2007年 12月 15日

宮指路岳から入道ヶ岳へ

 先週、入道ヶ岳(906m)に登りましたが、天候の回復が遅く、山頂での眺望はなく、イワクラ尾根も途中でエスケープルート(大岩谷ルート)を下ってしまったので、今回はやり直しということで、再び入道ヶ岳山頂をめざすことにしました。ただ、前回と同じルートではおもしろくないので、大石橋からまず宮指路岳(946m)に登り、県境尾根を辿り、イワクラ尾根を経て、入道ヶ岳山頂に至るというコースにしました。宮指路岳には、2年前(05/5/5)に同じ大石橋から、仙ヶ谷を遡り、仙鶏尾根を辿って、仙ヶ岳(961m)に登り、県境尾根を北上して宮指路岳に至ったことがあります。このときの下山ルートがヤケギ谷コースで、今回の登山ルートになっています。
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 国道306号線沿いから眺めた鎌ヶ岳は真っ白に冠雪していました



 先週と同じように午前5時半に自宅を出発し、名神高速に乗り、関ヶ原インターで下り、国道365号線、306号線と進みました。平たい御池岳が見えてきたのですが、すでに山頂付近は冠雪しています。続いて見えてきた御在所岳や鎌ヶ岳も冠雪していて、朝日が当たってきれいに見えています。この分では、幾分低い宮指路岳や入道ヶ岳も山頂付近は積雪があり、今シーズン初の雪山になるかなという期待がふくらんできました。
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 左に鎌ヶ岳、右に御在所岳

 入道ヶ岳が近くなってくると、国道からの景色も間近になってきます。間もなく、入道ヶ岳と鎌ヶ岳が並んで見えるようになります。さすがに入道ヶ岳は鎌ヶ岳よりも250mくらい低いので山頂付近はあまり白くなっていません。しかし、鎌ヶ岳はもう真っ白といってよいくらい冠雪していて、朝日を浴びて輝いていました。
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 左にどっしりとした入道ヶ岳、右には白く冠雪した鎌ヶ岳が見えます

 小岐須渓谷に入り、舗装された林道を進み、前回と同じように大石橋の手前のところの道ばたに車を駐めました。身支度を調え、今回の登山口であるヤケギ谷コースの取り付きまで進みます。
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 前回確認したように、大石橋が架け替え工事のため、通行止めになっていて、工事用の梁の上を慎重に渡りました。
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 すぐに宮指路岳への登山口の標識があります。宮指路岳にも番号を付けた案内標識が設置してあり、登山道として整備されていることが窺えます。
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 まずは、ヤケギ谷の右岸に沿って進みます。間もなく、谷を渡渉して左岸に移ります。それからしばらくは山腹の道になりますが、すぐに№2の標識が出てきます。ここがヤケギ谷コースとカワラコバ谷コースとの分岐になっています。いずれも宮指路岳に通じているので、宮指路岳だけに登るのであれば周回コースとすることができます。
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 ここは、左のヤケギ谷コースに行くことになります。登山道は次第にヤケギ谷に近づいてきますが、途中少し崩れた箇所があるので注意しながら進みます。やがて、谷に滝が見えてきました。登山道から谷に下りて見学して見ました。落差5mくらいで、小さいながらも形はよく整った滝でした。
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 再び登山道に戻り、№3の標識のところから右からきている支谷に入り、これを何度か渡渉しながら登っていきます。目印のテープがついているので迷うようなことはありません。まもなく支谷の右岸の山腹に取り付くと、ジグザグの急登になってきます。何度か小休止しないとしんどいかも知れません。登山道は、左手にヤケギ谷を見ながら登っていきますが、途中ヤケギ谷に流れ込む支谷をいくつも渡っていくことになります。次第に高度を上げていくと、少しずつ雪が出てきました。
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 やがて№7の標識のところでヤケギ谷を渡渉し、右岸に渡ります。山腹に取り付くと、掘れた道となり、尾根に続いています。尾根に乗ると雪の量も増してきて、あたり一面白くなってきました。
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 №8の標識のところで、東海展望への寄り道が案内されています。
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 ここから左に20mほど行くと岩場に出ます。ここが東海展望と呼ばれる展望地です。
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 ここからの南には双耳峰の仙ヶ岳が眼前に迫って見えます。東には電波塔が立っている野登山(ののぼりやま)が見えます。西に目をやると、仙ヶ岳から宮指路岳に続く県境稜線が見え、ここには、ヤセ尾根があって、ザレ場やガレ場もあるところをアップダウンしながら、最後は犬帰しの剣と呼ばれる岩場とザレ地を通過して、宮指路岳に至ったことを思い出します。
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 東海展望の岩場から正面に見える仙ヶ岳の双耳峰
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 東には野登山が見える
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 さて、東海展望から再び登山道に戻って進むと、北方面の展望が開けてきました。左手に鎌ヶ岳の先鋒が、右手には平たくどっしりとした山頂をもつ入道ヶ岳が、その間に雲母峰が見えています。
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 東海展望から少し行くと、左手に岩場があります。登山道から外れて少し左手に下ると「三体仏岩」と呼ばれている岩塊がありました。三体とは、どれを指すのかよく分かりません。
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 三体仏岩と呼ばれる岩場

 元の登山道に戻り、前に進みます。前方には宮指路岳の姿は迫っています。ここから登山道は急下降して鞍部に出ます。そして、樹林帯の中を登り返すと、宮指路岳山頂に着きました。
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 正面には宮指路岳が見える

 宮指路岳は「くしろだけ」と読みます。946mの標高からくる語呂合わせの山名になっているようです。宮指路岳山頂は展望がなく、単なる通過点のようなところだと言われています。
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 確かに、標識がないとここが山頂とは分からないような平板なところです。しかし、三等三角点が設置してあるので、標識がなくとも山頂ということは分かります。
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 また、少し西にずれた北方向には少し展望も開けていて、奇岩のある岩場や電波塔、そして高円山などが眺望できます。
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 宮指路岳山頂からは県境尾根を進むことになりますが、少し北に行ったところに馬乗り岩と呼ばれる巨岩があり、ここは眺望が開けています。先ほど山頂から見えていた奇岩も間近に見えます。
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 馬乗り岩と呼ばれる奇岩
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 また、北には天に突き上げる鎌ヶ岳と御在所岳がはっきりと見えていました。
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 しばらくは、冠雪した雑木林の中を歩くと、急な下りとなります。滑らないように木の枝や幹につかまりながら慎重に下っていきます。
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 下りの途中では、霧氷越しに入道ヶ岳の姿も垣間見ることができます。
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 どんどんと下っていき、最も低い鞍部に着きました。ここが小岐須峠です。ここから右の谷に下りていく道がカワラコバ谷コースで、ここを下ると大石橋に戻ることになります。
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 今日は、引き続き県境尾根をイワクラ尾根に向けて進むことにします。基本的には尾根を外さないように進めばよいので、あまり苦労する道ではありません。所々には目印のテープも付けられています。稜線の途中では、左が開けたり、右が開けたりしています。右手にはもちろん入道ヶ岳が見えます。左手には雨乞岳、清水頭、そしてイハイガ岳から綿向山に至る山並みを眺望することができます。
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 左に綿向山、右には雨乞岳が見えています
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 イワクラ尾根に続く入道ヶ岳

 11時20分にイワクラ尾根分岐に到着しました。まだ時間的に余裕があったことから、先にある水沢岳(すいざわだけ)まで行って、鎌ヶ岳を間近に見てみようという気になりました。
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 分岐からは一旦下り、登り返して、P930のガレ場を通過します。
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 このあたりからは、水沢岳が眼前に迫ってきます。
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 眼前に迫る水沢岳

 ここからは下りとなり、鞍部の水沢峠まで降りて行きます。水沢峠からの登り返しがかなりの急登になっていることは、峠に下っている途中でわかりました。途中にザレ場もあることが見えていました。
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 ここが水沢峠です

 この登りは、3年前に宮妻峡から鎌ヶ岳に登ったときに歩いたことがありますが、そのときは急登だったという記憶が残っていませんでした。しかし、実際にはかなりの急登で、途中で休憩しながらの登りとなりました。「馬の背渡り」と呼ばれるザレ尾根は慎重に通過し、正午過ぎに何とか水沢岳山頂に到着しました。
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 水沢岳山頂からは東方の展望がある
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 水沢岳山頂の三等三角点

 水沢岳山頂からの眺望はあまりよくないので、少し北に行ったところに、鎌ヶ岳がよく見える場所がありました。ここからは、尾根続きの向こうに尖った先を突き上げている鎌ヶ岳の姿を見ることができました。また、左手には、雨乞岳から綿向山へと続く山並みもはっきりと見ることができました。
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 圧倒的な迫力でせまる鎌ヶ岳
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 雨乞岳から綿向山へと連なる山並み

 さて、時間も結構経過したことから、急いで引き返します。水沢岳からの急な下りを滑らないように慎重に下ります。特に、馬の背渡りのザレ尾根のところは眺望がよく、イワクラ尾根から続く入道ヶ岳が展望できるのですが、雪の積もったザレ尾根から滑り落ちないように注意しなければなりません。ここも慎重に通過し、鞍部の水沢峠に下り、登り返します。イワクラ尾根に近づいたところで、入道ヶ岳の方向を眺望すると、イワクラ尾根が入道ヶ岳に続いているのが確認され、また途中に「仏石の磐座」と呼ばれる三角形の巨石の姿が見えています。水沢岳山頂からイワクラ尾根分岐までの復路に30分かかりました。結局、水沢岳までの往復に1時間半かかったことになります。
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 仏石の磐座が見えています

 イワクラ尾根分岐から入道ヶ岳までは1時間半ほどかかると予定なので、先を進むことにしました。まずは尾根の下りになります。どんどんと下っていき、あっという間に、前回のエスケープルートであった大岩谷分岐まで下りてきました。ここから先は前回歩いたところなので記憶もまだ鮮明です。大岩谷分岐の鞍部からは登り返して行きますが、10分ほどで先に見えていた仏石の磐座に着きました。ここからは前回ガスのため見えなかった鎌ヶ岳や水沢岳の姿が見えています。ここで少し遅めの昼食にしました。
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 三角形の尖った形の仏石の磐座
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 鎌ヶ岳と仏石の磐座が見えています

 30分ほどで昼食とコーヒーを済ませ、先を急ぎます。歩きやすい尾根道となり、ガレ場を見やりながら下っていきます。大きな岩塊のあるところをロープにつかまりながら下降し、鞍部に出ます。ここからは登り返しになります。岩尾根になっているところを急登していきます。ガレ場を左手に見ながら最後の登りとなります。登りが緩くなったところで低灌木の中に入ります。見覚えのある道を進むと、奥の院に着きました。
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 奥の院からは北の頭に向かいます。途中のササ原から左手に、水沢岳-鎌ヶ岳-御在所岳と続く山並みがきれいに見えています。ガスがかかっていなければ、こんなふうに見えるのです。
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 気をよくして北の頭に到着しました。ここからも同じ景色が見えますが、雲が厚くなって、暗くなってきました。天候が下り坂になっています。先を急がなくてはなりません。
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 北の頭から入道ヶ岳の山頂に向かいます。前回と反対のコースです。
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 5分ほどで入道ヶ岳の鳥居のところまで到着しました。ササ原の広々としたところと、眺望が抜群なところが人気に山となっているようです。
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 四日市方向の展望

 ガスがかかっていない分だけ、前回よりも眺望はよいのですが、やはり風が強くなってきて、ゆっくりとしてもいられません。それでも写真撮影などしていましたが、やがて吹雪いてきました。ああ、これじゃ、前回と同じです。入道ヶ岳は鬼門なのかも知れません。
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 吹雪いてきました

 時刻は3時になっています。下山には1時間半かかるとみて、二本松尾根から滝ヶ谷コースを下ろうと思っていましたが、そうなると下山口から駐車地まで30分歩かなければなりません。そうなると5時になってしまいます。ここはやはり前回登ってきた池ヶ谷コースを選択して下ることにしました。
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 見覚えのある避難小屋、くぐり岩などを通過して、池ヶ谷の登山口に下りてきたのはもう4時を回っていました。
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 もし水沢岳に立ち寄っていなければ、入道ヶ岳山頂もまだ天気がよかったと思われるし、時間的余裕があることから滝ヶ谷コースを下ることができたでしょう。しかし、鎌ヶ岳の迫力のある姿を見ることができたのはよかったので満足しています。下山後は、湯の山温泉の日帰り温泉「片岡温泉」に立ち寄って、汗を流し、冷えた身体を温めました。
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071215晴れ時々曇り
750大石橋 910東海展望920発 925三体仏岩930発 940▲宮指路岳955発 1010小岐須峠 1055P919 1120イワクラ尾根分岐 1140水沢峠 1205▲水沢岳1225発 1240水沢峠 1255イワクラ尾根分岐 1315大岩谷分岐 1325仏石の磐座(昼食)1400発 1435奥の宮 1440北の頭 1450▲入道ケ岳1500発 1545避難小屋 1610大石橋登山口


by kitayama-walk | 2007-12-15 23:17 | 鈴鹿山系 | Comments(2)
Commented by イチマル at 2007-12-22 00:07 x
2週連続ですか。雪を冠った鎌ヶ岳は、なかなか立派ですね。こんな景色が見られたのでしたら、2週連続で行った甲斐がありましたね。3連休の天気はあまり良くなさそうですが、kitayama-walk さんなら、またどこかに行かれるのでしょうね。
Commented by kitayama-walk at 2007-12-22 02:31 x
 この日は、京都北山は天気が悪く、鈴鹿はよいとう予報だったので、リベンジというつもりで2週連続で行きました。今回のコースは、イチマルさんが今年6月に梅雨の合間を縫って登ったコースそのものです。水沢岳に立ち寄ったのも参考にさせてもらった結果です。でも、全体的に曇りがちの天気だったので、イチマルさんのように青空が広がった下で登りたかったですね。入道ヶ岳山頂ではまたも吹雪かれてしまいましたしね。
 この3連休は、土日が雨模様なので、月曜に久しぶりに京都北山に行ってみようと思っています。


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