2007年 02月 12日

綿向山にはまだ雪がありました(*^_^*)

 綿向山は、滋賀県日野町にある標高1110mの山です。東には雨乞岳があるので鈴鹿山脈の山として知られています。地元の日野町では、標高に因んで11月10日は「綿向山の日」と制定されていて、毎年多くの人々がこの日に登山するそうです。特に、冬は霧氷が見られることから、樹氷登山で賑わっています。登山道も整備され、途中に3つの避難小屋もあり、比較的安全に登山できる環境も整っています。
 今回は、御幸橋駐車場から表登山道(表参道)をのぼり、綿向山山頂に至り、そこから稜線沿いにイハイガ岳まで往復し、帰りは竜王山を経て、西明寺に立ち寄るコースを歩きました。
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 綿向山山頂の大嵩神社の祠とケルン



 名神高速の八日市インターを下り、R421からR307を日野町に向い、松尾の交差点を左折してR477に入り、ブルーメの丘を過ぎると、音羽の交差点(北畑口)を左折して西明寺方面に向かう。西明寺口で右手に行くと、綿向山の大きな案内図がある。ここから少し行けば、御幸橋の駐車場がある。ここはかなり広く50台くらいのスペースがあるので、ここに車を停めることにした。
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 御幸橋駐車場から川沿いに進むと、砂防堰堤が見えてくる。この堰堤の階段を上ると北畑谷林道と合流するので、林道を歩いていくと、右手に天然記念物「接触変成岩地帯」の案内板がありました。数億年前の地球が作られていく過程で古生層の石灰岩に超高温の花崗岩が噴出して接触し、極めて著しく石灰岩を変質させた岩を接触岩といい、その接触岩が帯状になって見られるのが珍しいので、昭和11年に国の天然記念物に指定されたと説明がありました。
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 しばらく歩くと、表参道登山口になっているヒミズ谷出合小屋に着きました。この小屋の裏手には水無山への北尾根登山道があります。
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 ヒミズ出合小屋を過ぎるとヒミズ谷に架かった鉄製の橋を渡ると、杉の植林帯に入ります。ここから5合目小屋までは、つづら折りの登山道が続いていますが、1合目、2合目、3合目と標識が立てられています。
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 鉄塔下に来ると2合目となり、山腹を左に巻き込んで水木谷林道に出たところが3合目になっています。林道を左に少し進むと左手に取り付きがあり、再び登山道に入るとすぐに小屋が見えてきました。ここがあざみ小舎です。
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 あざみ小舎を過ぎたあたりから登山道にも雪が目立つようになってきました。登山道は、なおも折り返しながら少しずつ登って行きます。やがて前方が明るくなってきたと思うと、五合目小屋に到着した。花咲き鐘があり、一息つける場所になっています。ここからの展望はよく、竜王山への尾根や日野町の町並みが一望できます。ここには、竜王山登山口からさらに延びた北参道コースが合流してきています。
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 5合目を過ぎると、結構雪が出てきました。6合目を過ぎるとやがて台地状の場所(7合目)に着きました。ここが行者コバと呼ばれるところです。ここには小さな社(行者堂)があります。このあたりからブナ林が出てきました。
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 この先から登山道は分岐しています。右は山腹を巻きながら、金明水(水場)や水無山分岐を経由して綿向山山頂に至りますが、左は冬期の登山ルートになっていて、この小さな尾根の急坂を一気に山頂まで進む登山道になっています。
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 冬山登山道は急登ですが、ブナ林の中を登ることになります。この冬山登山道のブナ林の樹氷がきれいでした。昨年登ったときは雪も豊富で樹氷のきらびやかなことに感嘆の声を上げたことを思い出します。今年は雪の量が少ないものの、それでも樹氷を楽しむことができました。この日はよく晴れていたことから、青空の青さと雪の白さとのコントラストがきれいでした。
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 登山道はやがて山頂の尾根に達しましたが、この尾根から綿向山の北側の姿を見ることができました。まだ、太陽の光を浴びた時間が短いので、霧氷が太陽の光に輝いていました。
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 綿向山山頂にやってくると、まず目に入るのは、山頂の標識と大嵩神社の小さな祠と青年の塔と呼ばれる大きなケルンです。
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 山頂からの展望は素晴らしい。東に鈴鹿山脈の山並みが一望することができます。すぐに目に入るのは、正面にどっしりとした雨乞山、そしてその右に尖った三角錐の姿を見せる鎌ヶ岳でした。
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 この日は天気もよく、山頂の登山者は20~30人くらいがいました。ちょうどお昼時でもあったので、山頂からの展望を楽しみながら、昼ご飯となりました。去年来たときにはもっと雪があり、山頂の小広場でも尻セードで戯れる人たちもいました。少し山頂の周囲を散策してみました。大嵩神社の鳥居を少し下りてみると正面に水無山が見えます。
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 お昼を終えると、イハイガ岳をめざすべく、北に延びる稜線を行くことにしました。少し行ったところに変形したブナの木があります。風雪により変形し、ちょうど幹が丸く折れ曲がっていて、くぐることができます。ブナの珍変木「幸福のブナ」と名付けられています。同じような形をした木は、京都北山の三国岳に登る山中にもあったことを思い出しました。
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 これから歩く尾根を見ると、右側は太陽の光で雪が溶けていますが、左側は雪があり樹氷になっています。このコントラストがおもしろい。
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 イハイガ岳への稜線はササに覆われた平原となっていて、見晴らしがすこぶるよい。途中に樹木があり、樹氷となっていましたが、風に吹きさらされていました。青空とのコントラストがこれまたきれいでした。
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 稜線はアップダウンしながら、少しずつ下って行きます。右手には雨乞岳がドンと鎮座し、その右手に鎌ヶ岳の鋭峰が聳えています。雨乞岳の左の落ち込んだところが杉峠であり、その左にはイブネとクラシが見えます。さらに遠く向こうには霊仙山が見えます。やがて正面にはイハイガ岳が見えてきます。雨乞岳に通じるルートの通過点であり、少し低くなっているように見えます。
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 やがて稜線も灌木の中に入り、最後は少し登ってイハイガ岳の山頂に至りました。山頂には三等三角点があります。振り返ってみると、歩いてきた稜線と綿向山が見えます。
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 暫しイハイガ岳の山頂で休憩しましたが、この先のルートを雨乞岳まで辿りたい衝動に駆られました。しかし、今日はその時間的な余裕がないことはよく分かっていたので、竜王山への分岐点まで速やかに引き返すことにしました。
 竜王山への分岐点からは、急な坂を下ることになります。坂道は北西に向かっていますが、途中でP962を通過すると、さらに急傾斜の坂となっていて、ロープなども張られています。この辺りは注意を要する箇所です。
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 どんどんと下っていきますが、一番の鞍部からは登り返して、松の木のあるガレたピークに出ると、やがて登山道はP913に着きます。ここでやや左に向かうと、やがて左手に直角に折れて下るところに出ました。さらに進むと、伐採されたピークに送電線の鉄塔が立っている場所に出ました。ここからは、谷を隔てて綿向山の姿を捕らえることができます。目をよく凝らしてみると、5合目小屋も確認できます。
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 2本の鉄塔を過ぎると、やがて竜王山の山頂に到着しました。ここからの展望は、東北方面だけが開けていて、綿向山も展望することができました。
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 この山頂には三等三角点があるはずなのに見つからりません。しかし、少しだけ西に行ったところにちゃんと三角点が鎮座していました。
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 竜王山の山頂からは西明寺に下山しました。山頂からは階段があり、急降下となっています。しかし、すぐに平坦地となり、千畳敷と呼ばれる樹林帯が待っていました。ここから竜王山登山口はジグザグ道を下ることになります。途中には、ブナの若木がたくさん植わっていました。あと3か月もすれば新緑の季節を迎え、気持ちのよいコースとなるでしょう。やがて登山道は竜王山登山口に着きました。
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 無事下山したあとは、折角なので西明寺を訪問してみました。ここには、国宝の十一面観音菩薩像があると聞いていましたが、公開日ではありませんでした。残念!少し見学した後は、車を停めている御幸橋のガレージに戻りました。
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2007/2/12 晴れ
900御幸橋駐車場 915ヒミズ谷出合小屋 955あざみ小屋 1010五合目小屋 1030行者コバ 1100▲綿向山(昼食)1200発 1220イハイガ分岐 1300イハイガ岳 1400イハイガ分岐 1415P952 1435P917 1500鉄塔 1520▲竜王山1530発 1545竜王山登山口 1605西明寺 1625御幸橋駐車場


by kitayama-walk | 2007-02-12 23:30 | 鈴鹿山系 | Comments(0)


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