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山好き的日々@京都北山

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2013年 08月 17日

高妻山-ピラミダルな山容をもつ戸隠連峰の最高峰

【日 付】 2013年8月17日(土)
【天 候】 晴れ時々曇り
【山 域】 北信
【メンバー】F田、kitayama-walk

【コース】 戸隠キャンプ場バス停-戸隠牧場入口-ゲート(牧柵)-滑滝-帯岩-一不動(避難小屋)二釈迦-三文殊-四普賢-五地蔵山(1998m)-六弥勒-七薬師-八観音-九勢至-八丁ダルミ-十阿弥陀-▲高妻山(2353m)-六弥勒-(弥勒尾根)-戸隠牧場入口-戸隠キャンプ場バス停

 戸隠連峰の最高峰である高妻山は、均整の取れたピラミダルな山容をもち、古くから山岳修験の行場として知られ、登山道には釈迦、弥勒、薬師、観音などの石祠が残っている。戸隠山の奥に位置する高妻山への登山ルートは、一不動から五地蔵山を経ていくほかはない。戸隠キャンプ場から牧場を横切って、滑滝、帯岩というクサリの岩場を通過し、一不動のある稜線に出る。稜線に出てからは、小さいけれどもアップダウンを繰り返しながら次第に高度を上げていく。そして、最後は八丁ダルミの最低鞍部から強烈な急登を経て山頂に達する。山頂からの展望は360度のパノラマが広がっていて、北アルプス連峰を眺望することができる。登山道はピストンするが、六弥勒からは最近切り拓かれた弥勒尾根を急降下して、戸隠キャンプ場に戻った。

 「戸隠・飯縄・黒姫連山での最高峰であるのみならず、山の品格からいっても一番立派であるにもかかわらず、登る人が少ない。(中略)もう二十数年前、私は一人で高妻・乙妻へ登るつもりで、この五地蔵まで行って、当時そこにあった破れ小屋に泊まった。しかし、翌朝は深い霧で、少し先は何も見えない。霧の晴れるのを待ったがその甲斐なく、とうとう断念して引き返したことがある。(中略)高妻山に登りそこねてから年久しく、私の胸にはいつもプランはありながら機会がなかった。ようやくその宿願をかなえることが出来た。朝の四時に中社の宿を出て、戸隠牧場まで爽やかな夜明けを歩き、そこから一不動に登った。五地蔵から二つのコブを越えて、高妻山への長い登りは急峻で、実に辛かった。ようやく頂上に達して私の喜びは無上であったが、もう乙妻まで足を伸ばす元気がなかった。」(深田久弥「日本百名山」から)

高妻山-ピラミダルな山容をもつ戸隠連峰の最高峰_e0110500_34364.jpg
 均整のとれたピラミダルな山容をもつ高妻山

by kitayama-walk | 2013-08-17 23:02 | 日本百名山


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