2009年 11月 21日
今回は、初めて岩場のトレーニングをしてきました。これまで岩場といっても、ザイルの要らないところしか行きませんでしたが、ザイルなどのクライミング・ギアが必要な、本格的な岩場は経験がありませんでした。そこで、F田氏と一緒に、経験者のN野氏に指導してもらい、まさに初級者の手ほどきを受けました。 金毘羅ロックゲレンデというのは、京都唯一のロッククライミングのホームゲレンデで、古くから登られているそうです。年間通じて、クライマーや山岳会が夏山トレーニングや冬山のアイゼンワークのゲレンデとして利用しているそうです。 金毘羅ロックガーデンへのアクセスは車では禁止になっているので、バスを利用しました。三条京阪から大原行きの京都バスに乗りました。この日は、3連休の初日ということで朝からバスは満員で混雑していました。終点大原の手前にある戸寺というバス停で下車し、北山トレイルに沿って、江文神社をめざしました。神社の鳥居を過ぎると、山道に入り、間もなくY懸尾根にやってきました。金比羅の岩場にはおもしろい名前がいくつもつけられています。ピラミッド、カルピス、ホワイトチムニー、チャンチャン岩、ビビリフェース等々。しかし、私は初級者の講習ということなので、Y懸尾根の取り付きからY懸の頭までの5ピッチのルートクライミングを中心に、エイト環を使った懸垂下降とビレイ確保などの練習をしました。 9時から3時間ほどの講習を終え、Y懸の頭で昼食を摂った後、すぐに金毘羅山から下ってくる登山道に出ました。少し登ると三等三角点のある金毘羅山の山頂に着きます。点の記によると、点名:根王、標高572.65m、選点M36.6.4、埋標M36.6.14、選点者:馬場幸雄と記載されています。山頂での展望はききませんが、少し手前にコンクリート製のハングル文字で書かれた碑があり、ここからは展望がきき、岩倉の山から宝ヶ池、そして御所から京都タワーまで京都市内が一望できます。 登山道をどんどんと下っていくと、江文峠に出てきます。平家物語に出てくる後白河法皇の大原御幸(1186年-寂光院の建礼門院を訪ねる)はここを通ったと言われています。ここは、大原から市原に抜ける舗装された車道が走っています。車道を横切り、今度は瓢箪崩山への登山道に入りました。最初は少し勾配のある斜面をジグザグ気味に登り、尾根に出ると緩やかに高度を上げていきます。落葉の進んだ自然林の中の道を軽やかに歩いていきます。途中で箕裏ヶ岳への道を右に分け、さらに戸寺へ下る分岐を左に分け、やがて寒谷峠にやってきました。 寒谷峠は、岩倉(村松)と瓢箪崩山(花園町下る)への分岐点になっています。ここから山頂へは一登りします。山頂は小さな広場になっています。南方向の樹木が伐採されていて、比叡山のテレビ塔が見えていました。 瓢箪崩山(ひょうたんくずれやま)とは何とも滑稽な名前です。瓢箪を横にして崩れた形に見えることから付いたと言われていますが、どの方向から見るとそう見えるのかよくわかりません。三等三角点がありますが、点の記を見たところ、点名:大谷、標高532.21mとの記載がありましたが、選点および埋標については記載がありませんでした。 さて、10分ほど休憩し、岩倉花園町に下山します。山頂から少し下ると、右手から寒谷峠からの巻き道が合流してきました。合流してすぐのところの右側に小さなお地蔵様が祀ってありました。ここからの登山道はよく歩かれていています。途中で2箇所左に分岐がありますが、そのまま直進して下ります。途中に轍のようなものがあるので何かと思っていたら、その先にマウンテンバイクに乗った数名の若者集団がいました。追突されたら大変です。そんなことを考えながら、駆け足気味に下っていくと、やがてととぎ池のところにあり林道に出ました。 ここから花園町のバス停まで歩こうと思ったのですが、地下鉄国際会館駅に行く路線バス停(南長谷)に立ち寄ると、何とちょうどバスがやってきたので、これに乗って国際会館駅に行きました。
by kitayama-walk
| 2009-11-21 23:31
| 京都北山
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