山好き的日々@京都北山

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2009年 04月 12日

鈴鹿峠から安楽越えプラス-三子山・四方草山・臼杵ヶ岳

 鈴鹿山脈南部の縦走の第2弾として、起点を鈴鹿峠とし、前回(09/2/15鈴鹿峠⇒油日岳)とは反対方向に縦走し、三子山(みつごやま568m)-四方草山(しおそやま667.4m)-霧ヶ岳(630m)-錐山(590m)-安楽峠と歩きました。安楽峠からさらに県境稜線を北上し、臼杵ヶ岳(697m)を過ぎたところから、県境稜線を外れ、臼杵山(630m)を経由して石水渓の登山口に下山しました。

 今回のコースの中で最も標高の高いのは臼杵ヶ岳の697mで、おおよそ低山ですが、小さいながらもアップダウンが繰り返され、危険なキレットも2箇所あり、まさに低山ながらもあなどれない手強い県境稜線だと言うことができるでしょう。
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 四方草山の北側にある展望地から北方向を展望しています(左に綿向山、正面にベンケイや御所平、右には仙ヶ岳が見えています)



 今回も縦走なので、登山口を下山口が異なります。車2台での山行となりました。京都東ICから名神-新名神-東名阪と経由して、鈴鹿ICでおり、石水渓の登山口をめざしました。臼杵山の登山口に車をデポし、そのまま東海自然歩道(舗装道路)を進み、安楽峠から山女原の集落を通過して、R1に出て、鈴鹿峠トンネルの上にある駐車に行きました。
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 茶畑の横にある空き地に駐車しました

 駐車地から茶畑の中の道を鈴鹿峠に向かい50mほど歩くと、標識がありました。ここは東海自然歩道になっているので、「山女原4.3㎞、安楽越7.5㎞」と書いてありますが、山女原には「あけびはら」と読むんですね。山女=あけびですか。なるほどと感心したりして。
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 東海自然歩道の新しい標識
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 これからめざす三子山Ⅰ峰65分、四方草山135分

 まずは、東海自然歩道を歩くことになりますが、やはり整備されていて、階段や手すりなどがついていました。しかし、老朽化しているので再整備が必要な時期になってきています。稜線沿いに遊歩道を登っていくと、山女原に向かう東海自然歩道と分かれて直進し、三子山をめざします。
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 最初は東海自然歩道の遊歩道になっています
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 東海自然歩道と分岐点(三子山0.6㎞縦走路危険箇所多い-これは事実でした)

 すぐに送電線の鉄塔があり、その右側を急降下し、鞍部から登り返した最初のピークが三子山Ⅲ峰でした。ここには展望はまったくありません。Ⅲ峰の山頂は少し右に行ったところにあり、注連縄があります。これをくぐって行くと磐座が祀ってありました。
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 鉄塔の右側を急降下します
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 三子山Ⅲ峰(540m)の山名プレート
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 磐座が祀ってありました

 Ⅲ峰から植林と二次林との間の道を下っていき、鞍部に出て、登り返すとやがてⅡ峰(550m)に着きました。ここも展望は少ししかありません。
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 植林と二次林との間を下っていきます
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 Ⅱ峰の山名プレートには550mとあります
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 Ⅱ峰には展望がないかわりにスミレが咲いていました

 Ⅱ峰からさらに同じように植林と自然林との境を下降し、鞍部から登り返して、Ⅰ峰(568m)に到着しました。天気予報では晴れでしたが、天候の回復が遅く、まだ雲が多く、眺望がイマイチでした。それでも、正面には四方草山が見え、左にはベンケイや仙ヶ岳がうっすらと見えていました。
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 三子山Ⅰ峰の山頂
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 正面に四方草山が見えています
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 左にはベンケイ、右には仙ヶ岳(うっすら)、その手前に臼杵ヶ岳が見えています

 三子山Ⅰ峰からは、植林との境目を急降下していきます。鞍部の先で右に折れると、古い鹿除けネットを見ながらカヤトの中の登りとなりました。
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 植林との境目を下ります
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 鞍部の先から右に折れていきます
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 鹿除けネットがあるカヤトの中を登ります

 やがてヤセ尾根の急登になってくると、振り返れば、天気が次第に回復してきており、これまで縦走してきた三子山の3つのピークが確認することができます。その向こうには高畑山や那須ヶ原山などの南部の山々が見えていました。
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 三子山の3つのピークとその向こうに高畑山(双耳峰に見える:右)

 ここから最初のキレットを通過することになります。まず、固定ロープがあり、これを利用して崩壊地に下りました。そこからヤセ尾根伝いにキレットを通過していきます。右に巻き道があるので、ここを慎重に通過すると、右から尾根道が合流してきて、四方草山への稜線を登っていきます。笹の中の切り開き道を登っていくと、やがて展望のある小ピークに着きました。ここが四方草山の南峰でした。
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 固定ロープを使って崩壊地に下ります
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 キレットの岩壁
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 キレットから転落すると奈落の底に・・・・
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 笹の切り開き道を登ります
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 四方草山南峰直下の登り
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 四方草山南峰(650m)の山名プレート
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 南には高畑山や那須ヶ原山が見えています
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 東南方向には明星ヶ岳(549.4m)でしょうか
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 進行方向の右手には霧ヶ岳
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 進行方向正面に四方草山本峰
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 北方面には、能登ヶ峰、サクラグチ、ベンケイ、御所平などが並んでいます

 南峰からは一度下り、再び登り返すと、四方草山の本峰につきました。小さな空き地に三等三角点がありました(点名唐谷、標高667.38m)。ここは南峰ほど展望はよくありませんが、進行方向左側の眺望が少しある程度でした。周囲にはタムシバは白い花を咲かせていました。
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 四方草山本峰の山頂-左手に若干の眺望があります
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 四方草山の三等三角点
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 タムシバの白い花

 四方草山から少し行ったところに好展望の場所がありました。能登ヶ峰、その向こうに綿向山、手前にベンケイ、御所平、さらに仙ヶ岳まで眺望することができました。
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 左に能登ヶ峰、その向こうに綿向山、手前にベンケイ、右に御所平
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 御所平、右に仙ヶ岳が見えています

 四方草山の先の展望地から下ると、道はよくなり、小さなピークを3つ越えていくことになります。この3つ目のピークに標識があり、ここで左に直角に曲がることになりますが、この先に霧ヶ岳があるので立ち寄ってみました。何の変哲もない眺望のないところに霧ヶ岳の山名プレートがありました。先ほどの標識がなければ、この尾根を東に行ってしまい迷いやすいところとなっています。
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 霧ヶ岳のピークが見えています
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 霧ヶ岳手前の迷い点にある標識(ここを左に直角に曲がる)
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 標識から50mほど直進したところが霧ヶ岳のピーク

 先ほどの標識まで戻り、ここから灌木の道を急降下して行きました。鞍部に標識があり、木の幹に「小峠」と刻んでありました。ここからヤセ尾根の急登を登り返すとピークである錐山に着きました。ここで昼食タイムにしました。
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 鞍部が小峠でした
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 錐山の山頂は展望がありました
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 能登ヶ峰、ベンケイ、御所平などが見えています
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 振り返ると四方草山が見えています

 さて、錐山からはヤセ尾根を下ることになりますが、ここには2つ目のキレットが待ち構えていました。岩が崩壊しやすいので慎重に下りていきました。
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 テープに書かれた案内に従って急降下
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 ヤセ尾根からの眺望-左に臼杵ヶ岳と臼杵山、その右に仙ヶ岳と野登山、新名神の高架も見えています
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 ヤセ尾根を下ります
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 キレットにやってきました
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 崩れやすい岩尾根を慎重に下ります
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 前方にはピークが3つ見えています(これから通過するピーク)

 無事にキレットを通過し、鞍部まで下りてきましたが、ここが「大峠」になっていました。ここから急登になりました。最初のピークへの登りが笹道の中のかなりの急登です。ピークから振り返ると、三角に尖った錐山と四方草山が見えていました。実は、この先に2つのピークがあり、合わせて3つのピークを越えていくことになりますが、これが結構きつい登りでした。
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 鞍部が大峠でした
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 尖った錐山と四方草山(右)

 「安楽峠15分」の標識を越えると、下りになり、10分ほどで安楽越(峠)に下りてきました。ここには2台の車が駐まっていました。
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 安楽峠15分の標識
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 安楽峠に着きました

 安楽峠で10分ほど休憩した後、さらに県境稜線の縦走を再開しました。ここからは東海自然歩道になっていて、整備された階段道になっていました。遊歩道になっている道を登っていくとベンチなどもあり、楽に登っていけます。やがて平坦になってきたかと思うと、笹原の広い場所に出てきました。ここが「かもしか高原」と呼ばれているところでした。
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 石水渓キャンプ場の方向をめざします
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 整備された階段道の遊歩道
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 広々とした草原のかもしか高原
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 かもしかはいませんでした
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 かもしか高原からは、鬱蒼とした植林の中を少しずつ登っていくことになります。やがて高度を増していくと右手の展望が開けてきて、新名神の高架が見えてきました。さらに進むと臼杵ヶ岳の山頂に到着しました。ここは山頂らしくなく、単なる通過点のような感じでしたが、東側が刈り込まれていて、仙ヶ岳や野登山の展望が開けていました。
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 新名神の高架が見えています(右は明星ヶ岳)
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 山頂らしくない臼杵ヶ岳(697m)
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 御所平から仙ヶ岳
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 仙ヶ岳のアップ
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 雨引山(左)と明星ヶ岳(右)

 臼杵ヶ岳からは下りとなり、すぐに県境稜線の分岐点(仙ヶ岳方面)があります。ここでは右にとり、県境稜線から外れることになりました。ガレ場を2箇所通過し、鞍部に下りてきます。ここから登り返したピークが臼杵山でした。
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 県境稜線との分岐点
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 臼杵山の山頂から臼杵ヶ岳を望んでいます
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 臼杵山からは新名神の高架がはっきりと見えています

 臼杵岳からさらに進むと、巨岩奇岩が出てきました。これが臼杵岩と呼ばれる大岩です。また、この巨岩のあたりから、御所平-仙ヶ岳-野登山のラインがきれいに見えていました。
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 御所平から仙ヶ岳
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 仙ヶ岳から野登山
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 仙ヶ岳
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 野登山

 巨岩を後にすると、ヤセ尾根を下り、展望がなくなると、灌木の中の入っていきます。かなりの急坂になっているので滑らないようにしっかりとホールドしながら下ってきました。道はちょっと不鮮明ですが、テープの目印を確認しながら下りていきます。途中にオオイワカガミが可憐なピンクの花を咲かせ始めていました。窯跡を過ぎると小さな谷を渡ると間もなく東海自然歩道(舗装道)に下りてきました。ちょうど臼杵山の登山口になっている地点(車のデポ地点)にぴったりと下ってきました。
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 車をデポした臼杵山登山口

 あとは車で東海自然歩道を通過し、山女原から鈴鹿峠まで戻りました。途中で安楽越の説明書がありました。
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この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平20業使 第438号)

<コースタイム>090412曇り後晴れ
820鈴鹿峠 845Ⅲ峰 900Ⅱ峰 915三子山Ⅰ峰925 1000四方草山南峰1015 1020四方草山1030 1055霧ヶ岳 1125錐山(昼食)1210 1240大峠 1305安楽越1315 1330かもしか高原 1355臼杵ヶ岳 1415臼杵山 1515石水渓登山口


by kitayama-walk | 2009-04-12 23:08 | 鈴鹿山系 | Comments(10)
Commented by 三太夫 at 2009-04-25 20:43 x
 kitayama-walk さん、こんばんは。
 だいぶ昔のことだが、鈴鹿の北端の霊仙山から南端の油日岳までの縦走を試みたことがあったが、あえなく途中でリタイアとなり、仙ヶ岳以南には足を踏み入れたことはありません。
 あなたのレポートを参考にして、またいつの日かに歩いてみたいとおもい、熱心に読ませていただきました。
Commented by ジオン at 2009-04-26 00:17 x
こんばんは
kitayama-walkさんの3日後に 安楽越まで
歩きました。
道中、看板の日付を見て、びっくりでした。
レポの続きを楽しみにしています。

今週22日は続きの仙ヶ岳南尾根~ 安楽越
まで歩きました。
Commented by kitayama-walk at 2009-04-26 17:20 x
 三太夫さん、こんにちは。
 鈴鹿南部の山は、これまで歩いたことがなかったのですが、一応県境尾根の縦走計画を立てまして、虫食い状態になっているのですね。まだ未踏のところは、次のとおりです。

 谷山-五僧、東ヨコネ-ダイラの頭、三国岳-鞍掛峠、カタクリ峠-頭蛇ヶ平、治田峠-銚子岳、ハト峰峠-国見岳
Commented by kitayama-walk at 2009-04-26 17:35 x
 ジオンさん、こんにちは。
 山たまごさんのHPで、ジオンさんと一緒に歩かれたことを知りましたよ。ジオンさんたちは、水曜会ということで、平日の水曜に歩かれているようですね。

 今回の縦走は、鈴鹿南部の縦走第2弾としてでしたが、錐山から安楽峠までに最後のところが結構きつかったのではないでしょうか。「低山といえどもあなどれず」ということでしたね。
Commented by 山たまご。 at 2009-04-26 18:48 x
ジオンさんと歩いた時、行く先々で見たkitayama-walkさんの足跡で盛り上がり、どこまで続くのかと思ったものです。レポは情報量多いですね。私の3倍近いですよ。
臼杵山は自然歩道を帰路に逆周回したことがあります。私もかもしか高原でカモシカに合いませんでした。
Commented by ひとり部 at 2009-04-26 21:18 x
今回のレポートの中では三子山~臼杵岳間が未踏ルートです。
つまり、2日に分けて端と端を歩いただけなんです(笑)
三子山~四方草山間のキレットは、かなり危険な香りがしますね。
名前ばかりの御在所岳・中道のキレットとはえらい違いですね。
Commented by 温泉玉子 at 2009-04-26 22:07 x
鈴鹿南部は手頃そうに見えてヤセ尾根とか岩場が結構ありますね。
やはり鈴鹿の県境踏破の一環でしたか。
Commented by kitayama-walk at 2009-04-26 23:16 x
 山たまごさん、こんばんは。
 私は欲張りな質なんもんで、歩くのも、山レポも。でも、山たまごさんのように、適量でかつウィットに富んだ感じがいいですね。私には真似できません。

 05/10/1の山たまごさんの山レポを拝見しました。臼杵山登山口から臼杵山までの登りは結構きつかったのではないでしょうか。尾根に出たら景色がよくて、スカッとしましたよね。

 ちなみに、かもしか高原にはカモシカいませんでした。カモシカに会える「かもしれない」高原でしたね。
Commented by kitayama-walk at 2009-04-26 23:24 x
 ひとり部さん、こんばんは。
 そうですねぇ。08/1/10(鈴鹿峠-三子山)と08/1/20(臼杵山-臼杵ヶ岳)と続けて登っておられますね。この時期は膝の調子がよくなかったんですね。

 2つのキレットですがね、そう大したことはありませんよ。中道のキレトと似たようなもんです。ただ、岩質が脆くて崩れそうなのが危険なんですけれど。
Commented by kitayama-walk at 2009-04-26 23:26 x
 温泉玉子さん、おばんです。
 鈴鹿南部の県境尾根は、低山ながらも手強いというのは、小さなアップダウンが続いており、これがボディブローのように効いてくることでしょうか。

 鈴鹿県境稜線の縦走計画はまだ未完ですが、今年中に完遂できるといいのですがね。


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