2007年 02月 10日
先週は高見山に登ったので、今度は三峰山(1235.4m)に登ることにした。台高(だいこう)山脈北端の高見山からさらに東に延びる高見山地にひときわ大きくそびえ立っている。高見山の山頂から東に大きく見える山が三峰山(みうねやま)である。この山の魅力は、初夏の白八汐(シロヤシオ)もあるが、何と言っても冬の霧氷と言われている。だからこそ、2月の厳冬期に登ってみることにした。しかし、この冬は暖冬ということで、果たして雪があるかどうか心配しながら登った。 アクセスは、高見山と同じで、近鉄榛原駅から奈良交通の臨時バス「霧氷号」が出ているので、これに乗ってアタックすることにした。7:40京都駅発の近鉄特急に乗り、大和八木駅で急行に乗り換え、榛原駅に着いたのが8時47分。霧氷号は9:15分発なのだが、今日も9時前に1号車が出発した。乗客は10人程度しかいない。やはり、暖冬ということで雪があるのかどうか心配なのだろう。近鉄の掲示板では15㎝ということだが、果たしてどうだろう。 普段は、バスが神末上村までしか行かないのであるが、臨時バスの霧氷号は、みつえ(御杖)青少年旅行村まで運んでくれる。この旅行村は、バンガローやキャンプ場があり、アウトドアスポットとなっている。冬季には三峰霧氷まつりを開催し、「きのこ汁あったまろう会」や「ほっかほか餅つき大会」などのイベントを開催している。 霧氷号は、9時50分頃に青少年旅行村に到着した。身支度を整えて、10時に出発することにした。車道を少し引き返すと、右手に「三峰山・不動滝」という標識があり、神末川に架かる小橋を渡り、大タイ谷(不動川)に沿って舗装道路を遡っていく。10分も進むと、不動谷コースと登り尾コースとの分岐に出合う。今回は、右にとり、不動谷川にかかる小橋を渡り、登り尾コースを登ることにした。 ここからは、植林の中のジグザグ道を登っていくことになる。木の階段が作られていて、登山道として整備されているので、さほど苦労することなく、登っていける。 やがて登山道は林道にぶつかるが、ここには休憩小屋やテレビアンテナ塔が立っている場所に出くわした。林道を車で上がってくれば、ここまで来ることができるのである。ここから登山道は再び杉林の中に入る。 やがて、植林帯も左手側が雑木林に変わり、所々から倶留尊山や大洞山を一望できる場所がある。しかし、今日はガスが登ってきていて、展望は開けなかった。さらに進むと尾根に登ったところで、五本杉に囲まれたお地蔵さんがポツンと路傍にあった。 お地蔵さんを過ぎると、間もなく避難小屋に着いた。ここには、不動滝コースが合流してきている。まだ昼食には早い時間であったこともあり、小屋の中には人は少なかった(帰りにはちょうと昼食時であったため満員になっていた)。この小屋の横手に大きなブナの木がある。このブナは、幹からたくさんの枝分かれしていて、まるで千手観音のようで、おもしろい。 避難小屋からは一旦下るが、再度登りとなり、右手に植林、左手に雑木林を見ながら、10分ほど登ると県境尾根(北側は奈良県御杖村、南側は三重県飯高町)に達し、ここが三峰峠となっている。ここから県境尾根を右に向かうと、アップダウンを繰り返して新道峠に達して、ここから青少年旅行村に周回してくるコースもある。ここは、左に折れ、三峰山山頂をめざした。 県境尾根道を100mほど進むと、「大日如来」と刻まれた石碑があり、そこに分岐がある。「左山頂、右八丁平」という道標があるので、これに従い山頂をめざした。 登山道は尾根道で、ブナ林の中を進むが、雪はまだなかった。去年来たときには、登山道は雪に覆われ、霧氷のトンネルをくぐるように進んだことを思い浮かべた。しかも、今日は少しガスがかかっていて、景色も見えない。快晴の日には木曽御嶽山が見えるというビューポイントも何も見えなかった。 ほどなく三峰山山頂に到着した。ここからは北側の展望が開けており、倶留尊山、大洞山、尼ヶ岳や御杖村の集落などが見渡せるのですが、今日はガスためまったく展望がきかなかった。その代わり一等三角点があった。去年は雪に埋もれていて、どこにあるのかも分からなかったが、今年は雪がないのではっきりと位置が分かった。昼前になったので、少し八丁平に下った林の中で風を凌ぎながら、昼食にした。 昼食後、南に少し下ると、広々とした草原に出た。ここが八丁平と呼ばれているところである。例年ならこの時期は白一色の平原と化しているところであるが、今年は雪がまったくなかった。おまけに強風が吹き通るので早々に下山することにした。八丁平から三峰峠に帰ることになるが、その間に高見山が三角錐のようにそびえ立つのが見えるビューポイントがあるのだが、今日はまったく見えなかった。 5分ほどで三峰峠に到着し、ここから往路を非難小屋まで下った。急な階段道であるが、雪が溶けてどろどろになった道に足を取られないように慎重に進んだ。避難小屋からは、今度は不動滝の方に下るコースを選択した。植林帯の中を走るジグザグ道を下っていく。30分ほど下ると、やがて不動川(大タイ)にある落差21mの滝に出くわした。これが不動滝である。落差は21m余りとか。 滝壺のところまで行くことができる。少し休憩した後、出発したが、すぐに鳥居が2つあり、これを通り抜けて行くと、やがて林道に出合う。 林道に出合った後も、そのまま下っていくと、往路に登った登り尾コースとの分岐に出合った。さらに舗装された道を下り、最後はバス路線まで出て、青少年旅行村に戻ってきた。 帰りの「姫石の湯」経由のバスは午後2時45分発なので、まだ待ち時間が1時間余りあった。御杖村の人たちが用意してくれていた、アマゴの焼き魚とビールで乾杯した。 1000青少年旅行村 1010登尾ルート岐 1100避難小屋 1110三峰峠 1120▲三峰山(昼食)1200発 1205八丁平 1215三峰峠 1230避難小屋 1305不動滝 1325登尾ルート分岐 1335青少年旅行村
by kitayama-walk
| 2007-02-10 23:20
| 台高・大峰山系
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