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山好き的日々@京都北山

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2013年 08月 18日

雨飾山-名前に惹かれて登った双耳峰

【日 付】 2013年8月18日(日)
【天 候】 晴れ
【山 域】 北信
【メンバー】F田、kitayama-walk

【コース】 雨飾高原キャンプ場(登山口)-ブナ平-荒菅沢-笹平(稜線出合)-雨飾温泉(梶山新湯)分岐-北峰-▲南峰-笹平-荒菅沢-ブナ平-雨飾高原キャンプ場(登山口)

 雨飾山は、妙高連峰の西端に静かにたたずむ双耳峰の山である。その名前の語感は実に麗しい。その名前に惹かれて登ってみたいと思ったのはもう10年も昔のことであったが、このときは天候不良のため断念してしまった。それから長い年月が経過してしまい、私にとっても「久恋の頂」となっていた。かの深田久弥は、最初北面の梶山新湯(雨飾温泉)から登ろうとしたが、道を探しあぐねた末、分からず仕舞いで引き返している。次に南側の小谷温泉から登ろうとして土地の人に案内を頼んだのだが、雨に祟られて四日間待つも空しく引き上げた。そして、戦後の秋の晴れた日、小谷温泉から三度登り、ついに久恋の頂に立ったのであった。雨飾山にはどうしても晴れた日に登りたいという長い間の念願が今回は達せられた。

 「雨飾山という山を知ったのは、いつ頃だったかしら。信州の大町から糸魚川街道を辿って、佐野坂を越えたあたりで、遙か北のかなたに、特別高くはないが品のいい形をしたピラミッドが見えた。しかしそれは、街道のすぐ左手に立ち並んだ後立山連峰の威圧的な壮観に目を奪われる旅行者にはほとんど気付かれぬ、つつましやかな、むしろ可愛らしいと言いたいような山であった。私はその山に心を引かれた。雨飾山という名前も気に入った。」(深田久弥「日本百名山」から)

雨飾山-名前に惹かれて登った双耳峰_e0110500_22352233.jpg
 笹平から雨飾山山頂を望む

by kitayama-walk | 2013-08-18 22:31 | 日本百名山


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