山好き的日々@京都北山

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2011年 08月 01日

大雪山からトムラウシ山縦走(初日)旭岳から白雲岳避難小屋へ

【日 付】 2011年8月1日(月曜)
【天 候】 晴れ後曇り
【山 域】 北海道大雪山系
【メンバー】 M井、M村、F田、kitayama-walk

【コース】 姿見駅-姿見池-▲旭岳-間宮岳-北海岳-白雲分岐-白雲岳-白雲分岐-白雲岳避難小屋

 北海道の大雪山系の旭岳からトムラウシ山への縦走は超人気のコース。約45㎞のロングコースであることから、少なくとも避難小屋に2泊する必要があります。今回は以下のような行程にしました。

 初 日(8/1) 旭岳ロープウェイ姿見駅-旭岳-間宮岳-北海岳-白雲岳-白雲岳避難小屋(12㎞)
 2日目(8/2) 白雲岳避難小屋-忠別岳-五色岳-化雲岳-ヒサゴ沼避難小屋(17㎞)
 3日目(8/3) ヒサゴ沼避難小屋-北沼-トムラウシ山-前トム平-カムイ天上-トムラウシ温泉(16㎞)


 ご存知のとおり、2009/7/14-16、アミューズトラベル社が実施したツアー登山は、最終日の7/16、8人(ツアー客7人、ガイド1人)が低体温症で死亡するという大量遭難事故を引き起こしましたが、今回の縦走はこのコースおよび日程と全く同じです。

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 姿見の池から旭岳を望む



<アクセス>7/31(移動日)
10:35京都駅前→(空港バス)→11:30伊丹空港12:30→(JAL116便)→13:40羽田空港14:20→(JAL1113便)→16:00旭川空港→(タクシー)→17:00旭岳温泉  「湯元湧駒荘」(泊)
 

 関西から、大雪山~トムラウシ山の縦走をしようと思えば、山中避難小屋2泊に加え、移動日が2日必要になってくるので、トータル4泊5日になってしまいます。7/31に京都を出発し、この日は旭岳温泉「湯元湧駒荘(ゆこまんそう)」に泊まりました。この旅館には、2年前に日帰り入浴したことがあり、気に入ったことから、今回は宿泊することにしました。旭岳ロープウェイの山麓駅へ徒歩15分のところにあり、旭岳温泉随一の老舗名湯であり「日本秘湯を守る会」の会員でもあります。昭和7年にできた湯小屋を前身とする歴史のある宿ですが、最近リニューアルしてきれいになっています。皇族も宿泊されているそうです。

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 名湯「湧駒荘」の玄関入り口-「日本秘湯を守る会」の提灯があります

 今回の縦走コースですが、スタートの旭岳ロープウェイの姿見駅は標高1600mあります。北海道最高峰の旭岳(2290m)まで約700mの登りとなります。それから、白雲岳(2230m)、忠別岳(1963m)、化雲岳(1954m)、トムラウシ山(2141m)の4つのピークをアップダウンしながら進み、最後は標高650mのトムラウシ温泉に下ります。
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 旭岳ロープウェイは午前6時が始発となっているので、これに間に合うように出発しました
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 ロープウェイは10分ほどで姿見駅に到着し、ここから登山のスタートです-太陽の光に向かいながら、旭岳に向かって遊歩道を歩きます
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 10分ほど歩くと、姿見の池に到着しました-遊歩道はここまでになります
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 姿見の池の全容
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 姿見の池を過ぎると、ガレ場の登山道が山頂まで続くことになります
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 先ほどまで晴れていたのに、あっという間にガスが出てきてしまいました
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 九合目を過ぎると、登山道が左に大きくカーブしています
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 間もなく左手の地獄谷側に四角い金庫岩があります
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 金庫岩から5分ほどで旭岳のなだらかな山頂に到達しました
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 旭岳の山頂は広くなっていて、比布岳、北鎮岳、白雲岳などが見渡せます
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 旭岳山頂にあるのは、もちろん一等三角点です-点名:瓊多窟(ぬたっく)、標高2290.89m、選点M33.9.10 選点者は館潔彦
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 旭岳山頂の滞在時間はわずが15分-その間にガスが立ちこめてきて視界不良となり、間宮岳をめざします
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 裏旭岳のテント場に下りますが、途中(旭岳東斜面)にはまだ大きな雪渓が残っています
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 雪渓を越えると、行く手に裏旭岳のテント場が見えてきます-このあたりからガレ場に咲く花が出てきます
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 イワウメ(岩梅)
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 チングルマ(稚児車)
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 イワブクロ(岩袋)
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 裏旭岳テント場(鞍部)から間宮岳に登り返す途中で後を振り返ると旭岳が鎮座していました
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 緩やかな坂を登ると、平坦な道が間宮岳に向かっています
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 北海道ではよく見られるガレ地に生えるバラ科の多年草のメアカンキンバイ(雌阿寒金梅)
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 左には熊ヶ岳と手前には小さなお鉢があります
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 間宮岳(2185m)への登りです
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 間宮岳山頂からの眺望です

 間宮岳はこれといったピークがなく、火山礫や火山灰の裸地になっています。この山の名前の由来は、江戸時代後期に北海道(蝦夷)を測量し、現在の北海道地図の基盤となる「蝦夷図」を作成した間宮林蔵の功績を称えて「間宮岳」と命名されました。この山以外にも大雪山には人の名前に由来した山々があり、荒井岳、松田岳、小泉岳、松浦岳(緑岳)、桂月岳、永山岳がそうです。

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 間宮岳からは、新井岳、松田岳という、あまりピークとも分からないような小ピークを経て北海岳に向かいます-礫地に小さな花が咲いていました
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 イワツメクサ(岩爪草)
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 クモマユキノシタ(雲間雪の下)-赤いおしべがきれいです
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 コマクサ(駒草)-ちょっと時期が遅かったようです
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 間宮岳から少し進んだ新井岳付近からのパノラマ-大きなカルデラが御鉢平
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 北海岳に到着しました(左が北鎮岳、右は凌雲岳)
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 北海岳からのパノラマ-北海岳は北鎮岳と御鉢平の好展望台-御鉢平はかつては水を満々と湛えたカルデラ湖だったのが1万年ほど前にカルデラ湖の北東側の外壁が崩壊し水を失ったものであるといいます
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 北海岳から東~東南方向のパノラマ写真
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 北海岳は縦走路の分岐点になっています-ここから右手に折れて白雲岳に向かいます
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 大きな白雲岳を見ながら北海平という風衝地に向かって下っていきます-なだらかな下りにはたくさんの花が咲いていました
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 ミヤマリンドウ(深山竜胆)
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 ヨツバシオガマ(四葉塩竃)
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 エゾノマルバシモツケ(蝦夷丸葉下野)
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 キバナシオガマ(黄花塩竃)
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 イワギキョウ(岩桔梗)
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 ウスユキトウヒレン(薄雪唐飛廉)
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 エゾヒメクワガタ(蝦夷姫鍬形)
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 右手には、旭岳(右)と後旭岳が見えています
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 白雲岳に近づいてきました
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 チングルマ(稚児車)も多くなってきました
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 チシマクモマグサ(千島雲間草)
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 エゾコザクラ(ハクサンコザクラの亜種で少し小さい)も出てきました
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 左手には烏帽子岳がきれいな形に見えてきました
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 おお!突如、エゾコザクラの大群落に遭遇しました
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 白雲岳の手前の花ノ沢源頭付近には雪渓が残っています(右烏帽子岳、左五色岳)
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 雪渓を通過すると白雲岳分岐は近い
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 白雲岳分岐(2125m)に到着しました(12:05)
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 では、白雲岳分岐から白雲岳までピストンしてきます(登り20分、下り10分)
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 空身なので足も軽やかに登っていけます
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 白雲岳山頂に到着(12:30)-残念ながらガスで旭岳が見えません
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 白雲岳には三等三角点があります(点名:大石狩岳、標高2230.02m)
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 少し待ってみましたが、やはり旭岳は見えません
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 晴れていたら、こういう景色が展開していたことでしょう
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 白雲岳分岐まで戻り、白雲岳避難小屋(1990m)に下ります
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 白雲岳避難小屋は小高い丘の上に建っています
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 トカチフウロ(十勝風露)
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 エゾツツジ(蝦夷躑躅)-株が小さいのに花が大きい、艶やかな印象を受けます
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 ウコンウツギ(鬱金空木)
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 チシマノキンバイソウ(千島金梅草)-シナノキンバイ(信濃金梅)との区別が難しい-さらにややこしいことに、チシマキンバイ(千島金梅)というのがあり、これはバラ科(チシマノキンバイソウはキンポウゲ科)-ちなみに北海道での生育地はチシマノキンバイソウは大雪山~知床山系、シナノキンバイは夕張、増毛、日高山系といわれています
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 白雲岳避難小屋に到着(13:20) 6~9月は管理人が常駐しています(収容人数60人、素泊まり1000円)

 予定(15:00)よりかなり早く白雲岳避難小屋に到着しました。テント場は小屋にすぐ下にあります(1張り300円)。テントを張ろうかどうか、ちょっと悩みました。天気予報では夜に雨が降るということでした。管理人さんに尋ねたところ、雨の降る確率は高いだろうということで、日和ってしまい、M井、M村と一緒に避難小屋に泊まることにしました。ただ、F田氏だけは、今回はツェルト(簡易テント)&ポールを試してみるということでテント場に行くことになりました。

 今日は比較的空いているということで、結局、避難小屋に泊まったのは30人足らずでした。テントは15張りだったと思います。後からやってきた弘前大学探検部の4人組の若者たちは重そうなザックを担いでいましたが、結局は私と同じで雨を心配して小屋泊まりでした。夕食はアルファ米にレトルトカレー(180g)でした。最近はカレーもアマノフーズからフリーズドライ製品が出ていますので、こちらが重宝します。

 さて、夜はどうだったか? 営業小屋でないのでビールを売っていません(缶ビールを持参していた男性もいました-羨ましい!)。仕方がないので、持参した焼酎、ウイスキーでちびりちびりやりながら、いつの間にか眠ってしまいました。場所は2階の27~29番。夜10時頃雨音に目が覚める。かなりきつく降っている。これは日和って正解。お試しツェルトのF田氏はどうしているのだろうか?とちょっと心配しました。

 その頃、F田氏は・・・・「夜も更けた頃,雨が降ってきた。かなり激しい。ツェルトの天井から,雨水がポタポタと落ちてくる。中心部に,釣り下げ用のひもがあり,そこに水滴が集まっているようだ。その釣り下げひもに,ナイロン袋をくくりつけ,ポタポタを受け止める。あとは,1時間おきに,天井の結露をふくと,なんとかなった。シュラフカバーは必携である。結局,深夜2時頃に雨はやんだ。」と悪戦苦闘した模様。根性なしの私には、テントどころか避難小屋がお似合いであったようです。

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 この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平20業使 第438号)

<コースタイム>
620姿見駅 630姿見池 740八合目 815▲旭岳830 920間宮岳 1015北海岳(昼食) 1205白雲岳分岐1210 1230白雲岳1240 1250白雲岳分岐 1320白雲岳避難小屋


by kitayama-walk | 2011-08-01 23:21 | 日本百名山 | Comments(0)


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