました。やがて尾根に出ると、ここで長坂コース、見晴コースと合流してきていました。ここからは歩きやすい尾根となっていて、落ち葉を踏みしめながら歩くことになります。間もなく右手から洗谷コースが合流してきたかと思うと、尾高山に着きました。
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 歩きやすい尾根道が続いています

 尾高山の山頂には鉄製の展望台があり、ここに登ると、尾高高原が一望できるとともに、南には御在所岳と鎌ヶ岳が並び立ち、そして正面にはこれから登る釈迦ヶ岳が迫ってきています。
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 尾高山山頂にある展望台
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 尾高高原が一望できます
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 左手には鎌ヶ岳と御在所岳の姿が見えます
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 正面にはこれから登る釈迦ヶ岳が迫っています

 よく見ると、右手に東尾根があり、ここを登っていくことになります。この東尾根ルートは登山地図には載ってなく、少し不安があったものの、尾根を外さないように進むことを頭に入れておけば、あとは所々にテープがあって導いてくれました。

 展望台の右側に切り開きがあり、ここから入ると最初は不鮮明な踏み跡がすぐに明瞭な尾根道になってきます。尾根道は下りとなっていて、やがて鞍部になると登り返しとなります。所々大きな岩があると、その巻き道があるので難なく通過することができます。
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 やがて、ヤセ尾根が出てくると、木の根が這うようになります。細い尾根から広がった尾根に変わってくると、岩壁が出てくるので、これも右側を回り込みようにして通過します。所々に目印のテープがあるので、よく注意しながら進みます。
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 700mくらいになると雪が出てきました。急斜面の岩塊がある場所もゆっくりと登り切ると、次第に雪が多くなってきました。この辺りから傾斜が急な登りが繰り返し現れてきます。
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 同時にササが出てきました。積雪はそう多くないのですが、落ち葉の上に表層的に積もった雪は、急登と相まって、滑りやすく、何度も足が空回りして苦労しました。ササや木の根、枝、幹をつかみながら、登っていきます。
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 ササが出てくると急登で登りにくくなる

 時々キックステップも応用しながら(積雪が少ないので食い込みが少ない)、小刻みな急登を繰り返しました。山頂直下の最後の急登も乗り越えると、ササが深くなり、ササに積もった雪を払い分けながら進むと、ようやく県境稜線に辿り着きました。
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 県境稜線に出て右に行く道

 県境稜線に出た場所は、釈迦ヶ岳の少し南側に位置しているはずで、ここから明瞭な登山道があり、灌木の中の道を少し北に行くと、ぱあっと開けた小さな広場に出ました。釈迦ヶ岳の標識があり、ここが見覚えのある山頂です。
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 山頂は小さな広場になっています
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 東側の展望が開けています

 山頂の積雪はぜいぜい10㎝程度でした。山頂からは東方面の展望が開けていて、尾高高原が一望することができました。山頂では風が結構強く、写真を撮るなどして、早々に引き返すことにしました。

 県境稜線の道は平坦で歩きやすく、東尾根からの合流点を過ぎると、猫岳・ハト峰への分岐がありました。ここも通過して松尾尾根の頭をめざします。
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 猫岳・ハト峰への分岐点

 途中で左手(東側)が開けている場所から、登ってきた東尾根がはっきりと確認できました。
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 登ってきた東尾根が見えています

 やがて松尾尾根の頭に到着しました。ここは小さな広場になっていて、南から西の展望が開けていて、左手から、御在所岳、雨乞岳、イブネ、クラシ、大峠の頭、銚子ヶ口と山並みの大パノラマが広がっていました。ただ、風が強いため体感温度が低く、長居もしておられず、写真を撮って移動しました。
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 松尾尾根の頭は小さな空き地になっています
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 左に御在所岳、その右に雨乞岳、さらにイブネ、クラシ
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 手前に猫岳、その向こうに銚子ヶ口
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 松尾尾根の頭からの大展望パノラマ(御在所岳-雨乞岳-イブネ-クラシ-大峠の頭-銚子ヶ口)

 松尾尾根の頭からは、庵座の滝の方に下る道と松尾尾根に下る道があり、標識を確認しながら、左にある松尾尾根への下りを進みました。この下りは結構急になっていて、積雪もあることから、木の枝などをつかみながら慎重に下りました。すると、有名な大ガレ(大蔭)が目の前にどーんと飛び込んできました。西側がガレて落ち込んでいます。
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 大蔭のガレ場が迫ってきます

 登山道は大ガレの上端を通過しているので、慎重に足を運びました。ここからの展望も遮るものがなく、御在所岳、雨乞岳、イブネ、クラシ、大峠の頭、銚子ヶ口などが迫力を持って迫ってきます。手前には、猫岳も見えています。
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 御在所岳が大きく見えています
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 雨乞岳やイブネ、クラシもよくわかります
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 銚子ヶ口が見え、手前には猫岳が見えています

 積雪した足場に注意を払いながら、大ガレを通過し、さらに岩間を2回ほど通り抜け、ほっとして振り返ると、松尾尾根の頭が大きく迫っていました。
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 振り返ると松尾尾根の頭が見えていました

 間もなく松尾尾根コースとの分岐点がやってきました。ここでは、左にとり、ササの生えた道を下っていきます。登山道は明瞭で目印のテープもあり、迷うようなことはありません。
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 やがて、固定ロープのある急な下りの場所があり、ロープにつかまりながら慎重に下っていきます。基本的には尾根道の下りなので、尾根を外さないように注意していれば、所々に目印のテープを確認することができます。
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 樹間から、左手には登ってきた東尾根が、また右手には松尾尾根を見ることができるので、東尾根と松尾尾根との間にある尾根を下っていることを確認することができます。
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 左手に見える釈迦ヶ岳東尾根
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 右手には松尾尾根が見えています

 P774のピークは右に巻き道があり、これを通過すると、焼合谷に下る道との分岐があり、これもやり過ごします。すると、標識の裏側に2方向に矢印が書いているところに出合いました。ここが水無谷東尾根と自他ヶ峰道との分岐になっています。自他ヶ峰道に入り、尾高観音に戻ることにします。
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 自他ヶ峰道は植林道のようで、植林帯の中を下っていきます。ここでも、尾根を外さないように注意して下っていけば迷うようなことはありません。右手には、樹間から、鎌ヶ岳と御在所岳を垣間見ることができます。
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 鎌ヶ岳と御在所岳が見えています

 この植林道の後半はかなり急な下りとなっていました。最後は堰堤にところに出てきました。
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 この堰堤の右側(右岸)を巻き、次の堰堤でも右を巻いて降りていくと、やがて石畳の明瞭な道が現れてきて、東海自然歩道の標識に出合います。尾高観音まで1㎞と書いてあります。あとは、焼合川にかかる橋を渡ると舗装道路に出て、東海自然歩道の標識に従って尾高観音まで戻りました。
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<コースタイム>071231晴れ時々曇り
750尾高観音 825尾根出合 840尾高山850発 1040▲釈迦ケ岳1110発 1115松尾尾根の頭 1150松尾尾根分岐 1220焼合谷分岐 1320東海自然歩道入口 1340尾高観音


by kitayama-walk | 2007-12-31 23:28 | 鈴鹿山系 | Comments(0)


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