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山好き的日々@京都北山

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2012年 02月 12日

御在所岳-本谷を詰めて、藤内沢を下る

【日 付】 2012年2月12日(日曜)
【天 候】 雪後曇り
【山 域】 鈴鹿中部
【メンバー】 単独行

【コース】 冬期ゲート-裏道登山口-御在所山の家-不動滝-潜り岩-アゼリア-山頂公園-第三ルンゼ氷瀑-第二ルンゼ-コーモリ滝-マイナス滝-藤内滝-藤内小屋-裏道登山口-冬期ゲート

 御在所岳の一般登山道である中道と一ノ谷新道の間に「本谷」という沢があります。これは、ロープウェイの山頂駅付近を水源として三滝川に注ぐ支流であり、本来は「一ノ谷」と呼ばれているものです。この本谷を詰めて山頂駅付近に達する本谷ルートは登山地図に載っていないバリエーションルートのひとつですが、今回はこれを詰めてみることにしました。ネットで情報を見ると、結構たくさん載っていました。

 下山は、どのルートをとるか迷いました。当初の予定では国見尾根を下るつもりでしたが、生憎の吹雪の天候となり、景色を堪能することができないことから、藤内沢を下りました。先月28日に藤内沢を登って下ったことから、下りの様子もわかっており、第二ルンゼの様子もみておきたかったので、藤内沢を下山ルートに選択しました。

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 本谷上部の巨岩を巻いて登っていきます



<アクセス>京都東IC-(名神)-草津JCT-(新名神)-亀山JCT-(東名阪)-四日市IC-R477-鈴鹿スカイライン冬期ゲート

 7:30過ぎに冬期ゲートに到着しましたが、すでに道路の両側の路側に20台以上に車が駐車していました。しかし、天気予報がよかったはずですが、今日は三重県側もかなり厚い雲に覆われていて、太陽も見えません。しかも、身支度を整えていると、小雪が舞ってきました。そのうち、晴れてくるだろうという楽観的予想の下に出発しました(7:50)。今日は、冬期ゲートから、蒼滝大橋のたもとの裏道登山口を右手に見やり、蒼滝トンネルを抜けて、中道登山口まで行きます。中道登山口の左手にある橋を渡って、御在所山の家に出て、その右側にある本谷ルートの登山口に入ります。

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 スカイライン冬期ゲート前(路面は凍結している箇所があります)
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 蒼滝大橋も積雪がほとんどなくなっています-しかし橋上の路面が凍結しています-ちょっと吹雪いてきました
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 蒼滝トンエルを抜ける頭上にロープウェイからの落下防止ネットがあります
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 中道登山口の満天星駐車場は満車状態です
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 中道登山口に到着しました(8:15)
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 中道登山口の左手にある橋を渡り、山の家に向かいます
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 御在所山の家に到着しました(8:20)
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 山の家をそのまま通過すれば一ノ谷新道に入りますが、右手の方に行くと、本谷コースを示す表示があります
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 「この先、本谷 上級者向けコースにつき、入山注意」とビビらせてくれます
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 一ノ谷(本谷)の概念図
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 取水口に出てから谷に入ると、大きな石がゴロゴロとしているところに入っていきます
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 最初のナメ滝-これから花崗岩の滝が連続します
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 やがて20mほどの不動滝に突き当たります-ここは左に巻きます
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 不動滝を左から高巻くと、→と×があり、冬期は×方向に迂回するようですが、敢えて→に進みます
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 ゴーロを越えていくと正面に巨岩が現れます
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 巨岩は右を迂回することもできますが、左端をよじ登ります

 巨岩を過ぎたところで二俣となり、右に急カーブして高度を上げて行くべきところでしたが、ここで左のコーモリ谷に入ってしまいました。この谷も結構大きな谷だったので、すぐには間違いに気づきませんでした。トレースもなかったのですが、適当に登っていくにつれて不安になり、GPSで確認すると、本来のコースから外れていることがわかりました。大岩のところまで戻ってもよかったのですが、結構登ってきていたことから、コースを修正し、右手に行くことにしました。一つの小さな尾根を越えるともう一つ谷がありました。この谷は、後で大黒谷と分かりましたが、これも越えてトラバースしていくとやっと本来のコースに戻ることができました。戻った地点は、多分、大黒滝を越えたあたりではないかと思います。

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 巨岩を過ぎたところで二俣なり、ここで右に行くべきところを左の谷(コーモリ谷)に入ってしまいました
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 これはどうやら大黒谷のようです
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 三角の形をした岩が見えてきました
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 三角岩は潜り岩とも呼ばれていて、文字どおり下から潜ることができます(ただし、ザックは外さないと潜れません)
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 先行者の後ろ姿を捉えました
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 振り返るとロープウェイの鉄塔が見えます
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 先行者に追いつきました
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 先行者を抜くと、行く手は狭まってきてもう山頂に近くなってきました
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 「この先線路点検道」という標識があり、その方向にトレースがありましたが、まっすぐにルンゼを詰めていきます
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 一ノ谷新道との合流地点は近い
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 山頂のスキー場やレストラン「アゼリア」は繁盛していました
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 名物になっている人工氷瀑

 山頂スキー場に到着しても、天気は一向に回復せず、吹雪いていたことから、レストラン「アゼリア」でランチタイムにすることにしました。せっかくカップ麺なども持参しましたが、雪の降る寒い中で煮炊きする意欲が湧きませんでした。30分ほどで素早くランチを済ませて、下りは藤内沢を降りることにしました。前回も下っているので様子はわかっています。

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 樹氷の遊歩道を通って山頂公園に向かいます
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 山頂公園に到着(11:30)-三角点はここにはありません
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 中道の下山口
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 藤内沢の第三ルンゼに下る地点
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 今日は第三ルンゼの氷瀑に取りつけているクライマーがいません
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 第三ルンゼの氷瀑は立派に発達しています
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 前尾根のヤグラが見えています
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 ヤグラが正面に大きく見えます
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 このあたりで右手にトラバースしていき第二ルンゼに向かいます
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 第二ルンゼで目につくツルム(尖塔)
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 奥又壁を登るクライマーがいました
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 先日登ったマイナス滝にも立ち寄りました
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 右側にマイナス滝があります
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 コーモリ滝を下り、ゴルジュ状のルンゼを下っていきます
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 前尾根P5直下のフランケの氷柱も前回より少し大きくなっています
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 第一ルンゼの一ノ壁、中又、バットレスも健在です
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 藤内滝を偵察に行きました
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 下ってくると伊勢平野は晴れていました
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 藤内沢、前尾根を振り返ります
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 藤内小屋で小休止です
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 四の渡しを通過します
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 七の渡しを通過します
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 大きな堰堤の真ん中を通過します
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 蒼滝大橋まで戻ってきました
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 冬期ゲートに帰ってきました(14:35)
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 この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平20業使 第438号)

<コースタイム>
750冬期ゲート 805裏道登山口 820御在所山の家 910不動滝 1020三角岩 1055アゼリア1120 1130山頂公園 1145第三ルンゼ氷瀑 1205第二ルンゼ 1245コーモリ滝 1300マイナス滝 1330藤内滝 1355藤内小屋1405 1425裏道登山口 1435冬期ゲート


by kitayama-walk | 2012-02-12 23:42 | 鈴鹿山系


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