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山好き的日々@京都北山

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2012年 03月 11日

赤坂山スノーシューハイク-明王ノ禿まで

【日 付】 2012年3月11日(日曜)
【天 候】 晴れ後雨
【山 域】 湖北
【メンバー】 N野氏(西宮)、 kitayama-walk

【コース】 マキノスキー場-武奈の木平-粟柄越-赤坂山-明王ノ禿-赤坂山-武奈の木平-マキノスキー場

 今日3/11は「京都マラソン」が行われる日ですが、京都市内では6時間にも及ぶ交通規制が実施され、大渋滞が予想されることから、京都市内から「避難」することにしていました。折しも、西宮のN野氏から、2、3年前にスノーシューを購入したが、まだ一度も使ったことがないので、どこか連れて行ってほしいとの要請がありました。そこで、初めてのスノーシューハイクを楽しむのに適した場所はどこかと検討した結果、赤坂山がよいだろうと思いました。登山口にあたるマキノスキー場には「さらさ温泉」もあります。当日の天気予報は、午前中が晴れ、午後から雲ってきて雨になるということでしたが、果たしてどうなったでしょうか。

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 明王の禿から赤坂山を望む



<アクセス>京都山科-湖西道路-R161-マキノ駅-マキノスキー場

 今日は湖西から湖北の山にアクセスするので高速道路は使わず、山科から湖西道路に入り、R161を北上して待ち合わせのマキノ駅をめざすことにしました。朝から天気がよく快晴です。7:00に京都市内を出発し、湖西道路に入ると、まず目に入ってきたのは、びわ湖バレイスキー場のある蓬莱山。権現山からホッケ山、蓬莱山へと続く山並みが白く光っています。さらに堂満岳の姿も見えてきます(武奈ヶ岳は奥まっているので見えません)。

 湖西道路から下りて(終点)R161に入ると、道路が混雑してやや渋滞気味になりましたが、白髭神社を越えたあたりで2車線になり、渋滞解消し、R161のバイパスに入ります(ここは1車線)。やがて、湖北の山並みが見えてきました。より白くなっているのが印象的です。スキー場のある函館山、そして大谷山から赤坂山に続く山並みが青空の下に輝いています。右にはさらに続く高島トレイルの乗鞍岳までの稜線が見えています。R161バイパスの沢ランプで下り、マキノ駅までN野氏を迎えに行きました。少し渋滞したので20分ほど遅れて9:00ちょうどに到着です。

 N野氏をピックアップして、マキノスキー場をめざします。名物になっているメタセコイアの並木道を通過して10分ほどでマキノスキー場の駐車場に到着しました(9:10)。このスキー場の駐車料は1000円なのですが、今日はスキー場最終日ということで無料(フリー)になっていました(ラッキー!)。駐車場は半分ちょっと埋まっている感じでまだ余裕がありました。スキー場を見ると、雪がかなり少なくなってきていて、今日でお終いというのも分かります。しかし、青空がしっかりと出ていて、白い雪とのコントラストがきれいです。弾む心で身支度をして出発することにしました。

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 マキノスキー場は雪が少なくなっています(本日最終日でした)
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 赤坂山への登り口-先行するスノーシューツアーの人たちがいます(9:30)
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 最初はアカマツの林の中の階段を上ることになりますが、このあたりはもう雪がありません
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 急登になっている階段道を10分ほど登ると、地面が雪に覆われてきたので、スノーシューをつけることにしました
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 登山道は徐々に緩やかになると、左手の樹間に大谷山からの稜線が見えるところがあります

 登山道にはすでにトレースがしっかりとついていますが、雪はザラメで重く、スノーシューハイクとしては最悪に近いコンディションです。初体験のN野氏にはもっと快適な雪質のところで経験してもらいたかったのですが、やむを得ません。登山道のトレースは、おおよそ尾根芯より少し左手についていたので、尾根芯に沿って歩くことにしました。尾根芯にはトレースはないけれど、樹木があるので、樹間を縫うように歩くことになります。▲483.6の小ピークは左を巻いてから少し登ると、左手に広場があり、東屋があります。ここが武奈の木平と呼ばれているところです(11:10)。

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 武奈の木平にある東屋には、先行したツアーの人たち10人くらいが休憩していました
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 武奈の木平からは、明王の禿が見えています
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 さらに右手には送電線の鉄塔が立ち並ぶ高島トレイル(中央分水嶺)が乗鞍岳(右の白い山)まで続いています
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 東南方向には遠く金糞岳が見えています(さらにその右には伊吹山もうっすらと見えていました)

 武奈の木平で一本立てた後、左手にある沢に沿って進みます。途中ヤセ尾根になっているところを通過すると、沢沿いにトラバースしていくことになります。沢に落ちないように慎重にスノーシューの歩を進めます。やがて砂防堰堤が見えてきますが、堰堤の右側を乗り越していきます。段差がついているので、この付近の乗越が今日の最大の難所になっています。堰堤を乗り越したところで、沢から離れて右手に登っていくことになります。この登りからブナの木が多くなってきて、登山道もジグザグのつづら折れになっています。P620を越えると、なだらかな尾根に出てきました。しかし、先ほどまで見えていた青空がなくなり、空は雲に覆われてしまいました。時刻もちょうど正午を回ったので、このブナ林の中でランチタイムにすることにしました(12:00)。

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 武奈の木平を過ぎると、左手に沢があり、送電線の鉄塔も見えてきます
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 沢沿いにトレースが進んでいます(沢は所々スノーブリッジになっています)
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 砂防堰堤の手前までやってきました
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 ブナ林の中でランチタイムです

 ランチタイムの最中にも次第に雲が厚くなってきて、小雪が落ちてきました。予報どおり、これから天気が崩れることになるだろうと思い、早く山頂まで往復してこようと思い、昼食も30分で済ませて出発することにしました。登山道は、一度右に大きく振りヘアピンカーブして戻りながら登っていきます。少し急登になっていますが、ピッチを上げて進みます。樹木がなくなるところで振り返ると、白谷の集落が見えています。やがて、鉄塔が出てきて、その下を通過すると、右手に赤坂山の山頂が見えてきますが、ここでは直登せず、一度粟柄越の峠まで行くことにしました。この峠には、大きな岩をくり抜いて地蔵様が祀られているので、一目拝んでいきたいと思いからでした。

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 樹木がなくなると、白谷の集落を見下ろすことができます-晴れていれば琵琶湖も見えるのですが、今日はガスって見えなくなりました
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 右の送電線の鉄塔の下を潜っていきます-いつもは鉄塔の下にくると、ブーンという唸り音が聞こえるのが今日は聞こえません-これは大飯原発が止まっているからでしょう
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 鉄塔付近から乗鞍岳方面を望んでいます(小雪が舞っています)
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 粟柄越に到着しました(13:00)-ここはマキノと若狭を結ぶ赤坂街道であり、海産物や塩、米、炭などが牛の背に乗せられて運ばれたと言われています
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 大きな岩をくり抜いて地蔵様が祀られています
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 粟柄越からは稜線伝いに赤坂山山頂に向かいます(山頂はまでは5分ほど)

 13:10赤坂山山頂に到達するも、すでに雲に覆われていて、やっと琵琶湖が見えるくらいです。先ほどまで見えていた金糞岳や伊吹山は雲に隠れて見えません。それでも、三国山、乗鞍岳、そして大谷山、さらに御影山の反射板などは肉眼で確認することができました。

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 赤坂山山頂は雪がなく地肌が見えています
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 赤坂山の高島トレイルの標柱
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 三国山方面の眺望です
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 赤坂山山頂から三国山方面を望む
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 赤坂山山頂から乗鞍岳を望む
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 赤坂山山頂から琵琶湖方面を眺望しています
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 赤坂山山頂から大谷山方面を望む

 今日は赤坂山山頂から三国山方面にはトレースがありません。先ほどからの小雪が舞っていたのが止み、少し明るくなってきたので、時間的余裕もあったため、三国山方面に歩いてみることにしました。まずは明王の禿をめざして、緩やかに下っていきます。このあたりは比較的雪が締まっていて、スノーシューのクランボンが雪に食い込んでザクザクと歩くとができます。鞍部から明王の禿に登り返しますが、明王の禿は風化した岩になっていて、雪もほとんどついていないのがわかります。稜線の右が切れ落ちていて、ちょっと怖いのですが、その縁を慎重に進みます。無雪期にはもう少し左側を歩いていると思います。

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 明王の禿に向かってトレースのない雪面を下っていきます
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 明王の禿の手前に縁までやってきました-ここからは縁に沿って歩いてみました
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 風化した岩の間から白谷の集落を見下ろしています
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 明王の禿の縁に沿って進みます
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 明王の禿から谷を見下ろしています
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 今度は振り返ると赤坂山が見えます
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 風化した花崗岩の明王の禿には雪がついていません
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 明王の禿の高島トレイルの標柱
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 明王の禿からは三国山の頭がちらっと見えます
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 乗鞍岳方面の眺望です
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 西方向には赤坂山と左には大御影山(反射板が小さく見えています9

 明王の禿に到着し(13:40)、しばらく周囲の眺望を確認していると、再び雲が怪しくなってきたので、三国山へ行くことをあきらめて引き返すことにしました。帰りは少しだけ三国山に近い斜面にトラバースして戻ることにしました。

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 赤坂山から明王の禿へのトレース
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 明王の禿の北斜面から明王の禿を見ています
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 斜面にある大岩から赤坂山方面を眺望しています
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 赤坂山に登り返します
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 二度目の赤坂山山頂です
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 赤坂山を下る途中で振り返ってみました

 赤坂山からの帰りは、来た道を帰ることになります。ジグザグの道も直進して下っていきます。ザラメの雪が滑りやすくなっており、スノーシューで何度か転んでしまいました。下るにつれて雪となり、さらにみぞれになってきました。武奈の木平から下ると、みぞれも雨になってきました。こうなると一刻も早く下山したいと思うようになります。登りでスノーシューを履いたのと同じところでスノーシューを外し、さっさを下ることになりました。スキー場では本降りになっていました。冷たい雨に濡れたので、さらさ温泉にそのまま直行して温まることにしました。

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 武奈の木平の東屋付近ではみぞれです
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 マキノスキー場では本降りになってしまいました
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 さらさ温泉に直行しました

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 この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平20業使 第438号)

<コースタイム>
930マキノスキー場 1110武奈の木平 1200P6201230 1300粟柄越 1310赤坂山 1340明王ノ禿 1410赤坂山 1450武奈の木平 1530マキノスキー場


by kitayama-walk | 2012-03-11 23:14 | 湖北・福井・美濃・飛騨・加賀


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