2010年 11月 21日
11月21日(日曜) 晴れ F田氏と二人 鈴鹿の盟主である御池岳(1247m)とその衛星峰の鈴ヶ岳(1130m)-この2つの山は鈴鹿山系でも有名な山なので、登ったことのある登山者は多いことでしょう。私も、すでに何回も登ったことがありますが、そのほとんどが三重県側からのアプローチです。ご存知のとおり、御池岳の山頂付近はテーブルランドと呼ばれる台地状の地形をしており、その西縁(滋賀県側)は鋭く切れ落ちていることから、滋賀県側からアプローチする人は少ないと思います。そこで、今回は、滋賀県側からアプローチするし、御池岳と鈴ヶ岳の2座を踏んで周回するという計画を立てました。 伊勢尾という尾根-これは、鈴ヶ岳の山頂付近から南に向かって延び、御池川のゴロ谷出合付近に達している尾根です。この伊勢尾を登りに使いました。「近畿の山と谷」という本には、鈴ヶ岳から真っ直ぐに南に長く延びる尾根を伊勢尾と紹介し、伊勢の人たちがこの尾根に入植し、盛んに炭を焼いていたと伝えています。 T字尾根-御池岳のテーブルランドの南端付近から、ストンと南西に落ちる尾根を造り、P918からTの字の横棒のように尾根を左右に伸ばしている尾根です。ブタンブチ付近から眺めると、まさにアルファベットのTの字そのものの形をしています(正確には「丁」字だと思います)。 今回は、御池川林道の御池橋のたもとに車を置き、伊勢尾を伝いながら鈴ヶ岳に登り、鈴北岳や御池岳(丸山)に立ち寄りながらテーブルランドを周回して、T字尾根を下り、御池橋に戻ってくるというコース設定をしてみました。 <本日のコース> 御池橋-P806-P838-P894-鈴ヶ岳-ヒルコバ-鈴北岳-元池-西ボタンブチ-夕日のテラス-御池岳(丸山)-天狗鼻-ボタンブチ-奥の平-東ボタンブチ-T字尾根下降口-P967-P918-P889-御池橋 午前5時京都烏丸丸太町集合。鈴鹿の割には少し早めの出発です。名神京都東ICから高速に乗り、八日市ICで降り、R421を永源寺方面に向かいます。今日は朝からよく晴れており、素晴らしい山行に期待が膨らみます。午前6時頃に永源寺前を通過しましたが、人影はなくひっそりとしていました。今日は紅葉で最も混雑する日でしょうから、これから続々と車と人がやってくることを思うと、そのギャップが大きい。永源寺ダム越しに日本コバの台地が見えてきて、ダムの廻りを車は進みます。この付近は春は桜、秋は紅葉の名所になっています。まだ陽が差していないので紅葉の色はイマイチです。やがて、R421を左折して政所集落に入ります。県道多賀永源寺線(K34)を御池川に沿って進むと、木地師の里である君ヶ畑にやってきます。ここは天狗堂の登山口になっています。この先は御池川林道(舗装道)になっていて、どんどん進むと、ノタノ坂を越えて茨川に行く登山口(駐車場あり)を通過し、さらに走ります。御池橋という橋が架かる場所-ゴロ谷と音羽谷の合流地点のたもとに車を駐めました(2、3台のスペースがあります)。 取り付きがちょっとわかりにくいかも知れませんが、ゴロ谷の河原に降り、50mほど遡ると左手に小さな支流があり、ゴロ谷との付け根のところが取り付きで、植林帯になっています。この植林帯の向かって右端を登っていくことになります。これが最初からかなりきつい登りになっています。息が上がるのを抑えながら辛抱して登ります。途中で一旦緩くなりますが、再び急登になり、30分ほどでP806に着きます。 P806から伊勢尾に乗ります。ここから尾根は少し左になり(直進しやすい)、最初ちょっと下りもありますが、その後は緩やかに登っていきます。左が植林、右が自然林の尾根になっているので、尾根芯を外すようなことはありません。P838、P894とポイントを確認して進むと、前方に鈴ヶ岳の姿が見えてきます。その直下まで来ると、伊勢尾の末端となり、このあたりが炭焼基地になっていたとか。しかし、今ではその跡形も見当たりませんでした。ここからは傾斜が急になり、いよいよ鈴ヶ岳の急斜面を登っていくことになります。傾斜が急で足下の土質も滑りやすいので、ずるずると後退することもあります。木の根や木の幹・枝につかまりながら登っていきます。半分以上登ったところで岩が出てきました。むしろ、岩の上を登った方が滑らなくて登りやすい。悪戦苦闘の末、ようやく鈴ヶ岳の山頂に到着しました。 鈴ヶ岳の山頂は樹木が茂っているのであまり展望はよくありませんが、それでも霊仙山や伊吹山の姿は確認することはできます。急登だったせいで、鈴ヶ岳で小休止した後、ヒルコバに下りました。ヒルコバは、鈴ヶ岳と鈴北岳との中間鞍部で、御池谷から登ってくる登山道(かなり荒れている)の合流点でもあります。ヒルコバの名の由来はよく分かりませんが、ヤマビルがたくさんいる場所という意味なら怖いところです。ここから鈴北岳へは登山道が登っています。途中で振り返ると、お椀を伏せたような鈴ヶ岳の姿がありました。左斜面の傾斜はかなり急であったことが確認できます。自然林の中を登っていくと、やがて前方に御池岳(丸山)の頭が見えてきました。平坦なところは鞍掛尾根との出合地点であり、鈴北岳と呼ばれています。
by kitayama-walk
| 2010-11-21 23:48
| 鈴鹿山系
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