2012年 01月 28日

御在所岳-再び藤内沢へ

【日 付】 2011年1月28日(土曜)
【天 候】 曇り一時雪
【山 域】 鈴鹿中部
【メンバー】 N野氏、kitayama-walk

【コース】 冬期ゲート-裏道登山口-藤内小屋-藤内壁出合-藤内滝-コーモリ滝-第二ルンゼ(マイナス滝)-第三ルンゼ(氷瀑)-第二ルンゼ(マイナス滝)-藤内小屋-裏道登山口-冬期ゲート
 
 1/3に引き続き御在所岳の藤内沢に入ってきました。今回は、N野氏と同行し、アイスクライミングをすることが目的でした。この日は、天気があまりよくなく、曇りがちでしたが、時折雪が降り、ときには吹雪いてきて結構寒い日となりました。

 どこでアイスクライミングをやるかですが、第三ルンゼの氷瀑か、あるいは第二ルンゼのマイナス滝かということでした。当初、第二ルンゼマイナス滝に行くと、先行グループがすでに滝に取り付いていました。これは時間がかかると思い、第三ルンゼに向かいました。しかし、ここも先行グループがいて、すでにカリカリやっていました。寒い中、待つのもしんどいので、もう一度第二ルンゼに下ってみることにしました。ちょうど先行グループのアイスクライミングが終わったところで、私たちもカリカリとやることができました。

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 第二ルンゼのマイナス滝を登っています



<アクセス>京都市内-京都東IC-草津JCT-(新名神)-亀山JCT-(東名阪)-四日市IC-R477-鈴鹿スカイライン(冬期ゲート)

 6:00ちょうどにN野氏を迎えに行き、出発しました。天候は、予報どおり、生憎の曇り空です。まあ、気温が低いから雨さえ降らなければいいだろうと思いながら進みます。四日市ICを降り、R477で湯の山温泉に向かうと、車のフロントガラスに水滴が落ちてきました。「おいおい、雨はないだろう!」と思いながらも、テンションダウンです。しかし、鈴鹿スカイラインに入ると、小雨が雪に変わってきました。やはり山は雪なんだ!と思い直しながら、今日の雪山を想像していました。冬期ゲート前に到着すると、いつもは道路の両側に車が駐めてあrのですが、今日は向かって右側に5、6台、左側には2台だけでした。方向転換して左側に駐車しました(7:30)。

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 冬期ゲート出発(7:50)-いつも思うのですが、どうせなら蒼滝大橋手前にゲートを設けてほしいと
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 蒼滝大橋を通過します-橋を渡ったところに裏道登山口があります
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 2008年集中豪雨の後に作られた大きな堰堤が見えます-今日は北谷沿いに歩かせてもらいました(山腹道より楽ちんです)
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 「七の渡し」で右岸から左岸に渡渉します
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 「四の渡し」で左岸から右岸に再渡渉します
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 藤内小屋の手前で右岸に再々渡渉します
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 藤内小屋通過(8:40)-ここまで50分です
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 藤内小屋の裏手にある国見尾根分岐は直進します(裏道登山道へ)
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 藤内沢の前尾根もガスっています
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 兎の耳を通過したクサリ場で少し前尾根が見えてきました
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 藤内沢出合に到着です(9:00)

 「藤内壁出合」と書かれた表示板のところが藤内壁への入口になっています。「クライマー以外立入禁止」という表示がありますが、「以外」という文字が削られて薄くなっています(^^;) この表示板の裏手から北谷に出ると正面にいきなり壁が見えます。一ノ壁、中又、バットレスの揃い踏みです。北谷を渡り、テストストーンの手前で、アイゼン、ハーネス、ヘルメット等のクライミングギアを装着しました。テストストーンの先の右手に藤内滝がありますが、冬期はこの滝の左手から高巻いて進むことになります。高巻きは、最初小さな岩場の通過点があり、それからちょっといやらしいトラバース(足を踏み外すと滝の下まで落ちてしまいます)を経て少し下ると、狭いゴルジュのような地形になっています。ここあたりが、前尾根のP5の直下になるらしく、フランケの氷柱があります。1月3日に来たときよりももっと小さくなっているので変だな?と思っていると、もともとの氷柱は破断して落下しており、新たに氷柱ができつつあったのです。そして、このゴルジュの行き止まりがコーモリ滝になっていて、いつものようにピッケルとアイゼンで引っかけてよじ登ります。

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 藤内壁岩場の概念図
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 正面に見える一ノ壁、中又、バットレス
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 北谷を渡ります
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 さあ、藤内沢に入っていきます
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 右手に藤内滝が見えます(冬期はここは越えられないので左の高巻きになります)
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 先行するグループは第一ルンゼに向かうようです
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 小さな岩の横を潜り抜けるように通過します
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 ちょっといやらしいトラバースを通過しています
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 狭いゴルジュ地形のところにやってきます
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 落下したフランケの氷柱は薄青色でした
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 通過した狭いゴルジュを振り返っています
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 コーモリ滝はピッケルでよじ登ります

 コーモリ滝を越えると、藤内沢は第三ルンゼに向かうルートが右にありますが、今日はそのトレースがなく、トレースは第二ルンゼの方向に続いています。今日は、もともと第二ルンゼのマイナス滝あたりでアイスクライミングをやる予定だったので、そのトレースを追いかけました。すぐにマイナス滝に到着すると、先行グループ3人が取り付き始めたところでした。最初ちょっと手こずっていたようなので、このまま待っていても時間がかかるだけなので、取りあえずここはパスして第三ルンゼに向かうことにしました。右手のルンゼに向かうと腰あたりまで埋まるほどの雪でラッセルしながら登っていきます。小さく狭まった岩場を通過して左に回り込むように登っていくと、奥又尾根の下部に出てきました。

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 コーモリ滝の上部のトレースは第二ルンゼに向かっていました
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 マイナス滝には先行グループが取り付いていました
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 先行グループのトップがマイナス滝を登っています
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 振り向くと前尾根のP4、P5が見えていました
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 マイナス滝の右手から回り込んでいきます
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 中尾根のP3(ツルム)、P4(展望台)が見えています
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 狭まった岩場を登ります
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 奥又尾根下部から中尾根のP3(ツルム)が見えます
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 ツルム(尖塔)が正面に立っています

 回り込んで登ったところは、どうやら、奥又尾根の下部にあたるようで、中尾根のP3(ツルム)の尖った塔が目の前に見えています。以前に写真で見たことがありますが、実際に見るのは初めてでした。見上げると、奥又壁がどんと鎮座しています。ここも氷が発達しており、壁の上に一人のクライマーが登っていました。一度下部(マイナス滝の上)まで下ってみることにしました。滝上から懸垂下降しておりることも考えましたが、まだアイスクライミングをやっていることから断念して登り返して、第三ルンゼに行ってみることにしました。第二ルンゼから第三ルンゼへは、トラバースしていき、藤内沢のルートに戻ることになります。見ると、先ほどまでなかったトレースがあるではありませんか。私たちが第二ルンゼに入り込んでいる間に、コーモリ滝上部から藤内沢ルートを遡上していったのでしょう。そのトレースを追いかけたことから、ラッセルは助かりました。

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 凍り付いている奥又壁(ひとりのクライマーがいます)
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 マイナス滝の上部まで下っていきます
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 マイナス滝上部からツルムを望む
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 奥又壁を下から見上げています
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 第二ルンゼを登り返します
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 藤内沢ルートに戻って第三ルンゼをめざします
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 どんどん高度を稼いで第三ルンゼ手前にまで登ってきました
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 振り返ると、いつの間にかP2(やぐら)も眼下となり、後続グループが追いかけてきていました
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 前尾根のP2(やぐら)とP3をズームアップ

 第三ルンゼの氷瀑前に到着したところ(11:30)、案の定、先行グループ6人がいて、トップが氷瀑に取り付いて、支点を作り、トップロープを架けていました。氷瀑にちょうど真ん中あたりに2本のトップロープを架けてしまったことから、1時間くらいは占領されることが予想されました。正午前なのでランチタイムにすることとし、カップ麺を食べようとしたところ、吹雪いてきたため煮炊きするテンションが急降下し、結局、おにぎり2個をほおばっただけになりました。じっとしていると寒いので、テルモスの紅茶を飲んだり、あたりをウロウロとしていましたが、N野氏の判断で、再度第二ルンゼに下り、マイナス滝に行くことになりました。さっきのグループのクライミングが終わった頃になるのではないかという予測です。しかし、後続の待ちグループがいたらダメですが、そこは賭けになりました。藤内沢ルートのトレースをどんどん下っていき、コーモリ滝上部まで降りてきました。そうすると、今日のトレースは、コーモリ滝の上部からすぐ右手につけられていることがわかりました(いつもは、コーモリ滝上部から一旦左手に巻いてから右に登っていました)。再び、第二ルンゼに入るトレースに従い、マイナス滝のところに出てきました。すると、マイナス滝には誰もおらず、先行グループもマイナス滝の上部に上がっていったようです。

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 第三ルンゼの氷瀑に取り付いている先行者グループ6人
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 トップロープで登っています
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 第三ルンゼの氷瀑をあきらめて再び第二ルンゼに向かうため下降しています

 マイナス滝では、N野氏がリードして、ランニングビレイ(中間支点)をとりながら、登攀していきます。マイナス滝の上部に支点を作り、懸垂下降してきて、トップロープでクライミング始めます。滝の長さは10mくらいですが、最後の部分が結構バーチカルになっています。N野氏は慣れていることもあって難なく登攀していきますが、私はアックスに力が入ってしまい、アイゼンの蹴り込みが不足しがちです。それでも何とか登り切ることができました。ここは上部の奥又壁の下部に位置しており、上部でアイスをやっているときは、氷の破片がどんどんと落下してきます。このときも、大きなものはなかったものの、いくつも破片が落下してきて、ヘルメットに当たったりしました。その意味で、ここは危険箇所と言えます。

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 N野氏が支点を作りながらマイナス滝を登っていきます
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 このあたりがバーチカルに近くなっています
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 見事、滝上に到達しました
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 トップロープを架けて登っています
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 あまり様になっていない私です
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 懸垂下降しています

 マイナス滝でアイスクライミングを楽しんでいると、いつの間にかもう2時半を回っています。そろそろ下山する時間になってきたので、切り上げてることにしました。往路をそのまま下山して藤内沢から北谷に出ると、
晴れてきました。「下山すると晴れる」という法則ですね。今日はほぼ一日小雪が降ったり止んだりして、時には吹雪になる日でしたが、アイスをやるには支障にない天気でした。テストストーンの下でアイゼンなどギアを外して、そのまま下ります。ところが、雪が踏み固められていて、結構滑りそうになってしまいます。何度か転倒しながらも、さくさくと下山して冬期ゲートまで辿り着きました。帰りには「片岡温泉」入浴して汗を流して帰途に着きました。

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 下りで第一ルンゼ方向を眺める
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 北谷から伊勢平野方面が晴れています
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 兎の耳を通過します
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 「四の渡し」を通過します
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 「七の渡し」と通過します
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 巨大な堰堤を通過します
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 蒼滝大橋の向こうに伊勢平野が広がっています
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 鈴鹿スカイラインから鎌ヶ岳も見えています
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 冬期ゲートまで戻ってきました(15:55)

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 この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平20業使 第438号)

<コースタイム>
750冬期ゲート 805蒼滝大橋 840藤内小屋 900藤内壁出合 955コーモリ滝 1005マイナス滝 1040奥又壁下部 1050マイナス滝上部 1130第三ルンゼ氷瀑1205 1230マイナス滝1430 1515藤内小屋 1540蒼滝大橋 1555冬期ゲート


by kitayama-walk | 2012-01-28 23:29 | 鈴鹿山系 | Comments(4)
Commented by Chika at 2012-01-30 22:41 x
うをぉぉぉぉ!!!
面白そぉぉぉぉぉぉ!!!

でも・・・

  怖そぉぉぉ!!!!!!(涙

アイゼンとピッケルだけでできるカリカリはいいけど、ロープ使ってカリカリは・・・涙と鼻水たれますー(´Д`)
Commented by kitayama-walk at 2012-01-31 00:24
 そうなんですね。アイスは面白い。何度もチャレンジしてうまくなりたい。そんな感じですね。

 サルケン=クワガタ。なるほど、面白い発想です。ぐさっと刺さりますよぉ!
Commented by じんじん at 2012-02-11 16:42 x
藤内沢のアイスクライミング、臨場感たっぷりのレポで参考になりました
僕はこの前行きましたが、見学者でした
今年は岩のぼりにチャレンジしてみようかと思っています
アイスクライミングはその次になるかな?
Commented by kitayama-walk at 2012-02-12 00:02
 じんじんさん、こんばんは。
 1/22に隊長さんやつくだにさんと一緒に登っていますね。山レポは拝見させてもらいました。第二ルンゼにも立ち寄るといいですよ。あのツ
ルムという尖った岩を見ることができます。

 岩登りは私も初心者の域を出ておりません。山仲間に連れて行ってもらわなければなりません。ロープワークもまだまだです。アイスクライ
ミングは足で登るそうです。手で登ると、二の腕に身が入って翌日筋肉痛になってしまいますよ。


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